霊とは、肉体とは別個に存在する、精神的ななにかのことである。
霊の定義や位置づけは、宗教、哲学、神話によってさまざまである。
また、以下のことを表す。
人名
架空のキャラクター
諡号
- 霊帝(劉宏、156年 - 189年) - 中国の後漢時代の第12代皇帝
- 楚霊王(熊囲、? - 前529年) - 中国の春秋時代の楚の第27代君主
- 周霊王(姫泄心、? - 前545年) - 中国の周朝の第23代君主
- 晋霊公(姫夷皋、? - 前607年) - 中国の春秋時代の晋の君主
- 衛霊公(姫元、前540年 - 紀元前493年) - 中国の春秋時代の衛の君主
漢字として
靈
- Unicode
- U+9748
- JIS X 0213
- 1-80-45
- 部首
- 雨部
- 画数
- 24画
灵
- Unicode
- U+7075
- JIS X 0213
- 1-87-36
- JIS X 0212
- 41-38
- 部首
- 火部
- 画数
- 7画
- 意味
- 旧字体は靈。
- 神、死者のたましい、善い、不思議な、みこ、かんなぎ、さいわい。
- 〔説文解字〕の本字は𩆜で、〔説文・巻一〕に「𩆜巫なり」とある。〔玉篇〕に「靈、神靈なり」とある。
- 字源
- 諸説ある。
- 〔説文〕の本字である𩆜は、霝と玉から構成される字である。〔説文〕は「玉を以って神に事(つか)ふ。玉に从(したが)ひ霝聲」と説明し、声符が霝の形声で、玉に従うのは玉を使って神に仕える意味とする。
- 白川静によると、金文では、霝、霝+心、霝+玉、霝+示などの字体が使われており、そのことから、もともとの字体は霝で、そこから分かれてできた字であろうとのことである。霝は雨乞いの儀式を表す字。
- 音訓
- 音読みは、レイ(漢音)、リョウ(呉音)。訓読みは、たま、たましい、くしぶ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 声符
- 霊を声符とする漢字には欞などがある。
- 語彙
- 霊安室・霊位・霊異・霊域・霊園・霊界・霊感・霊気・霊柩・霊験・霊魂・霊芝・霊獣・霊場・霊性・霊泉・霊長・霊肉・霊廟・霊峰・霊木・霊妙
異体字
非常に異体字が多い。
- 靈は旧字体。〔説文〕に「或ひは巫に从(したが)ふ」とあり、𩆜の異体字として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 灵は、簡体字。〔正字通〕に「俗靈字」とある異体字。ちょっと熱いさまという意味の字と同形。JIS X 0213第三水準、JIS X 0212補助漢字。
- 𩆜は、〔説文〕の本字。〔竜龕手鑑〕には「玉の名」とある。
- 𠳄は、〔正字通〕に「鍾鼎文の靈字。古音獵要に見ゆ」とある異体字。
- 𡀓は、〔字彙補〕に「靈に同じ」、〔康煕字典〕に〔五音篇海〕を引いて「靈に同じ」とある異体字。
- 𤫊は、〔説文〕の本字(篆書体)。
- 𢩙は、〔字彙補〕に「古文靈字」とある異体字。
- 𢩝は、〔字彙補〕に「𢩙に同じ」とある異体字。
- 𤴤は、〔字彙補〕に「靈と同じ」とある異体字。
- 𧈀は、〔字彙補〕に「靈と同じ。〔漢碑〕に見ゆ」とある異体字。
- 𧨈は、〔集韻〕に「𩆜:古、𧨈と作す」とある異体字。誣の異体字と同形。
- 𩂊は、〔金石文字弁異〕に〔五代後周顕徳五年舎利銅塔銘〕に見られるとある異体字。
- 𩂳は、〔集韻(四部構要本)〕に「𤫊:俗、𩂳と作す」とある異体字。〔金石文字弁異〕に〔唐内侍李輔光墓志〕に見られるとある。Unicodeにnon-standard variant of 靈とある。
- 𩃏は、〔五音篇海〕に引く〔俗字背篇〕に「靈と同じ」とある異体字。
- 𩄀は、〔字彙補〕に「古文靈字」とある異体字。〔広韻〕に「廣雅曰く玉名なり」とある。𩃗と似ているが別の字。
- 霛は、〔玉篇〕に「古文靈」、〔字彙〕に「古文靈字」とある異体字。JIS X 0212補助漢字。
- 𩃞は、〔竜龕手鑑〕に「霛𩃞𩅶:音零、三つ同じ」とあり、霛の異体字。零の異体字と同形である。
- 𩅶は、〔竜龕手鑑〕に「霛𩃞𩅶:音零、三つ同じ」とあり、霛の異体字。〔字彙補〕に「𩃞に同じ」とある。零の異体字と同形である。
- 𩄇は、〔漢語大字典〕に「靈に同じ」とある異体字。
- 𩆕は、〔竜龕手鑑〕に「𩆕:古、𩆜:玉名」とある𩆜の異体字。
- 䨩は、〔字彙補〕に「〔道藏〕の靈字」とある異体字。Unicodeにsame as 靈とある。JIS X 0213第四水準。
- 𩆮は、〔集韻〕に「𩆜:――古、𩆮と作す」とある異体字。〔竜龕手鑑〕に「音零、器名なり、又、人名なり」とある。
- 𩇎は、〔漢語大字典〕に「靈に同じ」とある異体字。
- 孁は、〔説文解字〕に靈とは別に載っている字だが、段玉裁の注に「漢の婦官十四等中に娯𤫊有り。𤫊、葢し、孁と作(な)すべし」とある。JIS X 0213第三水準、JIS X 0212補助漢字。
- 龗は、〔玉篇〕に「龗、又、靈と作す。神なり、善なり」とある異体字。→龗
䨩
- Unicode
- U+4A29
- JIS X 0213
- 2-91-88
- 部首
- 雨部
- 画数
- 18画
関連項目
- 2
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!