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「速報」1916年11月21日　オーストリア政府発表

　オーストリア＝ハンガリー帝国皇帝であられるフランツ＝ヨーゼフ一世陛下におかせられましては
　本日午後９時５分ウィーン、シェーンブルン宮殿にて崩御あらせられました。

解説:“不死鳥”フランツ＝ヨーゼフ帝　崩御!
　
　フランツ＝ヨーゼフ帝は１８３０年に生まれ、即位したのは三月革命（通称「諸国民の春」。フランス二月革命がオーストリアに
波及したもの）により叔父のフェルディナント帝が退位した１８４８年のこと。
　以来６８年の長きにわたりオーストリア、そしてオーストリア＝ハンガリー帝国を生涯かけて守ってきた。
　その間数多の民族問題が持ち上がり、帝国は何度も分裂の危機を迎えたが陛下自らの尽力もあり今まで保ててきた。
　多くの帝国臣民（もちろんドイツ系以外も含む）は皇帝陛下に「不死鳥」と呼ばれるほど親しまれた名君といえる。
　そして、大戦が続く本日、肺炎により享年８６才で崩御した。
　それは甥であるフェルディナント皇太子がサラエボで凶弾に倒れた、その２年後のことである。

ハプスブルグ帝国の逆襲

フランツ＝ヨーゼフ一世の７月の発言

「われわれの状況は悪くなっている。ことによると、思っているよりもずっと悪い。飢えた国民はもう多くは耐えられないだろう。（中略）何としてでも来春には戦争を終わらせるつもりだ。余は、余の帝国を希望なく破滅させることはできない」

（残念ながら、帝国は……）

>>sm11049368

「オーストリア皇帝崩御関連」新帝はカール大公（２９）
　
　彼はフランツ＝ヨーゼフ前帝の弟の孫であり、故フェルディナント皇太子の甥御にあたる人物。
（そして、オーストリア＝ハンガリー、いや、ハプスブルク家最後の君主です。）
（彼の最期は亡命先で貧窮のうちに風邪をこじらせ、わずか３４歳で死ぬ、という不幸な人生でした）

ヤトウモリちゃんかわいい

　フランツ＝ヨーゼフ帝は近親者の不幸に何度も遭遇しています。
まず最初の不幸は１８８９年長男であるルドルフ皇太子が男爵令嬢と心中するという一大スキャンダルが起きます（ちなみに、男爵というのは皇族から見れば格下）
　そして１８９８年皇后エリーザベトをイタリア人無政府主義者に暗殺されるという悲劇がそれに追い打ちをかけます。
　側近の話「それ以後の陛下は、執務時間中でも亡き皇后陛下の写真を見つめながら、物思いにふけっておられることがしばしばだった」

（ちなみに当人にも１８５３年に暗殺未遂事件が起きています）
（その時はたまたま近くにいた肉屋に助けられ、その肉屋は功で男爵になりました）

　そして、弟もメキシコで革命が起きた際に銃殺、残りの弟ははっきり言って無能やスキャンダル男ばかりだったのです。
　その結果残った、まともな候補が甥であるフランツ＝フェルディナント大公だったのです。
　そして、彼もまたサラエボ事件で暗殺されました……。
　
　なんとも悲劇の皇帝でありました……。

　フランツ＝ヨーゼフ帝は今でもオーストリアを始めかつて帝国の領域だった国々で人気の高い君主です。
　少なくとも世紀末のウィーンは経済・文化的にとても成熟した「古き良き時代」でした。

ラヴェルのラ・ヴァルス（1919年）はウィンナワルツが最後に破滅的な大音響で終わるという構成になっている
オーストリア帝国の破滅を曲で表しているという解説もあったが、果たして・・・

この皇帝って有能なことに反ユダヤ主義の人物をウィーン市長に任命するのと拒否したりしてるのよなー
　
反ユダヤ主義はヒトラーのオリジナルではありません。ヨーロッパ全体の発明品です。

皇帝の夢 - フランツ・ヨーゼフ1世の在位60年の祝賀のための戯曲

>>sm3751968


どうせならウィーンフィルの演奏で紹介したかったが・・・

>>3609765補足
ちなみにこのカール大公、即位後はカール１世の子供たちは存命で
ひ孫（１９９７年生まれ）はカーレーサーです

ハプスブルク家出身のカーレーサー……

ゲームからバグをなくすために働いてる人たちがいるのはわかるが
バグを使ったプレイ動画は観てて楽しい・・・

>ハプスブルク家出身のカーレーサー……

サラブレッドですねわかります

暗黒街

1916年11月21日　フランスの爆撃機「ブレゲ14」、初飛行

（大量生産可能になった初の金属飛行機）

ブレゲー14

ほほー・・・
こんなんあったのか

エンジン: ルノー 12Fe（300hp） 1基
最高速度: 175 km/h（95ノット）

ううむ・・・
このパワーならもうちょいスピード出てもよさげだがなぁ

日進月歩