シンデレラ体重とは、「たかの友梨ビューティークリニック」が1998年頃に提唱した理想の女性向け体重の概念である。
概要
平成以降の日本国内における女性において、細くすらっとしたモデル体型に憧れ美しくなりたいと願う時代の中、1998年頃に美容エステで有名な「たかの友梨ビューティークリニック」が外見で美しく見える女性の理想体重として提唱したのがシンデレラ体重である。
2016年にも一度話題になり、世代が代わった2018年にも再度話題となっている。
なお、「シンデレラ」の語源については「ガラスの靴が耐えられる体重」「細めの王子が耐えられる体重」「おとぎ話でしかあり得ない体重」など諸説ある模様。
計算式
日本医師会などは生活習慣病などになりにくい体重として、BMI 22に相当する「身長(m)×身長(m)×22」を適正体重としている。
ここから0.9を掛けた値、つまりBMI 19.8に相当する「身長(m)×身長(m)×22×0.9」がシンデレラ体重となる。
なお、この数値は世界保健機関(WHO)の基準や日本肥満学会の基準における「普通体重」(BMI 18.5~25)の範囲内である。
2018年版「シンデレラ体重」とその問題点
女性雑誌が発端といわれる「理想体重」という指標があるが、これはBMI 20に相当する「身長(m)×身長(m)×20」である。
この「理想体重」からさらに0.9を掛けたBMI 18に相当する「身長(m)×身長(m)×20×0.9」という式が、2018年に「シンデレラ体重」としてネット上を出回ることとなった。
適正体重より10kg以上減らすのは、WHOの基準では「低体重」(BMI 18.5未満)に相当し、「骨粗しょう症」「自律神経の不調」「不眠症」などの健康面での問題が出やすい事から問題とされている。しかし、一部の若い女性の間では、そんな事は些細であるかのように「A4の用紙を縦に構えなんとか収まった」、「(まるで食糧難の子供のような体型を写真にとり)もうちょっといける」といったダイエットに加熱する写真などがSNSにアップロードされている。
こういった「痩せすぎ」の指標を作った大手ビューティークリニック等に対して、「金儲けの手段である!」と言った意見もあるが、この値であっても「普段と何気なく過ごしている」等の現状から「過熱報道である」の意見、また「痩せる」のではなく「バランス、すなわち身長に合った体重が重要」という一部の医師の意見がある。
また、ニコニコ大百科ではアニメやゲーム系の話題が多いが、一部のアニメキャラなどは計算式を使ってもBMIお構いなしな超軽量となっているため現実と混同しないのを推奨する。
外部リンク
関連項目
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