風来のシレン6 とぐろ島探検録とは、スパイク・チュンソフトから発売されたNintendo Switchのゲームソフトである。後にsteam版も登場した(ゲーム内容は変わらず)
概要
ゲーム情報 | |
---|---|
ジャンル | ダンジョンRPG |
開発元 | スパイク・チュンソフト |
販売元 | スパイク・チュンソフト |
機種 | Nintendo Switch steam |
発売日 | 2024年1月25日(swtich) 2024年12月12日(steam) |
対象年齢 | CERO B |
その他 | - |
ゲームソフトテンプレート |
2023年9月14日配信のニンテンドーダイレクトにて初公開。
ナンバリングタイトルとしては、2010年発売のNDSソフトである風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス以来、約14年ぶりの風来のシレンシリーズ新作となる。
Switch版『風来のシレン5plus』の好評を受けプロジェクトが始動したとのこと。
2024年9月5日より有料追加コンテンツ『PULSパック』が、2024年12月12日よりsteam版も販売されている。
今回は、『原点回帰』とのことで、装備成長や夜などの4と5で拡張されていたシステムの多くをある程度元に(2やアスカ辺りまで)戻し、そこに新たな新要素を加えた形となっている。
また、初代というかローグライクの原点に立ち返り、手ぶらでダンジョンに入って遊ぶことを重視した作りになっている。
時代設定は『風来のシレンGB 月影村の怪物』の後(風来のシレン3より前)であり、瀬戸内のような場所を舞台とした『和』な世界観の作品になる。
ストーリー
月影村の冒険から数か月後・・・・・・とある不思議な夢を見た、旅の風来人「シレン」と語りイタチ「コッパ」。その夢に導かれて訪れたのが、内海にある小さな島々のひとつ「とぐろ島」。
その島には、いたるところに海賊のお宝が隠されているうえ、最奥部いる怪物の腹の中には、とびっきりのお宝が眠っているという。そんな風聞を聞きつけ、一攫千金を夢見た全国の強者どもが島に集まった。
果たして、二人の見た不思議な夢と島の関係は?そして、この島に眠るとびっきりのお宝とは?シレンとコッパの新たな冒険が幕を開ける。
登場人物
- シレン:毎度おなじみ我らが主人公。あらすじの通り時系列はGB版の後。
- コッパ:毎度おなじみシレンの相棒。
有料DLCでシリーズ初となるプレイアブルキャラとなり、ひたすら逃げに徹したプレイングを楽しめる。 - アスカ:『3』以来の登場となる女剣士。
とある理由でとぐろ島を訪問している。『3』ではやめてしまっていたござる口調だが、この頃はまだ健在。本作で新たに気になるものができたようだ。
有料DLCでプレイヤーとして操作することができ、シレンよりも攻撃的な性能になっている。 - スズナ:シレンたちの拠点となる宿「うずまきや」を切り盛りする女将。
- ヒビキ:必要な分だけをいただくのが信条の海賊団「アカシャチ海賊」の若頭。
とある宝物を求めてとぐろ島に乗り込んだ。 - ソクセン:アカシャチ海賊のナンバー2。
ヒビキの補佐役として彼女のとぐろ島探検に同行している。 - トウガイ:黒鮫海賊の頭。
とぐろ島のうわさを聞き付け、島に眠る宝を根こそぎ手に入れようと目論んでいる。 - セキ:とぐろ島に隠れ住むくノ一。
周囲の者達からは姫と呼ばれている。実力は確かだが、忍者としては優しすぎる一面もある。 - 干天坊:とぐろ島に住む山伏のボス。
宝の噂を聞きつけて島に上陸した風来人達に対し、島の奥地に潜む怪物・ジャカクーを倒せば島が滅ぶと警告を送っている。 - ジャカクー:とぐろ島に最奥部に潜む怪物。
