清澄アキラとは、スマホゲーム『ブルーアーカイブ』に登場する人物である。
概要
口先だけならいくらでも紡げるでしょう?……だが、最後は皆、同じ言葉を残して去っていく。
疑念、拒絶、排除――嗚呼、私はバケモノである、と!
2023年4月22日配信の生放送「ブルアカらいぶ!サクラ咲く、はるうららSP」にて、狐坂ワカモに次ぐ2人目の七囚人として発表され、イベント「白亜の予告状~虚飾の館と美学の在り処~」で初登場した生徒。慈愛の怪盗という異名を持つ猫獣人である。所属学園、学年、年齢、誕生日、趣味、その他全てが謎に包まれているが、芸術に対するこだわりや台詞が多いため、「ワイルドハント芸術学院出身なのでは」とプレイヤー間で推測されている。一人称は「私(わたくし)」。よく見ると右目の下に泣きぼくろがある。
かつては連邦矯正局に収監されていた犯罪者だったが、先生がシャーレに着任した日、連邦生徒会長の不在が引き起こした混乱に乗じて脱獄し、以降数々の窃盗行為を繰り返している怪盗。誰も本名を知らないため世間から便宜的に慈愛の怪盗と呼ばれていた。慈愛には美術品に対して一途な愛を送るという意味が込められている。怪盗としての腕前は非常に高く、ターゲットにしたものは必ず盗んでいく事で有名。したがって、予告状が届いた時点で如何なる警備も意味を成さず、宝は奪われていったという。予告状には盗みに現れる日時が書かれているものの、ポエムめいた難解な暗号文となっていて事前の警備強化やアキラの捕縛を難しくしている。
使用する銃はデリンジャー護身拳銃とマスケット銃。デリンジャーはアメリカ初代大統領エイブラハム・リンカーンを暗殺したヘンリー・デリンジャーに由来し、彼が暗殺に用いた自作の小型拳銃を起源とする護身用拳銃の総称。マスケット銃は中国からヨーロッパに伝来した長銃身の歩兵銃。火縄銃もマスケット銃に分類されるという。
純白のスーツとマント、素顔を隠すためのドミノマスクを身に着けたキヴォトス唯一の女怪盗。左手からは移動用のワイヤーロープを射出して常人ならざる機動を見せるとともに、派手な行動をするたびに薔薇の花びらを舞い散らせ、一瞬で本物と偽物をすり替える手品のようなテクニックを披露。戦闘ではデリンジャーを使用する一方、スキル発動時は杖代わりのマスケット銃をぶっ放す。その際に反動を上手く殺すため体を回転させる演出がある。煙幕、停電、爆弾といった搦め手のトラップも駆使し、怪盗らしく神出鬼没に現れる。1つの目標に全ての火力を集中させるよう発射したアリスのレールガンを受けてもなお動ける描写があるため、スーツの下に何らかの防御手段を持っている可能性もある。
戦闘能力は七囚人にしてはやや低め(戦闘特化のワカモとアケミがいるのも低く見える原因)。しかしアキラの恐ろしいところは多種多様な罠を的確に使う戦法にあり、実際C&Cのトキを爆破トラップで倒している。またゲーム開発部全員を同時に相手しても余裕の態度を崩さない辺り並み以上の実力は持ち合わせているようだ。
人物像
自分の信じる美学に従って盗みを続ける女怪盗。他の者たちを「蕾」と呼ぶなど上品な言葉遣いを心掛けるお嬢様らしさを持つ一方、歯に衣着せぬ物言いの飛鳥馬トキとは相性が悪い。
「誰も本名を知らない」ところから察するに、怪盗モノによくある影の協力者はいないと思われ、何かしらの偽装を施して行われる盗品オークションを突き止めるための情報収集、道具の調達などは全てアキラだけで行っている可能性がある。あらゆる事を計算に入れて目的の物を盗む必要性から頭の回転が速く、あらゆる修羅場を掻い潜ってきたためか常に冷静沈着で、話術にも長ける恐るべき存在。
