伊東四朗(1937/6/15 - )は、日本の俳優、コメディアン、タレント(本人は「喜劇役者」という肩書を好む)。
「伊藤」や「四郎」は誤字であるが、本名は「伊藤輝男」である。
来歴
生まれも育ちも東京・竹町(現在の都営大江戸線・新御徒町駅近辺)。現在もたびたび江戸弁訛りが飛び出すちゃきちゃきの江戸っ子。
学生時代から演劇に興味があり、公演に足しげく通っていたところその劇団からスカウトされ芸能の世界に入る。その後三波伸介・戸塚睦夫とともにコントグループ「てんぷくトリオ」を結成。最初はキャバレー回りをしていたが徐々にテレビ出演なども増えてお茶の間の人気者となる。
戸塚の急死と三波の司会業転向により70年代後半からはピンでの活動が増えるが、「ニン」などの一発ギャグや、「ベンジャミン伊東」という強烈なキャラクターで人気を確固たるものにする。
1982年に三波が死去。この頃から俳優業に重きを置くようになり、国民的大ヒットとなったドラマ「おしん」で主人公の父親を演じて高評を得、現在に至るまで存在感ある演技でコメディからシリアスまで、現代劇から時代劇まで幅広く活躍している。
一方、浅草演芸仕込みの話術と飄々としたキャラクターを活かしてバラエティー番組の司会としても成功。冠番組「伊東家の食卓」などが有名である。
人物
- 「おしん」での演技のイメージがあるためか、父親役が多い。こわもての風貌(「人相が悪くて就職先が見つからなかった」とは本人談)を活かした悪役や権力者の役も多く、最近では大河ドラマ「平清盛」での白河法皇役が挙げられる。過去には吉良上野介も演じた。変わったところでは「笑ゥせぇるすまん」がドラマ化された時に喪黒福造を演じている。
- 「ルパン三世」の実写版では銭型警部、TBS版の十津川警部シリーズではベテラン刑事の亀井、「喰いタン」では警察署長と探偵事務所オーナーの2役、エルキュール・ポアロものを日本を舞台に翻案するという異色ドラマ「名探偵赤富士鷹」では主演、などなど、刑事や探偵の役にも縁が深い。
- 芸能界では親しみをこめて「お父さん」と呼ばれることがしばしばであり、代表的なところではダウンタウンの2人がそう呼んでいる。
- 靖国神社に奉納を行うなど、保守寄りの政治信条を持つが、テレビなどで政治的な発言をすることはほとんどない。
- 「脳内エステ IQサプリ」の司会では毎回ボールをぶつけられるなど、大御所となっても体を張ったパフォーマンスをこなす。74歳になっても「タフマン」のかぶり物を何のためらいもなく身に付けたので撮影スタッフに驚かれたという。
- 特技はギターの弾き語り、趣味はテニス、日課は脳トレ。
関連動画
関連項目
- 男優の一覧
- 伊東家の食卓 - 「父親」として出演
- 究極超人あ~る - 登場人物の一人・レオナルド根岸が「ベンジャミン」と呼ばれるが、元ネタは伊東四朗である
- 笑点 - 一度だけ代役で座布団運びをやったことがある
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