倒せば飛び切りの宝が手に入ると言われており、それを狙い島に乗り込む風来人が後を絶たない。
コンセプト・『原点回帰』
今回14年ぶりの新作ということで、若手をリーダーに据えて「シレン6のコンセプトをちゃんと決めよう」と言うところから作り始め、「不思議のダンジョンに魅力とは、毎回違うドラマが生まれること」と言う所から、道具を持ち込まずにダンジョンに潜ることを主軸としたシステムの取捨選択から開発が始まったとのこと。
4や5で特徴的だった夜や装備成長、スーパー状態などのシステムが廃止され、基幹システムは初代や2、アスカの時代にいったん立ち戻った。そこに新要素を加えたような形になる。
このため、今までなら超レアだったアイテムですら平気で普通に落ちている一方で、「脱出の巻物」がとあるダンジョンをクリアするまで手に入らないためそれを持ち帰って次の冒険に持っていくといった手段は限られている。
どうせ手ぶらで冒険に行くのだから倒れても失うものはないと言う初代シレンと同じ構造になっている。
システム
基幹システム部分
2やアスカ、直近ではDS2に近いシステムがベースになっている。
自然回復の仕様変更
かつては最大HPの1/150回復で、『4』・『5』は最大HPが高いほど回復量が落ち最低で2ターンに1となるように変更され、最大HPが増えていく中盤以降は自然回復の弱さが目立った。
ところが本作では素振り以外の攻撃等のアクション時を除き毎ターン1回復(レベル10以上で2、レベル20以上で3回復)というシリーズ最速の回復速度となった、逆に言うとそれだけ敵の攻撃力もすさまじく、ダメージの蓄積は少ないが2体に挟まれるともう既に危ないという状況になる。
というか1Fでオトト兵とタイマン張って普通にやられる事態もままある。盾にもよるが通常攻撃で最大HPの半分以上のダメージを与えてくる敵がホイホイ出てくるのでヒットアンドアウェイを心がけて戦うこと。
ドスコイ状態
今作におけるシレンの強化形態。満腹度150以上になる事で発動し、満腹度120以下になると解除される。
また、ドスコイ状態の間は満腹度の減りが倍になる。
ドスコイ状態になれば最大HP、攻撃力が上昇し、深層でもかなりまともに敵と殴り合えるようになる。さらに、踏んだ罠が起動せずに破壊される。さらに直接攻撃で壁を破壊でき、移動系の効果を無効化できる。
一方移動全般が不発になるため、場所替えの杖・高飛び草・飛びつきの杖等に頼れないというデメリットも存在、突発式モンスターハウスや泥棒の際に困ることとなる。いかに的確な満腹度調整を行うかが肝要となるだろう。
腕輪の装備数の可変化
今作も腕輪は自然破損せず、またちからが10以上あると2個装備可能となる。腕輪が厚く重くなったのだろうか?
これによってちからの重要性が上がっており、また4・5のように腕輪2つ装備可能な装備に拘泥する必要が無くなったことになる。
ダンジョン内の店・行商人
今作もダンジョン内に店がある。基本は5と同一の形式である。
店内の商品が9個以上あることも多く、装備品以外はかなり安価なのでアイテム補給がしやすい。
また、店内にいる間は手持ちのアイテムの売値が表示される上、呪われたアイテムの売値は正常時の87%になり端数が出るため、値段識別やそれに伴う呪われたアイテムの識別もしやすい。
尚、周囲にどこにも通路が無い壁の中に店がある時がある。商売になるかそれ。
二択屋と高級店は登場しないが、代わりに行商人が4以来の復活。2と同じ姿で、これともアイテムの売り買いが可能。4の青店主を見習ったのか、以前のようにアイテムを勝手に拾っていくということはない。
泥棒?
