地変学者の実験場とは、風来のシレン6のDLCで配信されたダンジョンである。
性質上は間違いなく「もっと不思議のダンジョン」に該当する。
概要
風来のシレン6のDLCとして配信されたダンジョンの一つ
地変学者の名の通りで、SFC版風来のシレンのもっと不思議のダンジョン『フェイの最終問題』をシレン6のシステムでリメイクしたものである。
出現するモンスターやアイテム、その他フロアの地形の傾向やフロア毎のアイテムの配置個数4個など、ダンジョンの仕様として調整可能なものの範囲内でなるべく再現されている。
とぐろ島の神髄と比較した場合、初代と6の共通項である強烈な火力と、第1作目のリメイクであるが故の要素の少なさが目立つ。シレン6で当たり前のように頼っているものが手に入らないため、全く別な工夫が必要となってくる。
特徴
モンスター
モンスターはいない或いは強さが違いすぎる種は代役になっており、セルアーマー系→ケンゴウ系のように当然のものや、ハブーン系→よせカエル系のようにウィットに富んだもの、ギャザー系のように代打(バッター種)はいるのに出なかったもの、エーテルデビルのように再現不可能なものなどもいる。
また、くねくねハニー種とカラクロイド種は階層に応じたレベルアップをして出現する。
初代と6の共通項でとにかく火力が高く、殴り合いは常に油断ならない。
マゼルンがいない
ある程度古参でもオリジナルをプレイしていない人は一番困ると思われるのはコレ。
初代準拠なのでマゼルン系が出現しないため、困る(アイテムのほうで記載)。
アーク・イッテツ・元締めが同時に出る
初代同様、西のイッテツ東のアークが後半登場する。
神髄では40Fで出ていたイッテツ戦車と80F以降出ていたアークドラゴンが揃って60F以降に登場する。
つまり、ねだやしでどちらかは対処できてももう一方から猛攻を受けることになり、その上でにぎり元締めも出るため、焼きおにぎりになって即死する危険がつきまとう。
毒サソリ系かよく出る
吸引虫系の代役だけでなく、色々なものの代役として広い範囲で登場する。
殴り合いの頻度が高いため、ちからを下げられるとかなりキツいものがあり対策が必要。
敵の再出現速度が遅い
神髄と比較すると敵の再出現までのターン数が長い、このため一度フロア内の敵を撲滅すれば、そこからフロアに居座って稼ぎプレイをする際のの危険度は低めになる。
アイテム
アイテムはほぼSFC版準拠となっている。このため、遠投の腕輪や必中の剣が普通に出てくる。
30年で機能分割されたアイテムは、例えば皮甲の盾→ハラモチの盾・金の盾のようにその範囲に該当するものが両方が出る。また、重装の盾→鉄塊の大盾及び対になる武器盾に便乗して金の剣とおにおおかみも出る。
それ以外もフェイの最終問題に準拠しているため、混乱の巻物が出ずMHの対策が難しい一方で、あかりの巻物は出るようになっている。
唯一「分裂の壺」だけは全く登場せず、代替と思われるアイテムも設定されていない。
アイテムの配置数が少ない
普通に床置きされるアイテムは4つまでで、それ以外はボンバーマン部屋、店売り、モンハウ、中洲などにアイテムが置かれる。このためアイテムが貴重で神髄のようにアイテムが持ちきれないという状態にはなりにくい。
白紙の巻物が貴重
白紙の巻物は床落ちしておらず、入手頻度がこれまでのシリーズ通りに戻っており一枚も出ない事もある。
神髄の様にバカスカ使うことはできない。
桃まんの杖が出やすい
桃まんの杖(ブフーの杖)は出やすく、手に入れば色々なことが可能。
前半はいたずら小僧系の杖投げ捨て、トド系やマルジロウ系の泥棒、イアイで武器盾弾きなどしてアイテムを量産、後半はデブートンやアークドラゴンでフロア中の敵を撲滅する、混乱の巻物代わりにゲンナマゲイズまんを使用するなど応用範囲は広い。
武器盾の合成
マゼルン系がいないため、これに伴ってシレン6で当たり前のようにできていたことができなくなっており、これが武器盾の作成時にかなり響いてくる。
