サウジアラビアロイヤルカップは、JRA(日本中央競馬会)が東京競馬場で開催する、2歳限定の芝1600mの重賞競走である。格付けはGⅢ。
概要
前身は1984年に始まったオープン特別競走のいちょう特別、1988年にいちょうステークスに変わり、2014年に新設重賞として第1回いちょうステークスが行われた。
(注・前身の紀元として扱われているのは、オープン特別になった1984年からのいちょう特別であるが、それ以前は当時の賞金額の400万以下(現在の1勝クラス)のいちょう特別も行われていた)
翌年の2015年も、いちょうステークスで行われる予定であったが、2015年の5月にサウジアラビアロイヤルカップに変更、重賞の回数は引き継がず改めて新設重賞として第1回として行うとJRAが発表しレース名が変わった。しかしレーティングは引き継いだたため、通常新設重賞は最短第3回目以降にグレード格付けが付与されるが、2016年の第2回からGⅢ格付となっている。
(1度のみでレース名が変わったケースは他には、函館競馬場のシーサイドステークスから開催場所が移動した札幌競馬場のエルムステークス時のケースがあるが、その時は回数引き継いている)
レース名の変更の経緯はこのレース以前より存在していた古馬のオープン特別や、当時G3の富士ステークスの副名称にサウジアラビアロイヤルカップが使われていた時からトロフィーの交換競走をしていたのだが、2015年に日本とサウジアラビア王国との間での外交関係樹立60周年記念という節目だったことや、サウジアラビアの国賓が東京競馬場に来場した事などがある。(サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場ではJRAと同じ名称のジャパンカップが行われている)
条件特別時代はシンボリルドルフが、オープン特別競走以降のいちょう特別、いちょうステークス時代からは、メリーナイス、ヤマニンパラダイス、エアグルーヴ、メジロドーベル、イスラボニータ、クラリティスカイが、
サウジアラビアロイヤルカップに変わってからは、ブレイブスマッシュ、ダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオス、ドルチェモアと、オーストラリアに移籍してからG1勝ちしたブレイブスマッシュを含めると12頭が後にG1/G1級を勝利している。
このレースのトピックとして、オープン特別競走のいちょうステークスだった頃、エアグルーヴが直線で不利を受けながら差し切るレースをしていることが語られる。
2021年の第7回は7頭立てであったが、着順と人気順がすべて一致した。これは1987年のAJC杯(G2)で6頭立てで着順と人気順が一致する以来の珍記録だった。
レース結果
回数 | 開催日 | 勝利馬 | 性齢 | 騎手 | タイム | 動画 |
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第10回 | 2024年10月5日 | アルテヴェローチェ | 牡2 | 佐々木大輔 | 1:33.0 | sm44181571 |
第9回 | 2023年10月7日 | ゴンバデカーブース | 牡2 | 松山弘平 | 1:33.4 | sm42857745 |
第8回 | 2022年10月8日 | ドルチェモア | 牡2 | 横山和生 | 1:33.4 | |
第7回 | 2021年10月9日 | コマンドライン | 牡2 | C.ルメール | 1:36.4 | |
第6回 | 2020年10月10日 | ステラヴェローチェ | 牡2 | 横山典弘 | 1:39.6 | |
第5回 | 2019年10月5日 | サリオス | 牡2 | 石橋脩 | 1:32.7 | |
第4回 | 2018年10月10日 | グランアレグリア | 牝2 | C.ルメール | 1:34.0 | sm33975431 |
第3回 | 2017年10月8日 | ダノンプレミアム | 牡2 | 川田将雅 | 1:33.0 | sm32058425 |
第2回 | 2016年10月7日 | ブレスジャーニー | 牡2 | 柴田善臣 | 1:34.5 | |
第1回 | 2015年10月6日 | ブレイブスマッシュ | 牡2 | 横山典弘 | 1:34.2 | sm27339382 |
第1回 | 2014年10月11日 | クラリティスカイ | 牡2 | 横山典弘 | 1:33.5 |
(注・2014年は いちょうステークスとしての開催)
関連動画
関連項目
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