例によって泥棒が可能だがもう過去作で泥棒の方法が確立されているため、防犯対策が店舗ごとに異なるという特徴があり、対策に合った泥棒方法を考える必要がある。
店主が一杯いる、魔法よけの盾を持っている、番犬がいる、破壊不能壁に囲まれている等々。
泥棒時に出現する敵は『DS2』以前のように盗賊番と番犬に戻っているが、過去作では控えめだった番犬のステータスは持ち込み最難関ダンジョンである無双の島深層の敵を蹂躙できるレベルで高く、前作の高級店店主のような高速・高火力モンスターとしてプレイヤーに立ちはだかる。
また、泥棒判定を受けると階段の周囲8マスに盗賊番が最大4人出現するので、それへの対策も必要。
モンスターハウス
お馴染みモンスターハウスも多様な出現方法があり、初めから存在する、部屋中央辺りで突然敵が湧く、一度入った部屋にもう一回入ると出るに加えて、部屋中央へ行くと部屋の外周の壁が崩れその中からモンスターが!というものが新たに追加された。尚、モンハウ内の罠の密度は若干だが減少している。
尚、モンスターハウスのBGMは一新されている。
熱狂の祭り
ダンジョン攻略中に突然、「熱狂の〇〇祭り」なる祭りが始まるときがある。
多くの場合、〇〇に当てはまるアイテムが30~60秒のリアルタイムによる時間制限で出現し、その間に拾わなければそのアイテムは消えてしまう。放置してもプレイヤーに不利になることはないためどこまで積極参加するかは自由だが、欲をかきすぎて自滅しないように。
クロンの挑戦
階層開始時に、例えば「敵に矢を当てる」などの何らかのお題、3つの目標数、報酬が提示され、その階層を終了するまでにそれを達成すると報酬がもらえる(完全に達成した場合はその場でもらえる)。
その時の状況によって難易度は様々となる。君はこの挑戦に挑んでもいいし、挑まなくてもいい。
アイテム関係
神器
ランダムな性能強化が施されている希少武具。印数や基礎値が通常の物よりも多いほか、何かしらの印が最初から付随されている事がある。青と金の2種類が存在し、青は基礎値に、金は印数に高い補正がかかっている傾向がある。
運が良ければ「天然印」という他にはないユニークな効果を持つ希少な印が付いている事も。「天然印」も他の武具に移すことができる。
装備成長を廃止しこの仕様を実装したのは落ちている装備に乗り換えるかどうかを検討してもらうためであるとのことで、「どうたぬきより強い木刀」やら「強いけど普段使わない余計な印がついた武器」などが発生し、いろいろな装備を使用する可能性がある。
印
武具成長の廃止により『DS2』以前同様の有限に戻ったが、印増大の巻物を使うことでかなりの数を入れられる。印は『DS2』以前のアイコン形式が復活している。武器は4以降のST異常印に加えてさらに強力な印が追加され、盾は逆に4よりさらに細分化されたため、武器印の重要性が高まっている。
マゼルン種が続投しているので異種合成は健在、主にステータス異常印などがこちらの管轄。
過去作では特定の印の組み合わせで作成できる武具や特定アイテムを複数合成する事でできる印が存在したが、今作にはそういうものはない。
銀封印
装備の印及び印スロットに対して発生する封印状態、先述の神器には初めからついている時もある、封印されていても何の印が封印されているかは確認可能。
「銀一封のワナ」や「銀封印の巻物」などによって発生し、その封印されたスロットが使用できなくなり、印があれば効果を発揮しなくなってしまう。「銀はがしの巻物」で数個まとめて解除できる他、オドロ・チドロの特技で剥がれることもある。
武器盾を部分的に封じる妨害要素であると共に、神器に初めからついている封印を剥がすことでさらにパワーアップできるお楽しみ要素でもある。
お香
『5』で登場した○○香の壺が分離独立した存在。アイテムをくべて「焚く」ことで一定ターンの間、フロアすべての生物に対して効果を発揮する。
杖や壺と同様に回数表示が書かれており、何回か使用できる。壺の中には入れられないし、壺を対象に焚けず、転べば割れるなどの仕様は壺同様。壺カテゴリでなくなったので壺増大の巻物の対象外になっている。
