『生』の読み方の一覧 単語

セイノヨミカタノイチラン

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『生』の読み方の一覧とは、単語記事』にまとめられていない読み方を一覧にしたものである。



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あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行 / ら行 / わ行
熟字訓 (あ - な) / 熟字訓 (は - わ)


あ行

読み
あ-げる

――その以前に、前の玉日の前とのあいだに( ) げた一つぶ( だね ) 範意( はんい ) は、京都で、の顔を知らずに亡くなってしまったけれど――


吉川英治 親鸞exit

あ-る ( ) (参考exit)
御生( みあ )
※神や人の来臨・誕生。古語
あが 生里( かみあがり )
岩手県一関市の地名
あり ※人名
あれ 御生( みあれ )
※賀茂神社の異称。御生祭が有名。
い-かす
い-きる
い-く
まなび( ) かす
( ) きる・( ) き様
( ) ける者すべて
い-かる

近頃電話を借りに行くこともなくなった大家の店には、( あきびん ) にもう八重桜( ) かっているような時であった。


徳田秋声 あらくれexit

いか 生野( いかの )
香川県善通寺市にあった中世郷の生野郷。町名にもなっている (生野町)
いき 生霊( いきりょう ) ( いきすだま ) 生身( いきみたま ) 生名( いきなじま )
いぎ ( いぎたに )
苗字 (参考exit)
いく 生田( いくた ) 生野( いくの )
いけ 生垣( いけがき ) 生簀( いけす ) 生贄( いけにえ )
いけん 生間( けんま ) (参考exit)
いご 生守( いごもり ) (参考exit)
いのち

彼女らの( いのち ) はげしかつた一のいつまでも赫きを失せないでる事、


堀辰雄 七つの手紙 或女友達にexit

( くず )
うう 小山( ううこやま ) (参考exit)
う-まれる
う-む
( ) まれぬ先の定め
案ずるより( ) むが易し
うぶ ( うぶ ) 生方( うぶかた ) 生毛( うぶげ )
うまれ 生子( うまれご )
うる 生神( うるかみ ) (参考exit)
直生( なおえ ) (参考exit)
( みきお )
男性名。幹生などとも
お-う ( ) い茂る・( ) い立ち
お-ほす ( ) ほす
※伸ばす。古語
おー 生石( おーしこ )
兵庫県高砂市の地名・神社名。ややこしいことに地名は「おおしこ」神社名は「おうしこ」(参考exit)
おい 相生( あいおい )
兵庫県
おお-り ( おお ) (地名。参考exit)
おき ※人名
おぼ 生内( おぼない ) (参考exit)
おや 生振( おやふる )
北海道石狩市の地名
おゆ 生実( おゆみ )
千葉県千葉市中央区生実町
おん 生地氏( おんじうじ )
紀伊人衆

か行

読み
がし 何生( なにがし )
生糸( きいと ) 生娘( きむすめ ) 生一本( きいっぽん ) 生皮苧( きびそ )
きっ ( きっすい )
※促音便。「生っ」と書くことも
ぐみ 生野( ぐみ ) (参考exit)
皆生温泉( かいけおんせん )
鳥取県米子市温泉
ごう 生田( うごうだ ) (参考exit)

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さ行

読み
生飯( さば ) 福生( ふっさ )
サン
※唐音
作麼生( そもさん ) 生飯( さんぱん )
久生屋( くしや )
ショウ
一生( いっしょう ) 生涯( しょうがい ) 生姜( しょうが )
ジョウ 生生世世( しょうじょうぜぜ )
※濁音便
すぎ 生業( すぎわい )
※「なりわい」とも
来生( きすぎ ) たかお
すすむ ※人名
越生( おごせ )
セイ
先生( せんせい ) 生活( せいかつ ) 人生( じんせい )
※「棲・栖」の代用字にも使われる (生息( せいそく ) など)
ゼイ ( へいぜい )
※濁音便
せん ( きーせん )
※元は朝鮮語。「きーさん」とも
佐生町( さそちょう )
ソウ 生前( そうぜん ) (参考exit)
そん 迪生( エジソン ) (参考exit)

た行

読み
たか ※人名
たす-ける

醜類( しゅうるい ) の面々、一匹も( たす ) けおくな。


吉川英治 新書太閤記 第六分冊exit

で-きる

「厭な、どうして、こんなに( ふけ ) ( ) きて?」


泉鏡花 婦系図exit

でき-る

( まる ) サンドツチのやうな女が( でき ) るに相違ない。


薄田泣菫 茶話 大正五(一九一六)年exit

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な行

読み
な-す ( ) さぬ仲・子を( ) した仲を裂く
な-る ( すずな )
なせ 日生( ひな )
なり 生業( なりわい )
なま 生卵( なまたまご ) ( なま ) ビール生意気( なまいき )
ぬく 生見( ぬくみ )
のり ※人名

