kentora12とは、TAS動画の投稿者であり、一級フラグ建築士である。多分この人が一番可哀想だと思います。
概要
初UPは「スーパードンキーコング3 謎のクレミス島 制限TAS 【1面】」(sm17697274)である。そのころはまだ無名だったが、「マリオブラザーズ3 TASさんが敵を全て倒してクリアするようです~W1~」(sm18500593)で有名になった。
その後、「マリオ3【TAS】ハンマースーツで敵を蹴散らすようです~W1~(sm18782592)」で「ハンマーの人(マリオ)」というニックネームができた。
TAS動画はマリオ3が多く、主のマリオ3動画では城での赤字での「偽投稿者コメント」がお約束となっている。
これは、「【TAS】 マリオ3 ファイアフラワーで敵を蹴散らすようです W1」(sm19969076)で投稿者コメントで「王様は倒せません」というネタ説明文があり、「【TAS】 マリオ3 ファイアフラワーで敵を蹴散らすようです W2」(sm19977470)ではそのコメントが無く、誰かがネタとして赤字で説明を付け加えたのが始まりである。
ブレイク
2012年11月11日 16:16 、「マリオブラザーズ3 TASさんが1分30秒で残機99にするようです」(sm19330658)というTAS動画が投稿された。動画説明文では「多分これが一番早いと思います」というセリフと共に。これは、マリオ3で無限1UPの上限である残機99機をTASで最速で行うというものであった。
しかし、そのわずか27時間後・・・
なんと、rat926氏がたった27時間でマリオ3 TASで残機99までを更新してみた(48秒)(sm19340144)という動画を投稿し、この記録はわずか27時間で破られてしまったのである。通常はTAS動画の旧記録の動画の再生回数がどんどん伸び続けることはほとんどないが、あまりにも主がかわいそうだったことなどから、今でもこの動画の再生回数は伸び続けており、「再生数では勝ってる」「チビなら最速」などの暖かいコメントで包まれている。
(なお、「チビなら最速」については、後の更新により、現在では最速ではなくなっている。)
なお、この動画で「多分の人」というニックネームが派生してしまったが、使いすぎは禁物である。
なお、この動画で「多分これが一番早いと思います」というタグが派生し、大百科もできたが、主のほかの動画にこのタグは合わないので貼らない方がいい。
下はこの動画のその後についてである。
その後
様々な最速TASにこのタグが追加されてきたが、誰もが残機99TASの記録更新を考えてはいなかった・・・
しかし、2013年3月31日 23時25分。knbnitkr氏(おやつの人)が今までの流れをUCネタにして投稿。(sm20487569)
その約2週間後の2013年4月14日 18時58分。”kentora12氏と同様、甲羅を2つ同時に踏むルート(kentora12メソッドと呼ばれる)”の記録を更新した。(sm20606780)
「同じルートな分、普通に更新するよりエグい」「無慈悲」などのコメントがつく。
この動画にはkentora12氏本人による広告がついており、また、kentora12氏によるコメントがつけられていた。
「多分、生まれてきて悪かったんだと思います」
あまりといえばあまりなコメントに、視聴者からフォローや応援のコメントが多数寄せられ、動画の最後に一番コメントが集中するという事態を巻き起こした。
しかし伝説はまだ終わらない。
2013年4月16日9時11分。「無限2UPより早いのが判明したので作ってみた」のrat926氏が、kentora12メソッドを更に更新した動画を投稿した。(sm20620374)
無限2UPと同じ流れでrat926氏による更なる更新。沸き立つユーザー。しかしkentora12氏がこのまま黙っているわけがなかった。
2013年4月16日18時29分。本家kentora12氏がrat926氏の記録を更新。(sm20622606)
これまでの全ての因縁を振り払う渾身の更新。60FPSによる高画質と、更新ポイントのわかりやすい解説コメント付きである。kentora12氏の悲願が達成された形である。ただ一つだけ、不安な点があるとすれば、投稿者コメント。
もうこれ最速でいいよね...(フラグ)
またしても同じような流れで更新されてしまうフラグであるが、いやそんなまさか。
――――――わずか52分後。
2013年4月16日19時21分。ISMin氏が参戦し、kentora12メソッドでの記録を更新。(sm20623088)