桃まん
過去作の肉に当たる存在で仕様はほぼ肉と同様。モンスターの能力を活用できる。
肉でないため、元は人間だった、といった設定のモンスターも桃まんになる。
デッ怪
異世界から襲来したと言われている巨大なモンスター。異世界に繋がっているという「デッ怪ホール」より発生する。デッ怪ホールから発生し、しばらくすると姿を消す。
通常のモンスターをはるかに超える攻撃力を有し、正面三方向と側面に攻撃を無効化する「デッ怪バリア」を常時展開している。一方、その巨体故通常のモンスターより移動速度が遅く、バリアで守られていない後部三方向及び頭上からの攻撃に対しては極端に弱く石があれば簡単に死ぬ正面戦士に類似した弱点を持つ。
基本的に危険なので近づいてはいけない存在である。また倒しても経験値10×モンスターのレベル分しか得られない。
よけながら巡回できるルートを考えてほしいとのことで、全部屋を巡回すると消滅し、アイテムが残る。
このアイテムは専用のテーブルを持っているらしく、例えば天(地)の恵みの巻物や復活の草などの何個あっても困らないようなものが出やすい傾向がある。
UIと便利機能
これらの部分は原典には回帰せずに進化しており『片手間にwikiを見なくてもゲーム内で完結してプレイできる』ことを目指し、過去作と比べて非常に便利なシステムが搭載されている。
また、テンポにも非常に気を配って作られており面倒な単純作業は極力減らされている。
図鑑(手帳)
モンスターやアイテムだけでなく今回は印も図鑑に登録される。それだけではなく、モンスターにダンジョンの何階で遭遇したか、ダンジョンのどこで自分が倒れたか、といったことも記録されていき、ダンジョンのモンスター出現範囲の表までもを作成できる。5にあった識別済み命名済みを記録してくれるシステムも健在。
さらにアップデートで名付け識別表に値段順ソートと値段表示が可能になり、ついにwikiなしで値段識別が可能になった。また、「後から名づけ」も可能となり、異種合成に供したアイテムや、割れない壺がただの壺である壺などを紛失してから識別することも可能となった。
もののけ手帳のモンスターの紹介分は初採用された2以降全体的にネタ傾向が強かった(特にパロディ要素の多い『4』『5』)が、今作は実用性重視のシンプルに纏まったテキストになっている。また、HP等の各種パラメータも記載されるようになった。
もののけ道場
ダンジョンの練習をする為の施設。デバッグ環境の如く、手帳に登録されたモンスター・アイテム・罠を自由に配置する事ができる。この施設のおかげで効果の把握を現地で行わなく済むようになった。
その他便利機能
歴代にあった色々な便利機能が復活・追加されている。
このほか、投擲物のショートカットは4種類設定可能、歩く速度の調整やギタンを整理してもアイテムに保持し続けられる、満タン状態で中途半端な本数の矢が入った壺に矢を入れられるなど、充実したオプションが多数用意されている。
便利ダッシュ
2やアスカにあった「iダッシュ」がスマートフォン版から再実装されたもの。通路で使うと次の部屋までダッシュする。
配信者向け画面
『5+』で追加された、地震速報などのようにゲーム画面を左上にちょっと寄せてステータスやアイテムを全部表示するというbiimシステムと同様の画面配置。設定しておけば一発で切り替えでき、情報量と画面サイズに応じて2種類のものを用意。全情報を一気に確認できそれによってガバを防げるためノンケがプレイする時も便利。
通信関連・オンライン要素
お馴染みの風来救助なども発展して健在である他、配信や大会、RTA的なものを意識した機能が追加されている。プレイヤーが意外な使用法を編み出してくれることを期待しているとのこと。
風来救助
『GB2』以降定番のシステムであり、レアアイテム稼ぎの手法として有効活用されてきたが、今作では救助成功で得たアイテムは持ち帰れず、風来救助を有利に進めるポイントに変換されるようになった。
また救助者が自分でも自分で助けに行けるようにもなった。ただし、ポイントの獲得はできない。
