『生』の読み方の一覧とは、単語記事『生』にまとめられていない読み方を一覧にしたものである。
) 。そのため代表的なもののみを紹介する。あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行 / ら行 / わ行
熟字訓 (あ - な) / 熟字訓 (は - わ)
| 読み | 例 |
|---|---|
| あ-げる |
|
| あ-る | 生
る (参考 )御生 れ ※神や貴人の来臨・誕生。古語 |
| あが | 紙生里
※岩手県一関市の地名 |
| あり | ※人名 |
| あれ | 御生
※賀茂神社の異称。御生祭が有名。 |
| い-かす い-きる い-く |
まなびを生
かす 生 きる・生 き様 生 ける者すべて |
| い-かる |
|
| いか | 生野
※香川県善通寺市にあった中世郷の生野郷。町名にもなっている (生野町) |
| いき | 生霊 ・生魑魅 ・生身魂 ・生名島 |
| いぎ | 生谷
※苗字 (参考 ) |
| いく | 生田 ・生野 |
| いけ | 生垣 ・生簀 ・生贄 |
| いけん | 生間
(参考 ) |
| いご | 生守
(参考 ) |
| いのち |
|
| う | 葛生 |
| うう | 生小山
(参考 ) |
| う-まれる う-む |
生
まれぬ先の襁褓定め 案ずるより生 むが易し |
| うぶ | 生 な娘・生方 ・生毛 |
| うまれ | 生子 |
| うる | 生神
(参考 ) |
| え | 直生
(参考 ) |
| お | 樹生
※男性名。幹生などとも |
| お-う | 生 い茂る・生 い立ち |
| お-ほす | 生
ほす髪 ※伸ばす。古語 |
| おー | 生石
※兵庫県高砂市の地名・神社名。ややこしいことに地名は「おおしこ」神社名は「おうしこ」(参考 ) |
| おい |
相生
※兵庫県の市 |
| おお-り | 生
り畑 (地名。参考 ) |
| おき | ※人名 |
| おぼ | 生内
(参考 ) |
| おや | 生振
※北海道石狩市の地名 |
| おゆ |
生実
※千葉県千葉市中央区生実町 |
| おん | 生地氏
※紀伊国の国人衆 |
| 読み | 例 |
|---|---|
| さ | 生飯 ・福生 |
| サン ※唐音 |
作麼生 ・生飯 |
| し | 久生屋 村 |
| ショウ ※呉音 |
一生 ・生涯 ・生姜 |
| ジョウ | 生生世世
※濁音便 |
| すぎ | 生業
※「なりわい」とも 来生 たかお |
| すすむ | ※人名 |
| せ | 越生 |
| セイ ※漢音 |
先生
・生活
・人生
※「棲・栖」の代用字にも使われる (生息 など) |
| ゼイ | 平生
※濁音便 |
| せん | 妓生
※元は朝鮮語。「きーさん」とも |
| そ | 佐生町 |
| ソウ | 生前
(参考 ) |
| そん | 愛迪生
(参考 ) |
| 読み | 例 |
|---|---|
| は-う は-える は-ゆ は-やす |
生
えた髪がまた抜けて禿げてしまった。 |
| ば-える | 芽生
え ※濁音便 |
| は-る |
|
| はい | 黒生
※千葉県銚子市黒生町。ただし同地域の海岸 (黒生海岸) や駅名 (笠上黒生) は「くろはえ」読み。 (参考 )生原 (参考 ) ・ 生出
(参考 ) |
| ばい | 苗生松
(参考 ) |
| はえ | 黒生
海岸 ※千葉県銚子市黒生町の海岸。ちなみに駅名の『笠上黒生』も「かさがみくろはえ」 (参考 ) |
| はや-う |
|
| はや-かす |
|
| び | 蕨生 |
| ふ | 芝生 |
| ぶ | 壬生
・羽生
・麻生
※濁音便 |
| ふゆ | ※人名 |
| 読み | 例 |
|---|
| 読み | 例 |
|---|---|
| あいにく | 生憎 |
| あざみ | 生明 |
| あのう | 賀名生
※奈良県五條市、南朝の首都となった地域 |
| あやにく | 生憎
※古語 |
| いけずみ | 生悦住 |
| いしゅう | 石生
※岩手県奥州市衣川の地名 |
| いそう | 石生 駅 |
| いのち | 生命
※黙字 |
| あそ | 麻生 |
| あそう | 麻生太郎 |
| おう | 麻生 |
| おくて | 晩生
※稲の場合は「晩稲」。「早生」「中生」に対して |
| おふ | 麻生 |
| おぶかい | 生谷
※千葉県佐倉市の地名 |
| おぶす | 生子
※奈良県五條市の地名 |
| おんじ | 生石
※岡山県浅口市鴨方町六条院中の字 (参考 ) |
| きりゅう | 桐生一馬 ・桐生 ココ |
| くらし | 生計 |
| さこう | 栄生 |
| すすし | 生絹 |
| すずし | 生絹 |
