MALICE MIZERとは、日本のヴィジュアル系ロックバンドである。
悪意と悲劇という名前のもとに「人間とは?」というテーマを活動コンセプトとしている。
ヴィジュアル系とされるバンドの中でも特に派手な衣装をまとっていたため究極のヴィジュアル系と呼ばれていた。
La'cryma Christi、FANATIC◇CRISIS、SHAZNAの3バンドとはメジャーデビューの時期が近かったため、ヴィジュアル四天王と称されることもあった。
概要
第1期
1992年8月 前身のバンド摩天楼を脱退したManaとKoziを中心を中心としてMALICE MIZERを結成。結成時のメンバーはMana、Koziの他にTETSU、GAZ、YU~KI。
1993年3月 GAZが脱退しKneuklid Romanceのドラムの右狂(後にKamiに改名)がサポートメンバーとして加入。同年5月にKneuklid Romanceを脱退し、6月に正式にMALICE MIZERの正式メンバーとして加入する。
1994年7月ミニアルバム「memoire」を3000枚限定のシリアルナンバー入りでリリースする。同年12月、memoireに新たにバロックを加えたものを「memoireDX」としてリリース。12月27日のライブをもってTETSUが脱退し、その後活動休止期間に入る。TETSUの脱退理由は「ロックがやりたい」とのことで、実際にその後、ZIGZO、nilなどMALICE MIZERとはまったく異なる音楽性のバンドを結成している。
第2期
1995年10月、元cains:feelのDrum/VocalのCamui Gacktを迎え、活動を再開する。12月に第2期としては最初の音源、「麗しき仮面の招待状」をリリース。
1996年6月、フルアルバム「Voyage Sans retour」をリリースする。10月にはマキシシングル「ma cherie~愛しい君へ~」をリリースする。
1997年、全編フランスロケで撮影した映像作品のVHS付きマキシシングル「ヴェル・エール~空白の瞬間の中で~」で日本コロムビアからメジャーデビュー。12月には2ndシングル「au revoir」をリリースする。
1998年2月、3rdシングル「月下の夜想曲」を、3月にはメジャーでは初となるフルアルバム「merveilles」をリリースする。
同年の5月に「ILLUMINATI[P-TYPE]」、9月に「Le ciel~空白の彼方へ~」をそれぞれアルバムからのシングルカットとしてリリースする。
また、この年にはGacktが失踪しその後、MALICE MIZERを脱退する。失踪、脱退の理由は明らかではないが、事務所との金銭トラブルやManaをはじめとするメンバーとの不仲が原因であると言われている。 Gacktの脱退後も4人でMALICE MIZERとして活動していたが、1999年6月21日にKamiがくも膜下出血のため逝去。
第3期
1999年9月、日本コロムビアとの契約を終了し独自のレーベルMidi:Nette M.†.M(ミディネット エーム・クロワ・エーム)を設立。自主レーベルでのインディーズ活動となる。
同年11月、ヴォーカルのないインストゥルメンタル曲として「再会の血と薔薇」をリリース。
2000年2月 Kamiの残した音源をメンバーの手によって完成させた作品「神話」がリリースされる。同年5月、「虚無の中での遊戯」をリリース。この曲ではサポートメンバーによる合唱の形態がとられた。
7月にはKlaha(元PRIDE OF MINDのボーカル春名真樹)をサポートメンバーとして迎え、ボーカル入りのCD「白い肌に狂う愛と哀しみの輪舞」をリリース。その後KlahaがMALICE MIZERの正式なメンバーとして加入。
8月にはフルアルバム「薔薇の聖堂」をリリースする。
2001年5月にシングル「Gardenia」、6月には「Beast of Blood」と薔薇の聖堂からのシングルカット「真夜中に交わした約束~薔薇の婚礼~」をリリースする。
同年11月にはメンバー4人が出演する映画「薔薇の婚礼~真夜中に交わした約束~」が公開、同月に新曲「Garnet~禁断の園へ~」をリリース。
2001年12月、メンバーそれぞれの自由な発想により各々の活動を展開しようという考えが4人共通の意思となりMALICE MIZERとしての活動を停止する。
その後
その後もMana、Mana、Kozi、Yu~Kiの3人はManaの主催するイベントライブで度々セッションを行ないMALICE MIZERのナンバーも演奏している。
2014年10月11日の「Deep Sanctuary IV」では活動停止後に初めてこの3人で「MALICE MIZER」としてのセッションが行われた。
そして2018年9月8日の「Deep Sanctuary VI」では「MALICE MIZER 25th Anniversary Special」と銘打たれたマリスをメインに据えたイベントを開催し(SEも含め)全14曲を披露。ゲストボーカルには当時ローディーであった、Shuji (cali≠gari / GOATBED)、KAMIJO (Versailles)、Hitomi (ウミユリ)の3人が参加(歴代ヴォーカルにも接触を試みたが諸々の理由で承諾を得られなかったとのこと)。ゲストドラマーとしてKamiの師匠であったSakura(ZIGZO/元L'Arc〜en〜Ciel.etc)が参加した。
また2019年には公演の模様を収めたBlu-ray+写真集がリリースされた。
その他2004~2006年には第二期の作品を中心としたベストアルバム等がリリースされている。
ディスコグラフィ
1994/07/24 memoire
1994/12/24 memoireDX
1995/12/10 麗しき仮面の招待状
1996/06/09 Voyage Sans retour
1996/10/10 ma cherie ~愛しい君へ~
1997/08/06 ヴェル・エール~空白の瞬間の中で~
1997/12/06 au revoir
1998/02/11 月下の夜想曲
1998/03/18 merveilles
1998/05/20 ILLUMINATI[P-TYPE]
1998/09/30 Le ciel~空白の彼方へ~
1999/11/03 再会の血と薔薇
2000/02/01 神話
2000/05/31 虚無の中での遊戯
2000/07/26 白い肌に狂う愛と悲しみの輪舞
2000/08/23 薔薇の聖堂
2001/05/30 Gardenia
2001/06/21 Beast of Blood
2001/06/21 真夜中に交わした約束~薔薇の婚礼~
2001/11/30 Garnet~禁断の園へ~
2004/10/01 La Collection des Singles -L'édition Limitée-
2005/10/05 La Collection merveilles -L'édition Limitée-
2006/07/19 La Collection des Singles
2006/10/18 La meilleur selection de MALICE MIZER
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
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