パラレルプレイ
冒険中の特定状態を保存してデータをアップロードし、他人に遊ばせることができる。
上げられたデータを利用して「全く同じ条件のダンジョンを一斉に遊ぶ」「配信者が打つ手に困り、視聴者に打開手を探ってもらう」などの使い方が考えられる。
本作は「同じ行動を取ると必ず同じ結果になる」という仕様があり、パラレルプレイで予行演習して本編で同じ行動を取る、という一期一会がモットーのローグライクが台無しになるようなプレイングもできる。
その他
ロード速度・テンポが爆速
間違いなく歴代最高と言える部分がここで、初代や2すら超える異様なまでのテンポの良さを誇る。
今作は快適なプレイができるようにものすごく気を使って作られているそうで、モーションやエフェクトは3Dでありながらドット時代以上の猛烈なキレの良さで動き、ロードに至ってはフロア開始時の読み込みすら全くないほどである。
テンポが早すぎて危ないと思う場合はオプションでウェイトをつけることも可能。
ダンジョンの生成の多様化
ランダム生成は洞窟ばかりだったのも今や昔の話、溶岩洞や氷窟、浜辺、森林、海辺、海中、遺跡、砂漠、天空、室内、宝物庫など様々なロケーションのダンジョンが、2やアスカのシャッフルダンジョン程度のものなら完全自動で生成されるようになり、海部分の波や葉っぱの揺らぎなどなど一部の背景はアニメーションまでする。
それぞれに色違いや昼夜(見た目のみ)の差などもあるため、きわめて多様なロケーションが存在する。
システム面としては、変形した部屋や部屋の外への通路地形の隣接、今までとは全く異なる構造のマップも作成される。
破壊可能な壁
ダンジョン内の一部の行き止まりの壁、岩の柱(ボンバーマン状になっている部屋の内壁)など、普通の武器で叩いても破壊できる壁が結構な数存在し、部屋自体が隠されていたり、敵やアイテムが入っていたりする時もある。
全フロア移動したのに階段がない!と思ったときは、MAP上でまだ部屋がない空間に隣接する部屋の壁を叩くと隠し部屋がある(はず)。
水地形・奈落
今作では通路の近くや完全な壁の中にも水路や奈落(穴地形)の谷が結構な頻度で生成される。
今作はドスコイ状態になれば壁を掘れるため、これらが壁掘り移動の邪魔になるようになっている。
ケンゴウ系やいたずら小僧系と戦う際も周辺への注意が必要となる。
流れる水路・イカダ
ダンジョン内の水路に水の流れがある時があり、そこにイカダが浮かんでいる
この水路やイカダは1ターンに1マスづつ流れて動いていき、それによって通行可能範囲が変わる他、モンスターやアイテムがイカダに乗って流れてくる。水路の開始箇所と終端には渦巻があり、終端の渦巻きまで行ったすべての物は開始箇所の渦巻きへワープし、ループするようになっている。
大砲
ダンジョン内に大砲が置かれている時があり、後ろから攻撃すると発射される。押して動かすことも可能。オヤジ戦車と同等のもの、7方向に砲弾が飛ぶもの、貫通ビーム、桃まんの杖と同効果など色々なものがある。
一部のモンスター(直接攻撃しかしない者の大半)は大砲を見つけると後ろに陣取り、こちらに発射してくる時がある。
願いの祠・願いの横穴
黄金のぴーたんがいる階層に存在すると言われる祠、上述した壊せる壁の中にある。
祠へ行くと「腕輪がほしい」「保存の壺がほしい」「ちからを上げたい」と言ったように、アイテムの系統、具体的なアイテム名、その他の要望など何らかの願いが3択が表示され、選ぶと願いの横穴へ行くことができる。
願いの横穴は上記で選択したアイテムを含むボーナスフロアとなっており、階段を上ると次の階層へと出る。
ボヨヨン壁
ダンジョン内に生成されるゼリー状の壁、アイテムをぶつけると反射し(飛距離も延長され)、もしシレン自身に当たった場合はぶつからずに再び持ち物に加えられる。魔法弾も反射する。
反射によって4辺全てにぶつけるとアイテムが増殖する、厳密に言うと「投げたものと同じ種類のアイテムが新規に一つ生成される」。このため神器や+99装備は増殖できない(普通のアイテムが一つ増える)。
生成アイテムの偏り?
