ニコニコ空想科学部とは、マンガ、アニメ等に登場する事象、現象について科学的に検証してみた動画につけられるタグである。
概要
「ウルトラマン」や「ドラゴンボール」などに出てくる攻撃や技。これを現実で行うと、どうなるのだろう・・・
誰もが一度はそう思ったことがあるのではないだろうか。
そんな疑問を解決しようと検証したものに柳田理科雄の「空想科学読本」シリーズなどがあるが、ニコニコ動画においても同じように、様々なキャラクターのトンデモ行為を現実の尺にあてはめ検証する動画が存在する。
検証の結果、「こんなこと絶対不可能だろwww」とトンデモっぷりを実感したり、
逆に「あ、意外と科学的だったんだな・・・」と納得したりと、様々な楽しみ方が出来る。
なおこの類の動画は、モノによってはその作品やキャラクターをバカにされてる、イメージを壊されていると感じる場合があるため、その作品のファンなどはそこらへんを留意した上でご視聴をお願いされたい。
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あなたも計算してみよう!
空想科学的な検証によく用いられる公式や数値で、簡便化したものを以下に記す。
公式
分かりやすさを重視し、一部の単位を日本語で記す。また、本来「kg重」=[kgw]である力の単位も[kg]と記している。
ちなみに1[kgw]=9.80665[N]。離陸速度は着地速度に、ジャンプ高度は落下高度に等しく、滞空時間は落下時間の2倍。
※地球上の重力加速度は約9.8[m/秒2]、シュテファン・ボルツマン定数は約5.67×10-8[W/m2・K4]である。
万有引力定数は約6.673×10-11[N・m2/kg2]だが、測定が困難であるためよく改定される。
- ジャンプ高度[m]=離陸速度[m/秒]2/(2×重力加速度)=滞空時間[秒]2×重力加速度/8
- 落下高度[m]=重力加速度×落下時間[秒]2/2 ※大雑把に書けば落下高度[m]=5×落下時間[秒]2
- 落下する物体を受け止めるために必要な力[kg]=物体の質量[kg]×落下高度[m]/受け止める距離[m]
- 45°で射出された物体の飛距離[m]=速度[m/秒]×重力加速度
- 運動エネルギー[J]=質量[kg]×速度[m/秒]2/2
- 振り子の長さ[m]=(周期[秒]/2π)2×重力加速度
- 遠心力[kg]=遠心力がかかる物体の質量[kg]×(回転数[回/秒]×2×π)2×回転半径[m] ※質量のn倍なら、n[G]
- ロボットなどの転倒により頭部が地面に激突する速度[m/秒]=√(3×重力加速度×身長[m])
- 空気摩擦による上昇温度[K]=0.2×マッハ数2×気温[K] ※実際の温度上昇は空気圧縮による寄与が大きい
- 星を跡形もなく破壊するエネルギー[J]=3×万有引力定数×星の質量[kg]2/5×星の半径[m]
- 亜光速の宇宙船内で経過する時間[秒]=船外での経過時間[秒]×√(1-光速比2)
- 火球から放たれる熱エネルギー[J]=シュテファン・ボルツマン定数×表面積[m2]×火球の温度[K]4×発熱時間[秒]
数値
速度
1[m/秒]=3.6[km/時]。15℃の大気中における音速が340[m/秒]であり、「音速の何倍か」を表したのが「マッハ」。
- カール・ルイスの速度:1.0×10[m/秒]
- ピストル弾の弾速:2.0~6.0×102[m/秒]
- ライフル弾の弾速:8.0~10.0×102[m/秒]
- 爆風の速度:1.5×103[m/秒]
- 光速:3.0×108[m/秒]
エネルギー
エネルギーは力×距離で定義される。1[N]の力をかけ1[m]動かすと1[J]。「カロリー」も熱エネルギーの単位なので、
1[cal]=4.18605[J]と換算できる。人間の脂肪1[g]が蓄えるエネルギーは9[kcal]=9000[cal]=37678.5[J]。
- 1kgの物体を1mから落とした時の運動エネルギー:9.8[J]
- TNT爆薬1kgの爆発エネルギー:4.2×106[J]
- 広島原爆の爆発エネルギー:6.3×1013[J]
- 全世界で一年間に消費されるエネルギー:4.5×1020[J]
- ビッグバンのエネルギー:4.5×1070[J]
仕事率
1[秒]に1[J]のエネルギーを出せば1[W]。力と混同されやすい「馬力」は、1[馬力]=735.4988[W]と換算できる。
- ドラえもん(129.3馬力)の仕事率:9.5×104[W]
- 鉄腕アトム(10万馬力)の仕事率:7.4×107[W]
- マジンガーZ(65万馬力)の仕事率:4.8×108[W]
- 2000年における世界の発電力:1.8×1012[W]
- ステカセキングの100万ホーンの交響曲:1.0×1099989[W]
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関連項目
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