- 「機動戦士ガンダム」のRX-78ガンダムの装備「ビームジャベリン」のこと。ビームサーベル二つを繋げることで使用できる。
同種の武器は「機動戦士ガンダムUC」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」にも登場した。 - 「機動戦士Vガンダム」に登場したモビルスーツ・RGM-122 ジャベリン - 当記事で解説
- 「Gのレコンギスタ」に登場したモビルスーツ・モンテーロの装備。
クリム・ニック「ジャベリンありがとうね!」→「ジャベリンは、こう使う!」→デレンセン「なぁーにがジャベリンよぉ! 」
ジャベリン(RGM-122)とは、TVアニメ『機動戦士Vガンダム』に登場するモビルスーツ(MS)である。
名称の由来はバックパック側面に装備した槍状の射出兵装「ショット・ランサー」。
ジェムズガンの兄弟機
RGM-109「ヘビーガン」の後継機としてアナハイム社が開発したGM系の小型MS。
宇宙世紀110年代、地球連邦軍はヘビーガンの後継機の開発をアナハイム社に依頼していた。要求は「ヘビーガンと同程度のスペックとメンテナンス性を備えたMS」…後に「ジェムズガン」と呼ばれるMSである。
開発初期のジェムズガンはヘビーガンの整備性を向上させた汎用機に過ぎなかったが、当時のアナハイム社はフォーミュラシリーズの一機であるF71「G・キャノン」のOEM生産を請け負っており、サナリィのシェア拡大を無視できる状況ではなかった。
アナハイム社は同時期に裏で進行していた技術盗用計画「シルエットフォーミュラプロジェクト」で非合法に獲得したサナリィの技術を基に再構築を図った。ヘビーガンの後継機は再設計段階で従来のGM系MSのようにどこでも活動出来る汎用機ではなく、「共通した基本フレームを持つ宇宙用MSと地上用MS」になった。
このような経緯で開発された重力下仕様のRGM-119「ジェムズガン」と宇宙仕様の RGM-122「ジャベリン」は共通フレームを持つ兄弟機である。ジャベリンの方が後発なだけあってブラッシュアップされて性能(特に推力)が一段向上している。この為かジェムズガンが一足先に生産を終えており、量産機はジャベリンに統一され、再び汎用路線に切り替えられた。
他、ジェイブスというジェムズガンを大型MS路線に戻した次期制式機の開発も噂され、ザンスカール戦争に投入されたとの説がある。200年以降にはRGM-196が制式機になっている。
プロトタイプ・ジャベリン
型番 | RGM-122 |
---|---|
頭頂高 | 14.5m |
重量 | 8.1t |
出力 | 3,980kw |
推力 | 69,260kg |
装甲 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
搭乗者 | カムナ・タチバナ |
兵装 | 頭部バルカン砲 |
ビーム・シールド | |
ビーム・サーベル×2 | |
ビーム・ライフル | |
ショット・ランサー×2 |
初出は『NEW MOBILE SUIT VARIATION』。
宇宙用MSのデータ収集用にジェムズガンを改造した試作MS。ジャベリンのパーツも使われている。色はカナリアイエロー。制式承認後、肩部にRGM-122の文字が刻まれた。
名称の由来でもある「ショット・ランサー」は未装備で、ヘッドのバイザーも装備されておらずデュアルセンサーが剥き出し状態となっている。分かりやすい部分では胴体部と腰部サイドアーマーがジェムズガンのパーツのまま。各部にスラスターも追加されている。
漫画版『クライマックスU.C.』では、U.C.0123のイルルヤンカシュ要塞攻略戦でカムナ・タチバナ准将が搭乗し、自身の子供達が乗る「ガンダムF90Ⅱ」と「ベルガ・ギロス」の戦闘に駆けつけた。
動作不良を起こしたガンダムF90ⅡL(娘のナナ・タチバナ)を助け、指揮官機のベルガ・ギロス(息子のシュン・タチバナ)を要塞内部に誘導し、一騎打ちに持ち込む。
最後はベルガ・ギロスのショット・ランサーに貫かれ、カムナがシュンとの対話を果たした後に爆炎に飲み込まれた。
プロトタイプと名の付くMSにしては珍しく、はっきりと破壊される描写が描かれている。
初期生産タイプ
基本設計はプロトタイプに忠実だが、バイザーとショットランサーはこの時点で装備していた。
ジャベリン(量産タイプ)
『Vガンダム』に登場する量産仕様。出力・推力は初期型と同じ。
ジェムズガンの生産終了後、分類も汎用MSに変更されている。生産ライン移行に伴い、新規パーツを用いるなど設計の見直しが行われた。
ジェムズガンとの主な違いは、肩部・頭部・ダクト・バックパックの形状と肩部・腰部・脚部スラスターの有無。
バックパック側面には名称の由来となったショット・ランサー(通称:ジャベリン・ユニット)を装備する為のラッチが設けられている。ショットランサーの他にメガスピアやキャノン等を装備した機体も確認できる。
U.C.0153には既に型落ち・ロートル機のためザンスカール帝国のMSに苦戦する場面も多かったが、性能差を考えると善戦した方かもしれない。
- ショット・ランサー
- クロスボーン・バンガードで使用された槍状の射出兵装を参考にした物。
- メガ・スピア
- ショットランサーに代わって背部に装備する対艦用兵装。ミサイルタイプの大型ランスを射出する。
対艦戦闘用の特務部隊「ティルコッド隊」に配備された。
ジャベリン・キャノン
『NEW MOBILE SUIT VARIATION』に登場。型式番号:RGM-122C
ジャベリンの量産後期に生産された砲撃戦用MS。ジャベリンユニットを2基の単装ビーム砲に換装している(4連装タイプも存在する)。エネルギーはバックパックより供給されるが、ジャベリンの出力不足からビーム砲に回すエネルギーが不足し、追加ジェネレーターも装備していないため発射回数にも限りがある。
ザグレン隊
サイド1に配備されていたエメラルドグリーンのジャベリンを使用する部隊。
同部隊のリガ・ミリティア参画後は赤色のジャベリン・キャノンに搭乗している(同一機かは不明)。
ティルコッド隊
対艦戦特化の特務部隊。
イエローグリーンのメガスピア装備で有名だが、リガミリティア参画後は濃い青色、4連装のC型も確認出来る。
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関連項目
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