殻ノ少女は、2008年7月4日にInnocent Greyより発売された推理アドベンチャー形式のアダルトゲームである。
三部作構成となっており、続編の第二作として『虚ノ少女』(読みは同じくカラノショウジョ)がある。(2013年2月8日に発売)
概要
Innocent Grey第4作目。
昭和31年3月の戦後東京を舞台に、探偵の主人公が猟奇殺人事件を追うサイコミステリーAVG。
独自路線を貫くInnocent Grey初の三部作構成の大作、その第一作として発表され、事件現場の捜査や到来型の探索パートなど、推理・探索系ゲームのシステムを取り入れたアドベンチャーゲームとしての色を強くし、同(エロゲ)業界でも更にマイナーな王道の探偵モノとして発表された。
本作は三部作構成の第一作であるが、世界観はInnocent Greyの処女作である『カルタグラ』や『ピアニッシモ』と共有しており、特に『カルタグラ』とは共通の登場人物や時事が絡んでくるなど、作品としての関係性が非常に強い。
アダルトゲームとしては珍しく、声優の募集、オーディション(254名中5名が選ばれた)がなされ、公式サイトでオーディションの様子が公開されている。
美少女ゲームアワード2008で4部門で入賞するなど、ファンからの評価(特に雰囲気、BGM)が高い。
2010年1月にはPremium Milkyレーベルでアニメ化され、現在までに全2巻が発売されている。
アニメという媒体であることから、主人公・時坂玲人にも声がついた。担当声優はすわb高橋がならない。
ストーリー
昭和三一年、三月。
終戦から十年が経ち本来の姿を取り戻しつつあった東京で探偵業を営む男、時坂玲人(ときさか・れいじ)は、少女ばかりが凄惨な方法で殺害される連続猟奇殺人事件の捜査に関わる折に、少女・朽木冬子からとある依頼を受ける。
「捜して欲しいんだ。――私を、本当の、ね」
捜査を進めていく過程で冬子や玲人の妹・紫が通う櫻羽女学院でも女学生が行方不明になっている事に辿り着いた玲人は、調査の名目で学園に関わり、連続殺人事件の謎を追いながらも、本当の自分を捜してほしいという冬子を含めた様々な人々と交流を深めていく。
次々と増えていく犠牲者、深まる謎、玲人が真実へと近づいていく中で、自らの恋人を失うきっかけとなった未解決の事件の謎、冬子の正体、そして女学生ばかりを狙う連続猟奇殺人事件の真相へと迫っていく……。
登場人物
- 時坂玲人
- 本作の主人公
- 時坂 紫
- 時坂 玲人の妹
- 朽木 冬子
- 櫻羽女学院の生徒。
- 朽木 千鶴
- 朽木 冬子の母。
- 四十宮 綴子
- 櫻羽女学院の生徒で、紫の親友。
- 魚住 侠三
- 肉体派の現職刑事。
- 水原 透子
- 櫻羽女学院の美術部員。
- 水原 未央
- 水原 透子の母親。旧姓は間宮 未央。
- 月島 織姫
- 櫻羽女学院の生徒会長。
- 西園 唯
- 櫻羽女学院の美術部員で、紫や冬子の後輩。
- 佐東 歩
- 櫻羽女学院の剣道部員。
- 佐伯 時生
- 櫻羽女学院の教頭で、時坂に行方不明の学生を捜して欲しいと依頼しにきた人物。
- 日下 達彦
- 櫻羽女学院教師。紫や冬子たちの担任。
- 朱崎 寧々
- 櫻羽女学院の養護教諭。
- 葉月 杏子
- 吉祥寺の喫茶店「月世界」のオーナー。
- 雨宮 初音
- 喫茶店「月世界」のウェイトレス。
- 夏目さん
- 本名は高城 夏目(たかしろ なつめ)。高城 秋五の実姉で監察医。
- 高城 秋五
- 上野の私立探偵。「カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜」の主人公。
- 高城 和菜
- 秋五の最愛の妻。「カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜」のメインヒロイン。
- 八木沼 了一
- 「カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜」の本編だった「上野連続猟奇殺人事件」に警察側から関わった一人。
- 八木沼 英理子
- 八木沼 了一の姉。
- 朽木 靖匡
- 朽木 冬子の祖父。
- 朽木 文弥
- 朽木 冬子の伯父で朽木千鶴の兄。
- 村瀬 直己
- 山ノ内 小春
- 西藤 環
- 以上三名は朽木病理学研究所の医者。
- 深山 由記子
- 主人公、時坂 玲人の恋人だった女性。
- 間宮 心像
- 鬼才といわれる天才画家。
- 葛城 シン
- 森 夜月
- プロのカメラマン。
- マリス・ステラ
- 東京都美術館の学芸員。
- セレスティアル・ステラ
- 六識 命の恋人だった女性。
- 中原 慎二郎
- 「中原美術館」の館長。
- 桂木 素子
- 六識 命
- 六識 美沙
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関連項目
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