一部のローグライクに実装されているシステムであるが、公式情報として生成されるアイテムが(冒険毎に)偏るようになっているらしく、強いアイテムなのにたくさん出るもの、重要アイテムなのに不足するものが、冒険毎にそれぞれ発生する…らしい。
拠点設備等
今作の拠点となる『宿場浜』は漁村であり今作の性質から大した設備はないが、比較的痒い所に手が届き、必要最低限のものが必要十分に置かれている。
倉庫・預かり屋
アイテムの保管や作業ができる倉庫と、アイテムを預かってくれる(壺ごと預けることも可能)預かり屋が分離されている4や5と同じ形式となっている。
倉庫
宿場浜に初めから存在し、5×5マスの床にアイテムを置いて保管でき、中で合成などの作業も可能な場所。倉庫の壺や冒険後のアスカの装備がで送られてくる先もここ。
宿場浜以外にもとぐろ島の中には2カ所(小さな港、温泉小屋)倉庫が存在し、そこにアイテムを置いておくと次回以降そこ以降の階層では同種のアイテムが識別状態になるという小ネタがある。合成の壺や識別しにくい腕輪などを置くと識別がちょっと楽になる。
預かり屋
アイテムを預けておくことができる設備だが、開始時は火災で焼失してしまっており、とぐろ島をクリアするまでは再建されない。尤も、クリア後までは「脱出の巻物」が無いのでそもそも預けるものも殆どないのだが…
預かり所は180個までだったのが4月のアップデート後はシリーズ最高の960個まで保管が可能となった、持ち帰って貯めておいてもあまり意味がないというのが今作の特徴であるのだが、これなら雑に預けてたまに「倉庫から売る」で整理すれば良いので、貧乏性の人やズボラな人も管理が楽になった。
銀行
預かり屋に併設されているお金を預けておくことができる設備、鍛冶屋や怪しくない店で使用するためにためておきたい
装備品掛け
アップデートで追加され、アイテム図鑑とは別に存在する。
通常、青の神器、金の神器を掛けることができ、今作ではまた外して持っていくこともできる。
旅の鍛冶屋
預かり屋の横にいる鍛冶屋。普通の鍛冶屋の3倍と高額だが1回の冒険で10回まで利用でき、銀はがしや印消しなど他の鍛冶屋にはできないことも可能。
怪しくない店
倉庫の横に現れる行商人『ナゾーさん』がやっている店。
シレンがロストした武器盾のうち、「持ち込み可でロストした『神器』及び『何らかの合成がされた装備』」を回収して販売しており、高額ながら買い戻すことができる。ロストした理由は問わず、店に売った場合と他の装備に合成した場合以外ほぼ確実に回収される。
総数は不明だがかなりの数を保持できるらしく、そのうち10種類程度を店頭に並べる。「取り置き」すると常に表示され、「興味ない」でリストから抹消できる。
毎回買い戻すにはあまりに高すぎるが、もし鍛えた装備を万が一ロストしても完全消滅はせず一応買い戻せるという安全弁的な存在である。
その他過去作からの仕様変更
- 『3』以降登場していた札は登場しなくなった。
- 『2』以降登場していたまがいもの道具が廃止。ローカライズで文字違いのニュアンスを伝えるのが困難だったのが大きい。必ずしも使えない道具ばかりではなかったため多少は惜しまれている。
- 草と焼きおにぎりによる満腹度回復がそれぞれ2%、75%になった。
- フロア移動の罠は移動先が次の階に固定となった。上りダンジョン用の落とし穴の役割になった。上りダンジョンで落とし穴に落ちても下に行かずダメージを受けるだけになった。
- 「ふとる罠」「やせる罠」が追加された。どちらも最大満腹度を25%も動かす強烈な罠である。
- 壁の中にいても壁を掘れるようになった。例えばドスコイ状態で壁抜けの腕輪を持っているような場合、敵が直接は入ってこれない安全地帯を作ることが可能。
登場モンスター
モンスターの特効対象に新しく「ケモノ系」が追加。マルジロウ種などが該当する。既存では植物系が廃止され、ゴースト系が『DS2』以来の復活。
新規モンスター
- バッター種
- タコぎん種
- いたずら小僧種
- 忍者
- とぐろ島に出没する忍者達。全部で5系統が存在する。忍者らしい素早い身のこなし手他の敵に比べ高い確率で直接攻撃を回避するほか、系統ごとに異なる忍術でシレンを苦しめてくる。
- 火遁忍者種:火の術を使い持ち物を燃やしてしまう。更に上に乗ったアイテムを焼き尽くしてしまうという非常に厄介な性質も持つ。
- 木遁忍者種:木の術を使い丸太を飛ばしてくる。攻撃を受けるとワープすることもある。
