概要
星々を喰らう魔物。意思を持った空間。色々な呼び名があるらしい(主に神、ラ=グースという呼び方が使われる)。「星々を~」の呼び名に関しては同作者の『真説・魔獣戦線』でも見る事が出来る。ラ=グース自体がラ=グース宇宙という多元宇宙のひとつであるらしい。
生まれる前から戦っており、産声で周辺宙域を吹き飛ばし、以後数万年間に渡り戦い続けている。年表によれば眠りに付くことも多く、その眠りは数千年に渡る。また、成長期も存在する。
宇宙はラ=グースが作ったもので、積み木のように組み上げるも壊すもラ=グースの思いのままである。数多の多元宇宙を支配し、消滅させ、誕生させている。作中ではエデン宇宙・メデューサ宇宙を消滅、新たなラ=グース宇宙へと変貌させ、ラ=グースそのものとした。何故宇宙を誕生させ消滅させるのか。その理由・動機などについては誰にも分からない。
全長は不明。しかしとてつもなく巨大な体をしているため宇宙自体を喰らったり消滅させたりできる(そもそも1つの細胞が惑星級の大きさである)。初めて登場した際に見せたその脳みそ剥き出しの赤子のような姿は軽いトラウマ級のインパクトがある。
空間支配能力
ラ=グースが持つ能力「空間支配」は、支配している空間内ならば物質も時間も思いのままで不可能なことはなく全能である(ただし、これはラ=グース特有のものではなく、ラ=グースは支配できる空間の範囲が桁違いに広いだけである)。
この「空間支配」能力は虚無戦記における戦闘で非常に大きな役割を持っており戦いの場において空間を支配できない者はまともに戦闘に参加できない程である。どんなに力が強かろうがどんなに素早くても「空間支配」の前では全てが無力になる。虚無戦史MIROKUの主人公・夢幻美勒も「宇宙戦争とは空間のうばいあい。虚空のような兵器」と言っている。
ラ=グースはこの「空間支配」を用いて80億にまで集結した羅王率いる仏軍を宇宙に亀裂が入るほどの空間の振動で一瞬にして消滅させている。
ラ=グース細胞
惑星ラグラの戦いにおいては、たった1つの細胞のために仏軍は天文学的な数の戦艦を破壊された上に、四天王の一人である猿羅神を倒され、同じく四天王の羅生門(ラ・オウ)もあわやという所まで追い詰められている。その能力は上記の通り惑星級の大きさを持っており進化・融合・不死身と難攻不落で、猿羅神の暗黒劫洞(ブラックホール)さえも吸収した。「核さえ壊せば倒せる」と言われていたが、惑星ラグラに現れた細胞兵器にはその核すら存在していなかった。
また、江戸時代に1つのラ=グース細胞が地球に飛来している。これはサイズこそ小さいものだが、強い空間支配能力を持っており、猿飛佐助の暗黒劫洞もやはり通用しなかった。このラ=グース細胞は初めて人間を見て「つまらん生物だ」といい、女子供問わず残虐に殺し、生きたまま人間と無機物を同化させオブジェのようにしたり殺すこと、壊すことを意に介していなかった。
『虚無戦史MIROKU』によれば、彼らは超エネルギーを持った精神体であり、作中で人間や怪物の姿をとったのは己の力を誇示するためらしい。
神の軍団
ラ=グースの配下。ラ=グース本人(?)が戦いに赴くことは少なく、多くの場合この神の軍団が戦っている。彼らの中には強力な超能力をもって1光年先の空間をねじ曲げたり、ブラックホールを作り出したり、恒星を飛ばすことができる者もいる。
『5000光年の虎』に登場した「将軍」は神の軍団の一員であり、『虚無戦史MIROKU』などに登場した「土暗」も神の軍団の利用する兵器である。
ラ=グースの真理
80億の同胞を犠牲にして兜卒天羅王が見たラ=グースの真理とは一体なんだったのか。それは語られないまま漫画は最後のページを迎えた。
そして虚無る
このあまりの強さのためオチが付かず、漫画はラ=グースを倒す前に終わってしまう。というか直接対決すらしていないし、前述の通り、その細胞との戦いですら苦戦続きである。
続きを期待していたファンも大勢いたが二度と見られないものに……
他のメディアでのラ=グース
ちなみにOVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』の最終話に出てくるコーウェン&スティンガーのデザインはラ=グース細胞がモデルであり、OVA『新ゲッターロボ』に登場する多聞天と増長天は、ラ=グースが葬った80億の仏軍の中にいた二人がモデルとなっている。
また前述したように、『真説・魔獣戦線』にもラ=グースを思わせる存在の記述がされている。これによると、宇宙が生まれる以前に行われてた「大いなる意思」と「時天空」の戦いにおいて、大いなる意思は最強の兵器と成り得る存在「生物」を生み出した。ラ=グースはその完成形の一つと推測されている。
MUGENというフリーの2D格闘ゲームでもその姿が確認されている。原作同様凶悪な強さを誇っているらしい。
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関連項目
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