ターゲットに選ぶ美術品はいずれも違法に取引された盗品ばかり。アキラ曰く、個人の独占によって表舞台から消えた美術品が何らかの形で再び表舞台へ現れた時、騒ぎが混乱を起こし、混乱が紛争を生んでしまうため、そうなる前に奪う――というのが窃盗を繰り返す理由なのだという。
「(美術品を一人で独占する事に対して)誰が許そうとも、私の美学では許すことなどできません」「美術品が有す魅力に触れるのは、全ての者に等しく与えられる権利」とも主張しており、個人に美術品を独占されるのをとにかく嫌っているのが分かる。「優れた美術品を前に無益な血が流れる事も――私の美学に反しますから」と語る通り犯罪に加担していない無関係な人物は巻き込まないように配慮するなど義賊のような一面も覗かせる。
矯正局を脱獄した日を「私たち七囚人が矯正局から解き放たれた記念すべき日」としており、服役中は相当不満を溜め込んでいたものと考えられる。ちなみに脱獄した後、遠くから着任したばかりの先生の顔を見たらしく、「白亜の予告状」で先生と出会った時に顔を覚えていた旨の発言をしている。先生に「奪った美術品はヴァルキューレ警察学校に預けているのか」と問われた際、「おやおや、私にヴァルキューレを信じろと?七囚人たちを容易く逃してしまうような蕾たちですよ?」と答えた。実際「ハッピー♡バレンタイン」での大失態があるのでアキラの評価はあながち間違いではない。美術品が陽の目を見なくなるのは勿論の事、美術品の真の価値を理解しない無知蒙昧な輩に管理・展示される事も彼女にとっては言語道断らしく、このため奪った美術品は「世界が美術品の価値を理解し、真の美学に目覚める、その日まで」アキラが手元で管理するつもりだという。
急進的かつ過激な思想を持つからか、今まで人々に認められる事無く孤独に生きてきたアキラ。しかし怪盗としての在り方を理解し、生徒が道を踏み外したり苦しんでいたら、必ず手を差し伸べて導くと言い、今後も怪盗を続けるアキラでさえも自分の生徒だと言ってくれた先生には彼女も遂に心を開き、今まで誰にも分からなかった本当の名前――清澄アキラの名を先生にだけ教えて去っていった。その後、「……うん、もちろん。みんな大切な生徒だよ」という先生の声をこっそり録音していたアキラは、何度もその音声を再生して一人胸を躍らせていた。落ちたな(確信)
余談
アルビノ?
髪の毛、肌の色、まつ毛に至るまで白色であり、更に赤色の瞳をしている事からアルビノ説が唱えられている。ほぼ全身をスーツで覆ったキヴォトス人にしては珍しい露出の少なさ、「白亜の予告状」でアキラが姿を現したのは「屋内」「陽光の届かない鬱蒼とした森の中」「夜」のみと、直射日光を避けるように行動している点もアルビノ説を補強する。
テレビCMでは夕陽が差し込むビルの屋上にいるシーンがある。夕方になると徐々に紫外線量が減少するため、アルビノの人でも活動しやすい時間帯なんだとか。
神出鬼没の怪盗
2024年10月現在、デビューを飾ったイベント「白亜の予告状」を除き、他イベントへの出演が一切確認出来ない。元宮チアキのように出番が少ないNPCはいるが、初登場から1年半以上経過しても全く出番が増えないのはアキラくらいしかいない。今も何処かでヴァルキューレの追跡を撒きながら盗みを行っているのだろうか。
登場時より高い人気を獲得していただけにアキラ実装を望む声は多い。しかし、「白亜の予告状」が復刻した時でさえ彼女は実装されず、アキラ貯金をしている先生は未だ厳しい耐乏生活を強いられている。ワイルドハント芸術学院出身説があるので、ワイルドハントにスポットが当たる時に登場する可能性もありうる。
関連静画
関連項目
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