「美しく強い鬼は なにをしてもいいのよ」
概要
「鬼」の頭領・鬼舞辻無惨配下の精鋭「十二鬼月」の更に精鋭・「上弦の月」の中の紅一点の1体。無惨から「上弦の陸」の数字を与えられている。一般社会においては鬼である正体を隠し吉原遊郭の遊女屋「京極屋」の看板花魁「蕨姫」として生活。左目に上弦、右目に陸の文字が刻まれている。
その性格は冒頭の台詞が示す通り性悪かつ自己中心的の一語に尽き、自らを一番美しいと自賛し他者を醜いと見下して憚らず、他の花魁を自殺にまで追い込んでいる。
特に不細工な人間は忌み嫌っており、そういった人間は食べないほど。
一方で、負けず嫌いな点もあり、ストレスがたまるとあっさりと泣き出してしまう。
なお、鬼は不老である性質上、老いない容姿が怪しまれてしまうため、数十年単位で別の花魁に成り代わっていた。しかし、都市伝説的に「老いない花魁」の存在は語られていたともいう。
能力
「帯」の血鬼術の能力を持ち、過去にその能力で柱7人を含む隊士22人を葬ってきた。このことから「帯鬼」とも呼ばれている。
その肉体から生成される帯は硬度・長さなどを自由自在に変化させることができ、斬撃を受け流すことも瞬時に伸ばしてワープして相手を斬ることも可能。帯の中に人間を取り込むことで、その内部を亜空間化させ保管することもできる。
能力は戦闘に特化したものだけではなく、帯から自我を持った分身を生成することもできる(伊之助曰く「蚯蚓帯」)。この帯は普段から餌の捕獲や監視のため用いていたが、一方で能力を完全に出せなくなるという弱点もある。
また、決して能力頼りではなく、身体能力そのものにも定評がある。
炭治郎、禰豆子の時間稼ぎで宇随が到着。宇随に頚を斬られ敗北した。
その能力の真価
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あっさりやられすぎる展開、仮にも上弦である彼女が下弦並みにあっさり倒されてることに違和感を感じた読者も多いであろう。前ボスの猗窩座の強さを考えれば尚更。なお、この時の宇随の台詞もフラグとなっている。
宇随が堕姫の頚を斬り一件落着かと思いきや、堕姫が全く消滅せず、宇随と負け惜しみの口喧嘩をした直後、突如ギャン泣きする。そして、堕姫が「頚斬られちゃったああ、お兄ちゃああん!!」と泣きわめいた直後、彼女の体に異変が起こる。
彼女の本質は二身一体の鬼であり、彼女の体の中には兄である妓夫太郎(CV:逢坂良太)が眠っている。彼こそが「上弦の陸」の本体。小さくて見辛いが、こちらも右目に上弦、左目に陸の文字が刻まれている。妹とは逆。
妓夫太郎は妹が頸を斬られた時に目覚め、彼女の体の中から現れる。妓夫太郎は瀕死の妹を体に取り込む形で鬼化した特殊な鬼であるため、その体の中に2つの存在を持つ。それ故にどちらも本体であり、どちらか一方の頚が斬られても、もう一方の頚が無事なら生きていることが出来る他、その斬られた頚を物理的に繋げて復活させることも出来る。その為、妓夫太郎と堕姫の頚を双方とも斬らなければ彼らを倒すことが出来ない。
兄である妓夫太郎は致死性の高い毒を塗った鎌を使い、その毒を血鬼術で斬撃として飛ばすことができる為、致死毒を撒き散らされる中で、二人の強力な鬼の頸を斬らなければならないという圧倒的な不利な戦いを強いられることになる。
作中では宇随天元とそれに同行した炭治郎・善逸・伊之助と戦うも、柱1人+下弦二体を倒してきた剣士3人相手には歯も立たず首を刎ねられ、宇随からきっぱりと「弱い」と偽物として認定される。しかし、宇随の言葉に駄々をこねる堕姫の帯の中から妓夫太郎が正体を現し、第2ラウンドに突入していった。
最終的には堕姫の頚を善逸と伊之助が、妓夫太郎の頚を宇随のアシストを受けた炭治郎が斬ったことで撃破に成功した。
過去
鬼いちゃんは貧困街の生まれで、助けてくれる人が全くいなかった。堕姫は梅という名前で、母親の梅毒という名前から名付けられた。しかし梅は美しい容姿をしていたため、鬼いちゃんにとって心の救いになっており、それから彼は妓夫という仕事を始め、妓夫太郎と名乗るようになった。ところがある日、梅が火傷させられ生死の境を彷徨い、自身も遊郭の女将の依頼を受けた侍に殺されかけた。遊郭の女将は彼を厄介者扱いしていた模様。人間時代の彼らを助けてくれる人はいなかった。それから幸せな人を妬む歪んだ性格になり、遊郭の女将と侍を逆に始末した。そして童磨から血をもらい鬼になり、皮肉にもそれにより堕姫は一命を取り留めた。鬼にならなければ妓夫太郎も堕姫も生きてはいけなかった。
地獄で堕姫は人間時代の梅の容姿に戻り、妓夫太郎に何度生まれ変わっても妹になると約束し、その言葉を受けて妓夫太郎も人間時代の容姿に戻り、彼に抱えられながら二人仲良く地獄の業火へ堕ちていった。
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関連項目
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