- 土遁忍者種:土の術を使い壁を複数生成し、その中に隠れている。また、目潰し状態になることのある砂をかけてくる。
- 水遁忍者種:水の術を使いアイテムを濡らしてしまう。水中に身を潜めて不意討ちを行う狡猾さも併せ持っている。
- 金遁忍者種:自身の所持金を投げて大ダメージを与えてくる。ドロップアイテムがギタンで固定で、この特技を使用するたびに入手できる額が少なくなっていく。
- 山伏
- 干天坊配下の山伏達。法螺貝を吹いて同フロア内の山伏以外の他のモンスター1体に対し何かしらの影響を及ぼす。忍者同様5系統が存在し、かぶっているお面によって特技の効果が異なる。
- 般若面山伏種:山伏以外のモンスターを山伏暴走状態、要は山伏にだけは攻撃しない暴走状態にする。
- 狐面山伏種:山伏以外のモンスターをアイテムに変化させる。変化したモンスターを拾おうとするとンドゥバのように正体を現し先制攻撃を受けてしまう。
- 翁面山伏種:山伏以外のモンスターをシレンのいる部屋に送り込んでくる。シレンが通路にいる場合はシレンの隣に送り込んでくる。
- おかめ面山伏種:山伏以外のモンスターの悪性状態異常を回復する。
- 天狗面山伏種:山伏以外のモンスターの判断力行動速度を1段階上げる。
- 金のぴーたん
過去作からの登場モンスター
太字は『5』からの続投。今作では既存モンスターの一部は過去作に登場した上位レベルが存在しない単独種となっており、該当モンスターはもののけ手帳でも「~種」とは表記されない。
- 『風来のシレン』(初代)より登場
- 『風来のシレンGB』より登場
- 『風来のシレン2』より登場
- 『風来のシレンDS』より登場
- ヒーポフ種
- 『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』より登場
- よせカエル種
- 『風来のシレン4』より登場
ストーリーダンジョン・とぐろ島
こちらも原点回帰ということで『初代』『DS1』のこばみ谷、『4』のエメラルドテラス同様ストーリーダンジョンは1つのみ。全31階で持ち込み・風来救助可能。場面に応じて上り・下り方向に進む。ただし31階はジャカクーとのボス戦のために用意されたフロアのため実質30階となる。
今回は初代と同様1発クリアが可能であるが、それができるのは歴戦の風来人くらいのもの。
シレンをプレイしたことがある人なら解る通り、初心者は低層で何度も倒れる、そしてなかなか前に進めないというのが普通である。
また、脱出の巻物がないため、アイテムをため込んで難易度を下げることも実質できず、プレイヤーのスキルを磨くことで対処する形になる。
ダンジョンで倒れる等して冒険回数が増加するほどにダンジョン内でストーリーが進行していき、その過程で別ルートとなるエクストラダンジョンや、合成関連のアイテムやマゼルン種、モンスターの力を利用できる桃まん、一緒に戦ってくれる仲間など、いろいろな要素が解放されて戦略が広がっていく。
→「とぐろ島」
ご神木モード
一定程度ゲームを進めると、宿場浜にある「御神木」からプレイできるモード。
一度クリアしたことのあるダンジョンに対して色々な要素をカスタマイズしてプレイできるモードで、シレンとは性能が違うキャラでプレイする、縛りプレイの状態にする、本来低階層のダンジョンを最大99Fまで拡張するなど色々な機能がある。
有料追加コンテンツ:PLUSパック
10個の追加ダンジョンといくつかの追加要素を持つ有料追加コンテンツ。
特定のコンセプトに則った特殊ダンジョン、持ち込み可で神器などの稼ぎが可能なダンジョン、もっと不思議のダンジョンの条件を満たす99Fのダンジョンなど、幅広いダンジョンが追加される。
曰く、元々は無料アプデのみでDLCを制作する予定はなかったが、本作があまりにも売れたため急遽制作したとのこと。このため、ダンジョン自体に特殊ルールが設定されたタンジョンは多いが、完全新規のアイテムやモンスターは入っていない。
ダンジョンの一覧
初期 | 無料アプデで追加 | DLCで追加 |
関連動画
関連静画
関連生放送
関連リンク
関連項目
親記事
子記事
兄弟記事
- シレン関連項目一覧
- 風来のシレンシリーズのアイテム一覧
- とぐろ島
- 風来のシレンシリーズのアイテム一覧(後半)
- 風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ
- フェイの最終問題
- 風来のシレンシリーズのモンスター一覧
- 風来のシレンシリーズのモンスター一覧(後半)
- 11
- 0pt