判断が遅いとは、物事を決めることが遅い様子である。
概要
天狗の面をつけた鱗滝左近次が、主人公の竈門炭治郎に「妹が人を喰った時お前はどうする」と尋ねる。炭治郎は即答できず、直後に鱗滝が炭治郎の頬を叩き「判断が遅い」と叱責した。
その後、もし妹が人を喰ったときにすることは「妹を殺す」「お前は腹を切って死ぬ」ことであると伝えた。
当時、炭治郎の妹である禰豆子は鬼になっており、他の人間の肉を食べて殺してしまう恐れがあった。つまり、禰豆子を連れ歩いて生活するということは「妹が罪のない人間の命を奪うことは絶対にあってはならない」、「もしあったならば二人とも死んで責任を果たさねばならない」という相当の覚悟が必要である。
当時の炭治郎は、瀕死状態の鬼に対して同情心を持っており、鬼を殺す決断が夜明けまでできなかった。その様子も鱗滝は見ており、その原因が「炭治郎の思いやりが強すぎて決断できない」ことだと気づいている。一見すると「判断が遅い」は冷徹なシーンに感じられるが、「すぐに物事を決めなければ、自分や妹、周りの人の命を失う危険がある」という、それ以上に厳しい覚悟を炭治郎に据えさせるシーンである。
そして、鱗滝は禰豆子の存在を知ったうえで、鬼を殺す「鬼殺隊」の一員として炭治郎を育てている。そのため、この覚悟は鱗滝も持っている。禰豆子の存在を知りながら殺さず、炭治郎に鬼殺隊士になることを勧めた冨岡義勇と合わせて、「禰豆子が人を襲ったら腹を切って死ぬ」旨の手紙を、鱗滝が産屋敷耀哉のもとに送っていたことが後に判明する。
ネットミーム化
至って真面目なシーンなのだが、インターネット上ではコラ画像のネタにされてしまった。
鱗滝が質問を投げかけ、炭治郎が何か答えると頬を叩き、本来「判断が遅い」が入る吹き出しで鱗滝が自分の主張をする。もともとの漫画では炭治郎は何も答えられないまま頬を叩かれるが、コラ画像では炭治郎のコマに吹き出しが追加されていることが多い。
また、「判断が遅い」という台詞自体もスラングとして汎用性が高く、天狗の絵文字「👺」と併用されることも多い。
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関連項目
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