前回の1日どころか、52分で最速の座を明け渡してしまった。(→52分天下)
この動画にもkentora12氏本人による広告がついており、また、本人によるコメントがつけられていた。
「もう許してください・・・」
この戦い・・・終わりはあるのだろうか。
土管バグによる世界最速TASへの貢献
時は流れ、2014年2月3日新たなkentora12氏によるマリオブラザーズ3のTAS動画「【TAS】マリオブラザーズ3 fastest_crash (FC)」がUPされる。それは、マリオ3を最速でクラッシュさせるTAS動画であり世界最速TAとは無縁の動画と思われるような動画であった。
バグの内容は7-1において「土管のそばの何もないところから土管に入り、普通では入れない場所に入り、そこでアクションを起こすことでクラッシュさせる」というものであった。土管のそばの何もないところから土管に入れるバグは2011年に見つかっていたバグだが、詳しい検証はされていなかった。
その動画は、後に検証動画「【検証】マリオブラザーズ3 fastest_crash (FC)」が氏からアップされ、クラッシュさせたバグがどのようなものなのか詳細が説明される。
それに目をつけたrat926氏(上記の更新合戦参戦者の一人)はその解説動画の中にあるリセット(タイトル画面にジャンプ)されるバグに注目、「タイトルにジャンプできるなら他の場面にもジャンプできるのではないか?」と考え、追加で検証を始める。
その後、rat926氏は検証を続け、ついに「W7のボスを倒し杖を王様に返す場面」にジャンプさせることに成功し、それを2014年3月6日にTASVideosのフォーラムに投稿、世界中でこのバグの検証が開始される。
その3日後、Lord Tom氏によりついにEnding呼び出しに成功(TAS: Super Mario Bros 3 - Glitch to Ending)、マリオ3TASに新時代が訪れることとなる。
そのバグの威力は凄まじく、いままでクリアまでに10分26秒かかっていたものが3分42秒にまで短縮されることとなり(【TAS】スーパーマリオブラザーズ3 "Glitched" in 3:42.48【世界記録更新】)そのブレイクスルーぶりが伺える。しかも最適化されていない状態なので更にタイムは縮まる見通しである。
この一連の流れはkentora12氏が最速でクラッシュする動画をUPしなければ生まれない流れであり、しかもバグを起こす方法や場所も同じであり、大幅更新につながる発見に多大なる貢献をしたと言っても過言ではない。
この偉大な発見は「真のkentora12メソッド」として語り継がれるだろう・・・
ロックマン1への派生
2014年05月13日、前述の【TAS】スーパーマリオブラザーズ3 "Glitched" in 3:42.48【世界記録更新】からさらに2ヶ月後、話はさらに発展する。
【TAS】 ロックマン1 in 32.11 (2014-05-13) 【世界記録】が投稿され、前記録である【TAS】 ロックマン1 in 12:23.34 (2010-11-28) 【世界記録】から11分51秒もの大幅更新を果たした。
その更新方法はまさしく任意コード呼び出しで、アイスマンステージでディレイFFオブジェクトテクを使いエンディングを呼び出してクリアするというものであった。
FinalFighter氏によるブロマガ、TAS解説(ロックマン1のディレイエンディングTASについて)によれば
2014/4/29
FinalFighterが、ピロ彦先生のスーパーマリオブラザーズ3のTASについて簡単に解説を読む
SMB3の任意コード実行の機構を知る
2014/4/30
「ディレイオブジェクト」のうちいくつかのオブジェクトが$700以下のRAMアドレスを実行していたことに気づく
以前はリセットがかかるので使えないオブジェクトとしてチェックしていなかったが、
SMB3TASの任意コード実行の機構を知ったので、メモリの事前調整によってロックマン1でもできるのではないかと思い出す。
(中略)
ピロ彦氏曰く<もしロックマン1で任意コードが実行されるようになったとしたら、それはSMB3TASに影響を受けた結果であり、巡り巡ってkentora12氏の影響であることは確定的に明らか。
そして現在、まさにそのロックマン1での任意コード実行が完成されている。
多分これが一番予想外だと思います。
関連動画
公開マイリスト
ユーザーページ
関連項目
- 10
- 0pt