「男性」とは、人間の性別のひとつ。「男」「男子」。女性の対義語。
概要
男性は、人間(あるいは、それに類する存在)の性別のひとつである。人間の多くは「男性」あるいは「女性」に分類されるが、どちらにも分類しがたい場合もある。
「男」の語源は「をと(若)こ(子)」とされる。英語の"man"の原義は「考えるもの」。
一般的には生物学上の「オス」と同義だが、社会的価値観や科学的医学的研究に由来する多様な見地が存在する。
例えば、法律的には「男性としての戸籍を有する者」とも言えるが、現在の日本の戸籍制度上では「そぐわない性別の戸籍になってしまっている場合、変更する」ことも可能になっている。つまり「男性であるか否か」は法律上の観点で見れば変更・訂正が可能なものであり、「絶対的で変更不可能な属性」ではないとも言える。
生物学的には、大多数の男性は生命体のオスに相当し、性染色体は「XY」である。この場合、一般的には男性外性器および精巣・前立腺といった男性内性器が存在し、思春期になると、男性ホルモンの分泌量が増大し、男性器の発達・成熟および精通の発生、陰毛・髭の発毛、変声(声の低音化)、高身長(女性に比べて)、より発達した骨格・筋肉の成長により、力強い男性的な身体つきになる、などの身体的変化が起こる。
ただし「超男性」(性染色体がXYY)などの例外もある。さらに「性染色体がXXであり身体的には一般的に言う女性だが、性自認は男性」「性染色体がXYであり身体的には一般的に言う男性だが、性自認は女性」と言った人々も存在する。
人間以外の動物(特に虫類や鳥類)では、外見を磨くことでメスに選ばれようと努力して進化していったオス(より詳しく言えば、メスに選ばれなかったオスが淘汰されていった結果)が大半であるので、メスよりもオスの方が美しく華やかな場合がほとんどである。要は、動物界のオスはメスに選ばれるために涙ぐましい努力を必死にする必要がある。人間の場合、女性が美しいという文化、価値観はほとんどの人類共通の認識である。美貌を主に重視される女性に比べ、男性は社会的地位や経済力などが重視されているのが社会的な生活を送る人間の特徴である。
一般的に女性に比べ、合理的・論理的なため、理数系が得意、将棋に優れているなどの傾向にあると言われている。また、平均又は平均以上にできる女性が多い一方で、男性は頭脳明晰な集団と底辺の集団との差が激しいとの報告もある。もちろんだが、あくまでも性差の傾向であり、個人差もある。
また、名詞を分類する文法範疇の一つ。生物学的な性を"sex"と呼ぶのに対し、こちらは"gender"と呼ぶ。
ドイツ語・ラテン語・ロシア語などでは男性・中性・女性の三つに分け、ロマンス諸語の多くでは男性・女性の二つに分ける。英語は人称代名詞を除き、性の区別がない。
関連項目
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