| せりょう | 芹生峠 |
| たつき | 生計 |
| なかて | 中生
※稲の場合は「中稲」。「早生」「晩生」に対して |
| なまめ | 生海布 |
| なまりぶし | 生節 |
| のり | 生血 |
| 読み | 例 |
|---|---|
| はぎゅうだ | 萩生田
※政治家の萩生田光一氏は「はぎうだ」 |
| はじかみ | 生薑 |
| はにゅう | 羽生 結弦・埴生 の宿 |
| ふにゅう | 船生 ・舟生 |
| ほや | 寓生 ・寄生 |
| むかいあのう | 向加名生
※奈良県西吉野村の大字 |
| むしゅう | 虫生 ・武生 |
| むろう | 室生 寺 |
| もぐろう | 葎生
※新潟県妙高市の地名。 |
| やえこ | 野上弥生子 |
| やどりぎ | 宿生木 からのみがまも |
| やどりばち | 寄生蜂
(参考 ) |
| やぎゅう | 柳生 十兵衛 |
| わせ | 早生
※稲の場合は「早稲」。「中生」「晩生」に対して |
生きるという字には150通りを超える読みがあるとされていて、よく話題になることがある。名古屋ボンズクラブという宗派間の僧侶の集会でも取り上げられたことがあり、ここでは参加者のひとりが158通り書いたものを公開している。ほかにも、様々な者が読みについて議論し合っている。
ただし、熟字訓で切れ目がわからないもの、人名にしか用いられないもの、古語にはあるが現代語にはないものなどがある。「生命 (いのち)」に至っては黙字であり、読んでいない。
明確に読みと分かる場合でも、「ほぼその漢字と一緒のときにしか使わない読み」があったりすることもあり、熟字訓とどこまで切り離せるか不明である。なお、当記事はただ先人のソースを引き写しにするわけにもいかないので、実際に使われているかどうかを調べて改めて書いている。
このため記載を断念せざるを得ない物もあった。たとえば、『生 る』という読みが古語にはあるようだが、ソースがWiktionaryや個人ブログくらいしかなかった。他にも、「生 」と読むと書いているサイトもあったが、「生」を「あざ」と読むのは「生明 」程度しかなく、これはこの熟字訓 (苗字) と現状はみなしている。
「麻生 (あそ)」 の「そ」も「asa (麻) + o (生)」の音便と見られるが、滋賀県東近江市佐生町 (さそちょう) があるのがややこしい。本記事では後者だけを「そ」の根拠とした。
他にも、茨城県常総市大生郷町 (おおのごうまち) や富山県富山市八尾町城生 (じょうのう) は助詞の「の」の表記が略されている可能性もあり、「生」の発音は「o」「u」しかない可能性も捨てきれない。三重県伊賀市の「上友生 (かみともの)」「中友生 (なかともの)」「下友生 (しもともの)」ももともと「kami (上) +tomo (友)+no (助詞の「の」)+ o (生)」の可能性が高い。類例に宮城県柴田郡柴田町の「中名生 (なかのみょう)」も同様のことが考えられる。
人名に至っては2025年までは漢字からおおよそ連想できない読みでも問題なかった (というよ「読み」を役所に届ける必要がなかった) ことも踏まえ、メジャーどころに絞る他ないと判断した。
もともと、濁音便を除けば音読みは「セイ」「ショウ」「サン」しかないわけだが、そこに日本の様々な生活のなかで読みが増えていったのだろう。そして多く使われた中には音便化してしまい、熟字訓と化したものや、別の表記が「生」に置き換わってしまったものもあるわけである。熟字訓に「りゅう」「にゅう」「ぎゅう」と「yu」の音が多いのもベースとなる読みは同じであったからであろう。
なお、「死」の読み方は音読みでは「シ」、訓読みでは「死 ぬ」であり、音訓一致で1通りのみである。どんな生き方をしようとも、死ぬことは変わらない、ということだろうか。まあ生と違って縁起のいい字ではないし、そうそう使わないといえば使わないだろうが……。
掲示板
4 ななしのよっしん
2025/08/02(土) 07:23:43 ID: TA6Ek5/Yyw
>は行
また髪の話してる・・・
5 ななしのよっしん
2025/08/02(土) 13:19:59 ID: +ECx+z3ZGs
死の読み方も古訓漁れば10個くらいは出てくるんじゃない
6 ななしのよっしん
2025/08/13(水) 13:31:04 ID: SxZTrwcHHj
わ行の欄にある「丹羽」は「丹生」ですかね?(「にわ」と読む例があるかはわからないですが)
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/07(日) 03:00
最終更新:2025/12/07(日) 02:00
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