橋の下の例え話単語

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橋の下の例え話とは、「の下で眠ってはならないという規則が皆に等に課される」という題材を扱った話である。

概要

の下で眠ってはいけないという規則が全員等に課されるが、そもそも裕福な者がの下で眠ることはほぼく、貧しい人がそこで眠らなければならない状況にある」という話。

つまり「等な規則とされているが、上の身分・立場の者はその規則に触れる機会がく、一方で下の身分・立場の者が規則を破らざるを得ない様子であり、実際には『等な規則』が弱者だけをさらに追い詰めている」という状況をして使われる。

日本インターネットでは後述する漫画『はみだしっ子』の画像がに使われるが、類似した話はそれ以前にもあるようだ。

アナトール・フランス『赤い百合』

1894年に発表された、19世紀末パリやフィレンツェを舞台とした小説。登場人物の1人であるシューレットりの一部に、フランス革命後の社会の様子をして登場している。

「…(略)…彼ら(注:貧乏人)は厳かな法の等の手前、そういうこと持ちの権と閑を支えること)のために励まなければならないのです。厳かな法の等とは、貧富の別なく一様にの下で寝たり、町中で物乞いをしたり、パンを盗んだりすることを禁じているのです。これはフランス大革命の善行のひとつです。しかし、この革命利民福を手に収めようとするもののために馬鹿阿呆のやった仕事で、結局狡い百姓や高利貸しの町人を富ませることにしかなりませんでしたから、等などという名で、富の帝国を築いたのです。…(略)…」

アナトール・フランス小説集4 百合
小林正 訳, 社, 2000, p.127

フランス大革命の善行」とは言っているが、前後の文を見る限りでは皮として述べているものと思われる。

出所が『百合』と明言されていないものの、日本でも文学者の馬場によって、アナトール・フランスの「諷刺若しくは反語」の例としてこの内容が紹介されている。

貧乏人はの下で眠つたり乞食をする事を禁ぜられるればヒドク悲しい事だが、持は禁ぜられても一向に困らないだ、同じく双方にして之を禁ずるのが法律の如何にも大な等觀に依る次第だ。斯ふ書かれてゐる、大い事だと思はれる。

馬場近代の一傾向」
(1917年4月10日刊行「第三」83号, p.45-46に掲載)

三原順『はみだしっ子』

1975年から1981年まで雑誌『花とゆめ』に連載された少女漫画。養ジャックが、主人公の1人であるマックスに橋の下の例え話について問う場面がある。この場面の4コマインターネット上で貼られることがある。

この場面では、先の裁判に登場したリッチー(裁判の相手、乱暴者)の弁護人であるフランクファーターが行った、陪審員の心を操作するやり口について説明する流れで橋の下の例え話が使われている。

4コマの前後の場面を少し追加し、会話に関係しない台詞を省いて以下に記載する。

ジャック:じゃあ さっきの話だけどね! リッチーばかりが得して見えるという… 少し…おまえに聞いてもいいかい?

マックス:なあに?

ジャック:例えば… の下で眠ってはいけないという法律があるとして これを守らない者はでも… どんなお金持ちの人でも どんなに立仕事をしている人でも それに!どんな素敵な美人でもね… みんな罰せられるのだとしたら どう?等だと思う?

マックスうん! そういうのっていいと思うよボク! 特別な人達だけ許されるんじゃ頭に来るもの!

ジャック:そう? じゃ…こう聞いたら? けれど実際の下なんかで眠らなければならないのはとても貧しい人達で… だからこの法律は弱い人達をさらにいじめるのに役立つだけなんだ…と

ジャック:もう一度… さっきのようにすぐ… 等だと答えられるかい? マックス

ジャック:つまりリッチーの弁護人は後の言い方をしているんだ わかるか?

三原順『はみだしっ子 5』(白泉社, 1996, p.261-262)
連載時期は1975年から1981年まで

なお、この話については後で続きがあり、

  • マックスが言うんだ”他の人達が助けてあげればいい”って…
  • 現にそんな助け合いの制度はいくらもあるのだけれど…
  • でも悪用する者もでてくる 弱者を装って“さぁをよこせ!人間だぞ”と言われたらボクには慢できないだろうね
  • けれど悪用を虞て規制をきびしくしたなら本当に助けの必要な人々ももろともに放り出してしまうかも知れない…
  • そしてまた堂々めぐりだよ

…等と、別の主人公であるグレアムが徐々に思い詰めていく場面がある。上記は同巻のp.318-319から一部抜

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81 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 12:15:51 ID: othTlKva/P
自分がの下で寝ることを想像すらできないの見本みたいな乱入してきたな
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82 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 14:33:27 ID: i96HDvQJ6d
>>81
自分は規制に反対の立場なんだが
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83 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 15:40:27 ID: htxBeDZ/oH
新自由主義者と共産主義者がそれぞれ反対方向に全で突き進んだ結果、地球の反対側で出会ってそこで仲良く暮らした」というジョーク思い出した
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84 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 18:36:41 ID: bd2JdvCo8O
『勉強しないとホモになるよ、悪い事なんだよ』
世の中にはそう教えるもいるらしい
子孫繁栄してもらいたいからね、しかたないね
しかし現実社会ではいつ何がきっかけでホモになるか分からない
気付いたら既に、ある日突然、自覚しつつも徐々に・・・おそろしい!
だからホモになっても生きていけるような社会づくりが大切なんだ
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85 ななしのよっしん
2024/02/24(土) 21:01:12 ID: a5/Rx72tTp
>>84
ノンケみな立教以上に入学すると
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86 ななしのよっしん
2024/02/25(日) 09:12:45 ID: 8qSvWQZiD2
>>63
フランス大革命の善行のひとつ』の皮として挙げてるので普通の事も敢えて混ぜて並べてるんじゃないかな
昔からあった事を革命成果の新しい事のように謳ってるみたいな
もしくは前近代だと盗み一つでも腕切り落とすみたいな厳罰だった代わりに良くも(情状酌量)悪くも(権威者の忖度)人によって刑の適用が変わってたか
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87 ななしのよっしん
2024/02/25(日) 09:58:56 ID: i96HDvQJ6d
>>83
それは極右国家社会主義)と極左(共産主義)の話だろ。消極的自由義はどちらにも該当しない。
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88 ななしのよっしん
2024/02/28(水) 17:48:06 ID: cfBi4h8DZl
残念ながら欧リベラリズム以外は現状権威義の芽なんだ
君らはナチアカリバタリアンレジティミストになってしまうが現実を受け入れてほしい
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89 ななしのよっしん
2024/03/02(土) 09:25:18 ID: htxBeDZ/oH
アメリカは消極的自由義だからを手放さないし
中国は消極的義だから独裁をやめないってことかな
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90 ななしのよっしん
2024/03/19(火) 21:59:13 ID: vJiZUkWLWi
ちなみに罰じゃなくて特権の例だが、ローマ帝国の「皇帝小麦を施してくれる人」は「ローマ市民権のある人」というだけの条件なので持ちでも行けば配給はしてもらえた。

ただ、高々2人分(本人と家族の分)の小麦持ちが並んでもらうのはめちゃくちゃ恥ずかしいこととされてた(ローマでは基本的に気前のいい人格者でケチは嫌われてた)ので実際は持ちはほぼこなかったとさ。
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