近藤季洋(こんどうとしひろ)とは、老舗ゲーム会社「日本ファルコム株式会社」の若き社長であり、同社ゲームのシナリオライターやプロデューサーなども務めている。ファンからは専らコンちゃんと呼ばれており、現在行われているファルコムのイベントのほぼ全てに登壇している。
概要
愛知県豊田市生まれ。1975年誕生。父は出身地らしくトヨタ自動車の関連会社に勤めていた。
元々将来ゲーム業界に関わるとは考えて無かったが、大学時代にファルコムのゲーム『英雄伝説Ⅲ 白き魔女』に触れゲームにハマる。その時同時にインターネット関連のゼミが新設され物珍しさに入会、その時出された課題に応える為『英雄伝説Ⅲ』の攻略サイトやファンサイトを作り、深く関わるようになる。数年運営していく内にオフ会を開き様々なゲーム好き(中にはクリエイターも居た)と触れ合う内にゲーム業界に入りたいと強く思い、販売元であった日本ファルコムに新卒すぐに入社する。
入社当初は開発では無くホームページの設立等の総合職として入社し、ゲーム開発に関われなくてもネット関係で貢献するという意気込みであったが、日本ファルコムの少数精鋭でマルチタスクなスタッフを求める現場がそれを許さず、入社すぐに開発にも携わるようになる。イースⅠのリメイク『イースⅠエターナル』のデバッグから始まり、『英雄伝説Ⅲ』のWindows移植の際初めて追加シナリオを担当し、『イースⅡエターナル』の開発に関わる時には既に立派なゲームクリエイターに成長していた。
イースⅡエターナルが高い評価を受け、上司はイースⅢエターナル製作を指示するも、近藤含めた当時の若手スタッフは新作の構想『Ⅵ』を抱いてた。その時同時に英雄伝説の新作『空の軌跡』を製作しており、同じスタッフで平行しながら新作『Ⅵ』の製作に取り掛かる。2003年、8年振りとなったナンバリングタイトル『イースVI -ナピシュテムの匣』はファンから高い評価を得る。『Ⅵ』は当時、長年リメイクや移植等を繰り返して評価の落ちたファルコム復活の狼煙となり、また近藤がPを務め翌年に発売された『英雄伝説Ⅵ 空の軌跡』は、今なお続く『軌跡シリーズ』の初作としてファルコムの支柱となった。
それらの業績が評価され、2007年にファルコムの代表取締役社長に昇進、32歳という若さで会社のトップに立つようになる。ファンの一員から10年足らずで社長になったと今なお語り継がれている。
以後は社長としての業務をこなしながら、今まで通りゲームの製作にも深く関わる。『イース』『軌跡』でそれぞれプロデューサー・シナリオライターとしてほぼ毎回関わり、特にシナリオは『空の軌跡』『イースⅧ』等で高い評価を得ている。
経済学部出身だったおかげかその経営手腕にも定評があり、PSP初期に『空の軌跡』を移植し、初動は芳しく無かったものの細かい宣伝を一年続けた結果、『FC』だけで50万本販売のロングヒットを上げ、同時にイースはハードを変えつつシリーズを重ねるごとに国内売上を更新させている。
また国内全年齢PCソフト市場が急速に萎み、撤退を余儀なくされると同時に、CSが禁止されPC市場が全域を掌握していた中国・韓国・台湾のアジア方面に軌跡シリーズを投入、数多くのファンを生む。またイースは欧米に進出し、特にアメリカでは携帯機市場が日本より小さいとされている状態で国内以上の売り上げ・評価を得ており、徐々に世界各地でその知名度を上昇させていく。同時に、ファルコムの古きIPである『ザナドゥ』の新作『東京ザナドゥ』は国内でヒットし新たな支柱となるなど、CS市場の不安や揺れに関係なくその元気っぷりを遺憾無く発揮している。
好きなゲームはドラゴンクエスト。自社で復活させたいソフトはソーサリアンだと各所で述べている。
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関連項目
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