『獣戦士ガルキーバ』とは、1995年4月から1995年9月まで放映されたサンライズ制作のテレビアニメ。
概要
勇者シリーズがマイトガイン、ジェイデッカーとピークを迎え、ガンダムシリーズがGガンダムの成功によりアナザーガンダムという新たな展開を確立した翌年1995年にゴルドラン、ガンダムWと同時期に放送が始まった。サンライズ制作の連続物ではママは小学4年生以来3年ぶりとなる非ロボットアニメである。(だだし、非ロボットは主人公側のみで敵側は普通にロボットで襲ってくるが…)
主人公、神城 桃矢が戦士としての使命を課せられた運命に対しての葛藤、日常が突如戦場へと変わりその下で描かれる人々の心情など放送当時でも比較的ハードな作風が特徴。正し、当初から前途した路線で進めていたわけではなく、一年間放送の玩具展開ありきの子供向けとして企画されていたものが途中で難色を示され、玩具展開なしの高校生~大学生層へ向けたメディアミックス作品として方向性が固まった。(近い時期では先行していた無責任艦長タイラー、BLUE SEEDや天地無用!、スレイヤーズと対象層が被る他、90年代後半のテレビ東京がメディアミックス作品の宝庫へと至るきっかけの一作品ともみられる)
しかし、番組は予定通りとはいかず半分の2クールで打ち切りが決定。3クール目では桃矢たちが地球の対となるもう一つの世界エターナリアへ行き、当地で苦しむ人々との触れ合い及び獣人たちのドラマの展開、4クール目では桃矢に、作品のテーマに大きく関わる「究極の選択」ともいえる事を選ばせる展開などが実現することなく、無念にもガルキーバは終わりを迎えたのであった…
主なスタッフとしてガンバルガー以来2作目のシリーズ構成となる金巻兼一、音楽はパトレイバーや後にガンダム00に関わる川井憲次、キャラクターデザインに初のテレビアニメキャラデザとなる平井久司、監督は後にポケットモンスターの監督となる日高政光など個性的な顔ぶれで占められている。
放送中は週刊少年サンデー超にて漫画版の連載、その後小説版が発売されたがいずれもテレビ版とは相違する描写があり、どちらも別の結末で幕を下ろしている。
登場人物
- 神城 桃矢 - 声:岩永哲哉
- 本作の主人公。昔野高校剣道部副将であるが教師の反応的に普段はうまく決まらない模様。戦士ラディアスの魂を受け継ぐ者として重い使命を背負わされ、人々の死と戦場と化した現実を目の当たりにし、対峙する敵もまた同じ人であることに葛藤しつつも着実に伝説の戦士として成長していく。
- 金剛 煌 - 声:北沢洋
- 桃矢、このはの共通の友人。当初は一般人としての立場だったが物語中盤ではある秘密が明かされる。そして終盤では…
- 舞原 このは - 声:根谷美智子
- ヒロイン。桃矢とは幼稚園時代からの腐れ縁で憎まれ口を叩き合う仲。しかしながら桃矢のことを憎からず思っている。金桃寺という寺で父親と二人暮らしをする一方で母親は既に故人。
- グレちゃんグレイファス- 声:一条和矢
- 狼族のアニマノイドの戦士。機械の分解をするが修理が成功したことは一度もない。 グレちゃんと呼ばれると激しく怒るので呼ばないであげよう。
- ビークウッド - 声:坂口賢一
- 鷹族のアニマノイドの戦士。冷静沈着かつ緻密な性格、しかし味覚は鳥並。
- ガリエル - 声:巻島直樹
- 猿族のアニマノイドの戦士。OPで毎回見る直気と麻由の遊び相手。アルコールに非常に弱い。
関連動画
関連項目
脚注
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