合成の壺が貴重
先に書いた通りマゼルン系がいないため、合成は合成の壺頼りになる。神髄なら杖まで纏めたり物入にしたりすることすらあったが、こちらでは超貴重品となる。値段識別で確定できるので、疑わしいものは残しておくだけにとどまらず、保存の壺より先に壺増大の巻物を読む、効率が悪すぎるのを承知で吸い出しの巻物を使う、というレベルにまで達する。
異種合成ができない
マゼルン系がいないため、異種合成で手軽につけられていた印が全く使用できない。
特に武器盾共にステータス異常印が全く使用できないため敵を無力化することはできず、殴り合いを余儀なくされる。見切りやダメージ反射印が優先的に欲しい。
強化の壺は拾いやすい
アイテムの種類が少ないため、強化の壺を拾える時が意外とある。合成自体が難しいが一気に武器盾を強化できる可能性があるため、壺の識別はうまくやっていきたい。
仕様の齟齬による特徴
初代の出現テーブルを6のシステムに乗せている都合上、どちらから見ても変だと言える現象がいくつか起きている。これも攻略上重要な役割を果たす。
武器盾に印数制限がある
2以降の仕様上、初代とは異なり武器や盾には入れられる印の数に制限がある。
その結果、初代で最強を誇った剛剣マンジカブラと風魔の盾は印数が致命的に少ないため、序盤はかなり役に立つものの、中盤以降は他の印数が多いセットに乗り換えるハメになりがちである。
逆に、このダンジョンで印数が最も多いのは6では定番の金セットだが、本来は初代には登場しない。
焼きおにぎり化して即死する時がある
3以降の仕様で、おにぎり状態の時に炎や爆発を受けると即死してしまう。
ガイコツまおうやにぎり親方以降とアークドラゴン、イッテツ戦車が共存する階層があるため、初代にはなかった即死の危険が付きまとってくる。
ドスコイ状態が強い
ドスコイは6のシステムだがここでも使用可能、しかもハラモチの盾が普通に出る。
さらに、矢稼ぎ後にオニギライズができる、ぴーたん系が割と出るためドスコイの維持を狙いやすく、しかも移動が重要となる高飛び草も飛びつきの杖もそもそも出ないためデメリットも殆どない。
このため、ドスコイ状態をずっと維持するという戦略が普通に可能かつ有効。
ギタンがあり余る
初代準拠でガマラが1000G以上を落とすようになっていたり、必中の剣が普通に複数本落ちていたりするためギタンを稼ぎやすい。にもかかわらず、アイテムの値段は6準拠で激安であるため、ギタンは余り気味となる。投擲武器として有効。
分裂の…
上記に、分裂の壺だけは代替も含めて全く出てこないと書いたが、かわりにマジックトドを分裂させることで莫大な量のアイテムを稼ぐことが出来る稼ぎが存在する。
やり方は、幸せの杖でぬすっトド系をLv4のマジックトドまでレベルアップし、桃まんの杖で「マジックトドまん」を作成、自分で食べてモンスターに対して特技を使う。
すると、効果によってマジックトド(敵、既に雑草を盗んだ状態)が分裂するが、そいつからも他のモンスター同様雑草ではないアイテムが盗める。これによって床落ち品なら無尽蔵に多種多様なアイテムを稼げ、分裂したマジックトドを桃まんにして回収すれば次の階層でも同じことを繰り返すことができる。
シレン6の仕様であるモンスターの持つ盗んだアイテムとドロップアイテムが区別されることに起因し、モンスター変身中もアイテムが床置き出来ることで効率が激増している。
幸せの杖、桃まんの杖、ぬすっトドが揃えばどのダンジョンでも可能な稼ぎであるが、このダンジョンの場合アイテムの種類が少なく必要アイテムが揃いやすいのと、1~2Fで桃まんの杖が手に入ればそこから「いたずら小僧まん」を作って杖稼ぎが可能で幸せの杖を入手できるため、かなり実行しやすい。
関連動画
関連項目
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