ダニとは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目に属する蛛形類の総称である。
寄生するという悪いイメージから「社会のダニ」と罵倒に使われることがある。また、FF10のラスボス、エボン=ジュが外見からダニと呼ばれることがあるほか、DRAGON QUEST -ダイの大冒険-の登場人物ザボエラが作中でダニ呼ばわりされている。
概要
基本的に微生物であり、2mmでも大型であるほど。
そのため採集・同定や観察は難しいが、非常に多様な形態を持つ。
食性も、肉食性、吸血性、植食性、分解者であるなどクモ形類では例外的に幅広く網羅する。
生息場所も土の上、植物上、屋内、動物の巣といった陸から池、潮だまりという水中まで幅広い。
ダニだけで全昆虫相当の多様性があるというほどである。
クモ形類なので脚は8本だが、幼虫は6本である。他のクモ形類と違い幼体、成体とは言わず、
卵→幼虫→若虫→成虫と成長する。やはりクモ形類の中で特異的な動物である。
なお、人の顔にはほぼもれなくニキビダニなどのダニが共生している。
日本人のダニ観
ダニは、寄生虫だとか吸血するとか汚いなどのイメージを持たれている。
しかし、これは実際に吸血害や病害のあるマダニや、アレルギー原となるチリダニを基としているのはダニを少しでも知っていれば容易にわかることである。
実際は前述のように生態が様々で、チーズダニやカブリダニのように人の役に立つグループもいるどころか、生態系に欠かせない種族である。
英語ではマダニ亜目のダニをtickといい、これは日本とそれほど変わらず嫌われているが、他の大半のダニはmiteと呼び分けられていて、これは普通の虫程度の扱いであるという。
それを日本ではどれもダニと呼んでいるため、ナミケダニとかタカラダニとかハモリダニとかがかわいくて「ダニは好き」と言っても、理解されないのである。
それなのに、多くの日本人はクモの親戚であることを知らないどころか、ダニの脚の数すら自信を持って答えられない。
関連商品のダニ・マニアにもあるし、クイズ$ミリオネアの上級問題にダニの脚の数が出るほどである。
(脚の数については、ゴキブリも悲惨らしい。こちらは羽も正しくなくなる)
これはひどい。
初夏にコンクリートに現れるカベアナタカラダニ(種名)など、潰してしまうと赤い汚れがつくという理不尽な理由で害虫扱いされている。
ダニを求める
ハエトリグモあたりが好きな人なら、上記のハモリダニなど、大型で赤やオレンジ色で早足のダニは好きになるのではないだろうか。
ミズダニは池・田んぼや川の近くの水たまりにいて、丸くてばた足で泳ぐ奇妙な生物である。
顕微鏡が必須な大半のダニはともかく、これらの目視できるダニを見るだけでもそれなりに楽しめる。
インドに生息するナミケダニ類のジャイアント・レッド・ベルベット・マイトがペットとしてそれなりに飼育されている。
不遇な生物は知るほどおもしろいことが多いのではないだろうか。
ただしマダニやツツガムシなどは本当に危険なので気をつけること。
気持ち悪い担当に、昆虫などに多くつくことがあるタカラダニの幼虫がいる。
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