内村完爾(うちむら かんじ)とは、刑事ドラマ『相棒』の登場人物である。
演:片桐竜次
杉下!誰が概要を編集していいと言った?
刑事ドラマに付き物の嫌な上司。階級は警視長。役職は警視庁刑事部長。Season5までは単に内村警視長(刑事部長)とクレジットされていた。
右京や伊丹、大木&小松コンビ同様に、PreSeason(土曜ワイド劇場時代)の第1話から現在に至るまで登場し続けている相棒シリーズの最古参である。
勝手に事件に首を突っ込んで面倒事を起こす特命係を自室に呼びだして、雷を落とすのがお約束(この際、事前に発声練習を行っている)。しかし、享の代になってからは相手が警察庁次長の息子ということもあって、あまりきつく叱ることができずにいる様子。また、ミスを犯したトリオ・ザ・捜一を叱ることも多い。
初登場時は意外なことに誰に対しても敬語を使っていたが、怖いイメージは既に健在だった。
好物は餅やウイスキー(特にレッドカウ)で、年末に自宅でやる餅つきを何より楽しみにしていたり、レッドカウに対する厳しい批評を聞いた途端不機嫌になってしまうといった一面もある。
右京の才能自体は認めつつも、その存在を毛嫌いしており、特に初期の頃は特命係を潰すことに力を入れていたが、シーズンを重ねるうちにそういった意識は弱まり、私用や雑用を押しつける場面も見られるようになった。
しかし、捜査権や手柄は決して与えようとしない。
とにかく人として器が小さいのが特徴であり、手柄は奪ってでも自分のものにしたがる反面、ミスは全て部下や所轄署に押しつけようとする。やむを得ず右京の案を採用する時も「失敗したら俺は何も知らなかったことにする」とあらかじめ念を押しておく始末。
また、警察のイメージが崩れること(によって自身の地位が危なくなること)を非常に危惧しており、警視庁内部の不祥事は何としても揉み消そうとする。
さらに、自身の出世のためならば手段を選ばない面もあり、自分に有利(あるいは不利)だと判断した途端に意見を180度変えるのは日常茶飯事。酷い時には、仲の悪い公安部部長の失脚だけが目当てで、無謀としか言えない指示を出したこともあった(この時はさすがの伊丹も「勝手にやりゃいいだろ!」とブチ切れてしまった)。
以上のような欠点の多さから、上司・部下を問わず、周囲からの評判はあまり良くない模様。
三浦曰く「あの階級で異動となれば次は間違いなく昇進だが、総監にも副総監にも評判が悪いため異動させてもらえない」らしい。
ちなみに小野田と金子による警視庁人事削減案では広島県警に飛ばされる予定だった。
芹沢「ちょっとこの記事まずいですよ~。内村部長のことボロクソに叩いて・・・本人が見たら絶対怒りますって!」
三浦「そうだ今からでも遅くない・・・誉めよう!何でもいいから内村部長のいいところを誉めるんだよ!」
芹沢「そうか!えーっと・・・えーっと・・・」
伊丹「ダメだ思いつかん」
と、上記の会話が決して冗談とは思えないほど、害悪上司としてふるまってきた内村であったが、Season19にて大きな転換を向かえた。
内村は長年にわたり、暴力団「扶桑武蔵桜」の組長との付き合いがあったのだが、その暴力団がらみの事件で頭部に重傷を負ってしまう。一時は死も危ぶまれたが、内村は奇跡的に回復を遂げた(Season19第10話)。
復活した内村は、脳に影響があったせいか人格が大きく変わり、「すがすがしい。まるで生まれ変わったような気分だ」と発言。「今まで出世のためにないがしろにしてきた正義を取り戻したい」と宣言してみせた。PreSeason第1話から20年にして、まさかのベビーフェースへの変貌であった。
これ以降は性格が丸くなり、特命係や部下の中園、捜査一課との関係も改善されていった。…のだが、今度は正義感が行き過ぎた感じにもなっており、周囲を振り回しているのは相変わらずであった。
(Season21第2話、内村への相談を躊躇する亀山に対して)
Season22第9話にて、先述した「扶桑武蔵桜」が解散することになり、そのショックで階段から足を踏み外し転落。またしても生死を彷徨う重傷を負ったが、その際に組長の幻影から「自分らしく生きろ」と声をかけられ、生還した際には元の毒上司へと戻ってしまった。ストーリー製作が難しかったのだろうか「きれいな部長」キャラは3シーズンでの終了となった。
刑事部の面子にかけて、何としても関連商品を購入させるんだ。
バカモン!勝手に関連項目を増やすなと言っているだろう!
相棒 | ||
登場人物 | 特命係 | 杉下右京 - 亀山薫 - 神戸尊 - 甲斐享 - 冠城亘 - 青木年男 - 陣川公平 |
その他 | 米沢守 - 角田六郎 - 伊丹憲一 - 内村完爾 - 大河内春樹 - 小野田公顕 -浅倉禄郎 | |
本編 | ピルイーター - ボーダーライン - 右京の目 | |
映画 | 相棒 -劇場版Ⅱ- | |
関係者 | 役者 | 水谷豊 - 寺脇康文 - 及川光博 - 成宮寛貴 - 反町隆史 六角精児 - 山西惇 - 川原和久 - 片桐竜次 - 神保悟志 - 岸部一徳 - 石坂浩二 - 生瀬勝久 |
脚本 | 太田愛 | |
音楽 | 池頼広 | |
制作 | テレビ朝日 - 東映 - 小学館 | |
関連項目 | 刑事ドラマ - テレビドラマ - テレビ番組の一覧 - 官房長シリーズ |
私のおまけだが、中園の紹介もしてやろう。有難く思え。
中園照生(なかぞの てるお)とは刑事ドラマ『相棒』の登場人物である。
演:小野了
階級は警視正。役職は警視庁刑事部参事官で、内村に次ぐ刑事部のナンバー2。
彼もまた相棒シリーズの最古参である。
いつも内村と行動を共にしている、ある意味彼の「相棒」と言える存在。公式サイトではコバンザメ、あるいは腰ぎんちゃく的存在と紹介されている。かと言って、別に内村から絶対的な信頼を置かれているわけではなく、よく面倒事を押しつけられる。
基本的に内村の言いなりだが、中園も内村の横暴ぶりには辟易しており、ストレスを主に頭部に抱えている。中園曰く「あの男に考えなどない」。ついにはSeason11第9話にて内村に「杉下のほうが頼りになる」という嫌味を言い放ち、反旗を翻した。もっとも、内村に危機があった場合には本気で心配をしており、完全に見限っているわけではない。
事なかれ主義の小物には違いないが、内村と特命係の板挟みによる哀愁が見え隠れするなど、内村よりはわずかながら可愛げがある人物である。
主な役目は内村に追従して特命係を一緒に叱りつけること。ただし前述の嫌味通り、特命係の能力は認めており、内村のいないところでは右京に情報を与えることもある。Season13では、独断で特命係に事件の捜査権限を与えたこともあった。大がかりな事件の時は直接指揮を執ることもあるが、あまり優秀な指揮官とは言えず、劇場版II(内村含む警視庁のトップが人質にとられた事件)ではプレッシャーもあってか、完全に使い物にならなかった。
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