宇宙家族カールビンソンとは、あさりよしとお著作のSF漫画及びOVAアニメーション作品である。
概要
1984年7~17号のプチアップル・パイ版(元祖版、オリジナル版)、1985年2月18号~の少年キャプテン版(SC版、文庫版)、1999年~のアフタヌーン版があり、それぞれ掲載誌を変える度別の話として連載し直している為内容が多少異なる。
得体の知れない生き物の多い謎の惑星で唯一普通の地球人にしか見えない少女コロナが、とても血がつながっているようには見えないロボットと大ネズミの両親の元で元気に育っていくというストーリー。……だが、実はコロナは異星人の旅一座が衝突事故を起こし破壊してしまった地球からの宇宙船の生き残りであり、赤ん坊であった彼女をその旅一座一行が両親やペットやご近所さんのふりをして宇宙船の落ちた惑星アニカで育てている、という状況である。
作中では地球の文化や用語や物が登場するが、それらはコロナがいつか救助に来た彼女の同族とともに彼女の母星に帰ると思っている旅一座が、それまでの間宇宙船の残骸に残された情報から彼女の母星の常識を推測して少しでも母星の環境に近い状態で教育しようとしているものであり、時々内容が大幅に間違っている事がある。
または他の異星人でも地球と似たような文化が発生する事もあるのか、汽車などの旅一座も原生住民達も知らない地球の文化が他の異星人から惑星アニカにもたらされる事もある。
主な登場人物
- コロナ - 旅一座に拾われた地球人の少女。赤ん坊の時に拾われてから4年後に物語が開始、そこから物語内では幼稚園児~小学生まで成長する。泣き虫だがなかなか気が強く我儘で、見た目は可愛らしいが泣き真似で欲しいものを買ってもらおうとしたり不機嫌になるとおかあさんの毛をむしったり野球大会中に脳漿が出るほどのデッドボールを連発し相手チーム全員を倒したりターくんと間違えた相手を手作り潜水艦と称して箱詰めし海に沈めたりと少々やんちゃを通り越してわりとクソガキな女の子。
- おとうさん - コロナの父役。見た目は下半身のない人間サイズの小さめな浮遊ロボット。子煩悩かつ過保護でコロナにひたすら甘いが、やる事なすこと言うことだいたいおかしく、コロナの我儘や危機に対して彼が空回りした暴走をして騒動が起きる事も多い。コロナと関係なく単に彼が好奇心で行なった奇行で騒動が起きる話も多い。あまり正気ではなさそうな奇妙な言動で常にボケているがとにかく所持している武装の戦闘力が異常に高く、それ故何かやらかした時の被害は甚大。元軍人であり、異常な言動や過剰すぎる戦闘力の理由らしきものは作中で一部明かされる。過去の事は話したがらないとはいえ少しは口にしているらしく、医者の手伝いをした時にはコロナが患者になるターくんに「おとうさん昔は戦場で兵隊の足や手を切った事があるらしい」から安心と語ったりも。かなり重い過去と設定があり、上記の会話をはじめただの不条理ギャグに見える普段の異常な言動が事情を知った後ではシリアスな見方もできてしまうようにもなるキャラクター。同じく初期はただのマイペースな不条理奇行キャラに見える同作者のワッハマンと少々通じる所がある。
- おかあさん - コロナの母役。見た目は糸目の巨大なネズミ、という設定の丸い毛玉っぽいなにかで旅一座の座長。父役が(戦闘力以外)頼りにならないので、そのぶんコロナの我儘を諌めたり叱ったりと苦労人。だが論外レベルのおとうさんよりは厳しいがやはり彼女も娘にかなり甘くコロナ絡みでは少々常識を欠く。作中キャラの中でもグロテスクなものが特に苦手でターくんへの当たりが厳しい。
- ターくん - リスのターくん。という設定でコロナのペットのポジションにいる旅一座の一人だが実家は名門の跡継ぎ。脳みそに頭部左右および口の位置に触手が生えて脊髄に手足のような細い触手じみた手足が生えているような見た目をしており、グロテスクなものに耐性のない住人からは気持ち悪がられている。リスを名乗っているが人間ほどの高身長。見た目ネタでボケてくる以外には比較的常識人寄りであり、周囲の暴走や話のオチの被害を最も受けている貧乏くじキャラ。
- ベルカ - 旅一座の一人だが家族ではなくご近所さんの保安官役をしている。人と同じ位置にある尖った耳の先に毛が生えた見た目の人間形獣系異星人の女性。それ以外の部分は鼻頭と頬の模様以外ほぼ普通の人間の見た目に近く見えるが頑丈さと怪力は人間離れしており更に強化する獣人化能力もある。獣人化は牙が大きくなり頬の模様が体まで広がるよう変化。ツッコミ役が多く頑丈なぶん結構雑な扱いを受けたり被害を受ける役にもなりやすい。
- サンドウォーム - あたたかい。某スライムのような口と細い手足のあるまっくろくろすけといった感じの見た目な惑星アニカ原生生物。手にアイロンを持っており、それを生物無機物兵器問わず色んな物に押し当てて焼き焦がしてはそこにくっついて「あたたかい」と鳴く性質がある。冬は一箇所に集めると群体になり30mにまで巨大化するため危険。巨大化とはいえ実際は集まってるだけなので銃火器はすりぬけるし近寄ると一匹一匹がアイロンを押し当ててくる。
- げしょ - サンドウォームの横顔の首とくちばしを伸ばしたような見た目な惑星アニカ原生生物。黒一色で鳥をデフォルメしたようなデザインにも見える謎の生き物。「げしょげしょ」と鳴く。こちらも集めると群体になるが暗い所が好きでサンドウォームよりは大人しい。
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関連項目
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