この記事はゼルダの伝説シリーズに登場する爆弾について述べた記事である。
現実の爆弾を知りたい人は爆弾の記事を参照のこと。
概要
初代から登場するアイテム。主に壁の破壊に使用される。無論、敵にダメージを与えることが出来、一部の敵は爆弾以外に倒す方法が存在しない。バクダンとカタカナ表記されることも多い。
原料
まず爆弾には火薬が必要なわけだが、この火薬作りは手間がかかる物である。
一番古くから使われている火薬に黒色火薬があるのだが、この火薬の原料は主に硝石、木炭、硫黄である。この硫黄と硝石が厄介で、硫黄は人間に有害である硫酸ガスが吹き出ている場所が多く、採掘には危険が伴う。硝石は採れる場所が限られており、日本ではまず採れない。輸入が出来ればいいが、もし出来ない場合、糞尿から硝石丘という物を作って5年ほどかけて硝石を作り出す必要がある。しかもそこまで手間を掛けてもわずかしか採れない。
(この辺の苦労は「落第忍者乱太郎」の第5巻と第32巻、「ドリフターズ(漫画)」に詳しい。あと念のために言っておくが、絶対に真似をして火薬を作ってはいけない。)
だが、「ゼルダの伝説」では爆弾作りに硝石も木炭も硫黄も要らない。なんと爆弾花という元から爆弾の形をした花が存在するのである。
爆弾花
引っこ抜けば一瞬で爆弾になり、しかもすぐに抜けばまた爆弾が成る花。しかも「スカイウォードソード」では、爆弾袋に引っこ抜いた爆弾を入れれば自分の物に出来る。
実にファンタジー、反則である。火薬作りに苦労していた戦国武将達が悔しがって怨みつらみを言う姿が眼に浮かぶようである(特に織田信長)。
もっとも、この爆弾花は非常に危険な代物で、仮に剣で斬ろうものならあっという間に爆発する。引っこ抜いた場合でも何故か火が付き、すぐに遠いところへ投げないと爆発に巻き込まれて負傷してしまう。現実にあった場合、人を殺す悪魔の花として恐れられるのは間違いないだろう。
ちなみにこの爆弾花、意外にも色々な設定を持っている。設定の大半は「時オカ」で登場した。
- 明るい所ではめったに生えない
本来光合成で栄養素を自前で作り出す植物にあるまじき特徴である。「風タク」以降は日の当たった場所にも生えているが、日の届かない場所でも普通に生えている。 - 主な産地はデスマウンテン
デスマウンテンに集中して生えている。「時オカ」と「トワプリ」ではデスマウンテンにおけるトラブルによって爆弾花の不足が起き、爆弾が手に入らないという事態も起きた。そのため鉱山植物とも呼ばれる。
ゼルダを知っている人ならご存知であろうが、デスマウンテンは爆弾花以外、植物の一つも生えていない場所である。そんな場所で、しかも日の当たらない場所でどうやって栄養を補給しているのかは全くの不明である。
このような奇妙な植物が登場する任天堂作品はゼルダの伝説シリーズだけでなく、何故か触れると巨大化するスーパーキノコを始め、どこから突っ込んでいいのか分からない植物が大量に登場するスーパーマリオシリーズ、喋る植物が敵として登場する星のカービィシリーズ、ポケモンのタイプに草が登場するポケットモンスターシリーズ、摩訶不思議な動植物が特徴の一つといえるピクミンシリーズなど大量に存在し、任天堂作品の特徴とも言える。
取り扱い
現実において火薬は非常に危険な存在であり、今なお爆発事故による死傷者が後を絶たない代物だが、「ゼルダ」においても、それは例外ではない。取り扱いを間違えてダメージを負うのは日常茶飯事である。一応、「ムジュラ」以降は盾で爆風を防げるようになったが、気がついた時には時すでに遅く、何の役にも立たない(実は「時オカ」でも盾で防げるのだが非常に難しいため、存在しないに等しい。TASでは有効活用されるが)。
また、持ち運ぶにも爆弾袋と呼ばれる特殊な袋が必要であり、「時オカ」以降、爆弾をアイテムとして手に入れることは爆弾袋を手に入れることと同義となることが多い(手に入れる前は爆弾花を抜く以外に爆弾を扱えない)。
ちなみにこの爆弾袋、「時オカ」においてはドドンゴと呼ばれるモンスターの胃袋から出来ているとされる。更に言えば、ドドンゴの基本的な倒し方は口に爆弾を入れるという物であり、ドドンゴと爆弾には深い関係があるといえる。
爆弾の種類
- ボムチュウ
- 「時オカ」に登場したアイテム。文字通りネズミの形をした爆弾で、使うと多少ランダムに蛇行しながら真っ直ぐ移動する。
「夢幻」ではタッチペンで自由に操作できるようになった。 - 水中爆弾
- 「トワプリ」で登場した、文字通り水中で使える爆弾。原理は不明。この爆弾はバーンズという職人が作ったものであり、よほど特殊な技術なのだろう。
- 爆弾虫
- 「トワプリ」で登場した、爆弾の性能を持った虫。ボムチュウと似ているが真っ直ぐ走り、壁に登ることができない。
- 大バクダン
- 「ムジュラ」に登場した、ゴロン族専用の巨大バクダン。通常のバクダンでは壊せない物に使用する。扱うためにはゴロンの里の試験をクリアしなくてはならず、1個しか持ち歩くことができない。おそらくゼルダ史上、最も強力な爆弾であろう。
- 新型バクダン
- 「神トラ」に登場した大型の爆弾。普通のバクダンでは破壊できない壁を破壊できる。
普段はリンクの後ろをついてくる。 - バクレツのお面
- 「ムジュラ」で登場した、爆発するお面。被った後、Bボタンで使用する。爆発するとお面そのものが爆発するため、使うとダメージを受けるが、盾で防ぐことが出来る。
- 爆弾矢
- 文字通り、先端に爆弾をつけた矢。「夢島」「トワプリ」「BotW」に登場。「夢島」では隠しアイテムだった。
- リモコンバクダン
- 「BotW」に登場。丸型と角型の2種がある。従来の爆弾と違い時間では爆発せず、投げてからもう一度ボタンを押すと爆発する。シーカーストーンから生成するためクールタイムを要するが弾数は無限、水に浮き、風に舞うほど軽いなど、リモコン式であることを差し引いても特異な性質を持つ。なお、「スマブラSP」のリンクはBotWからの参戦となり、下必殺ワザでこのリモコンバクダンを使うようになった。
連動画
関連項目
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