は行

読み
は-う
は-える
は-ゆ
は-やす
( ) えたがまた抜けて禿げてしまった。

統は山河と交し、臣節は土に根生( ねは ) ふ。


北原白秋 新頌exit

ば-える 芽生( めば )
※濁音便
は-る

枝も撓わわに( ) りたる


石井研堂 大利根の大物釣exit

はい ( くろはい )
千葉県銚子市生町。ただし同地域の海岸 (海岸) や名 (生) は「くろはえ」読み。 (参考exit)
生原( いばら ) (参考exit) ・ 生出 ( はいで ) (参考exit)
ばい 苗生( なんばいまつ ) (参考exit)
はえ ( くろはえ ) 海岸
千葉県銚子市生町の海岸。ちなみに名の『生』も「かさがみくろはえ」 (参考exit)
はや-う

……( ) の気きで( しろあと ) ( ) ( ) やいて、( てんしゆ ) 根較( こんくらべ ) を遣やらうなら


泉鏡太郎 神鑿exit

はや-かす

( かび ) ( はや ) かして捨てるくらいのものですから


三遊亭圓朝 怪談牡丹灯籠 怪談牡丹灯籠 鈴木行三校訂・編纂exit

( わらび )
芝生( しばふ )
壬生( みぶ ) 羽生( はぶ ) 麻生( あさぶ )
※濁音便
ふゆ ※人名

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ま行

読み
七生( ななみ )
女性
む-す ( こけ ) した岩

や行

読み
ゆう 大ケ生( おおがゆう ) (参考exit)
よい 弥生( やよい )

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ら行

読み

わ行

読み
丹羽( にわ )

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熟字訓 (あ - な)

読み
あいにく 生憎( あいにく )
あざみ 生明( あざみ )
あのう 賀名生( あのう )
奈良県五條市、南首都となった地域
あやにく 生憎( あやにく )
※古語
いけず 生悦住( いけず )
しゅう 石生( しゅう )
岩手県奥州市の地名
いそう 石生( いそう )
いのち 生命( いのち )
※黙字
あそ 麻生( あそ )
あそう 麻生太郎( あそうたろう )
おう 麻生( おう )
おくて 晩生( おくて )
※稲の場合は「晩稲」。「生」「中生」に対して
おふ 麻生( おふ )
おぶかい ( おぶかい )
千葉県佐倉市の地名
おぶす 生子( おぶす )
奈良県五條市の地名
おんじ 生石( おんじ )
岡山県浅口市方町六条院中の字 (参考exit)
りゅう 桐生一馬( りゅうかずま ) 桐生( きりゅう ) ココ
くらし 生計( くらし )
さこう 栄生( さこう )
すすし ( すすし )
※古語。後に濁音便化して「すずし」に
すず ( すず )
りょう ( りょうとう )
たつき 生計( たつき )
なかて 中生( なかて )
※稲の場合は「中稲」。「生」「晩生」に対して
なまめ ( なまめ )
なまりぶし 生節( なまりぶし )
のり 生血( のり )

熟字訓 (は - わ)

読み
はぎゅうだ 生田( はぎゅうだ )
政治家の萩生田一氏は「はぎうだ」
はじかみ 生薑( はじかみ )
はにゅう 羽生( はにゅう ) 結弦・埴生( はにゅう ) の宿
ふにゅう ( ふにゅう ) 舟生( ふにゅう )
ほや 寓生( ほや ) 寄生( ほや )
むかいあのう 向加名生( むかいあのう )
奈良県西吉野の大字
しゅう ( しゅう ) 武生( しゅう )
むろう 室生( むろう )
もぐろう 葎生( もぐろう )
新潟県妙高市の地名。
えこ 野上弥生( えこ )
やどりぎ 宿生木( やどりぎ ) からのみがまも
やどりばち 寄生( やどりばち ) (参考exit)
やぎゅう 柳生( やぎゅう ) 兵衛
わせ ( わせ )
※稲の場合は「稲」。「中生」「晩生」に対して

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コラム:「生」の読みは150通り?

生きるという字には150通りをえる読みがあるとされていて、よく話題になることがある。名古屋ボンズクラブという宗間の僧侶の集会でも取り上げられたことがあり、ここでは参加者のひとり158通り書いたものを開している。ほかにも、様々な者が読みについて議論し合っている。

ただし、熟字訓で切れがわからないもの、人名にしか用いられないもの、古語にはあるが現代語にはないものなどがある。「生命 (いのち)」に至っては黙字であり、読んでいない。

明確に読みと分かる場合でも、「ほぼその漢字と一緒のときにしか使わない読み」があったりすることもあり、熟字訓とどこまで切り離せるか不明である。なお、当記事はただ先人のソースを引き写しにするわけにもいかないので、実際に使われているかどうかを調べて改めて書いている。

このため記載を断念せざるを得ない物もあった。たとえば、『( あらは ) る』という読みが古語にはあるようだが、ソースWiktionaryや個人ブログくらいしかなかった。他にも、「( あざ ) 」と読むと書いているサイトもあったが、「生」を「あざ」と読むのは「生明( あざみ ) 」程度しかなく、これはこの熟字訓 (苗字) と現状はみなしている。

麻生 (あそ)」 の「そ」も「asa (麻) + o (生)」の音便と見られるが、滋賀県東近江市佐生町 (さそちょう) があるのがややこしい。本記事では後者だけを「そ」の根拠とした。

他にも、茨城県常総市大生郷町 (おおのごうまち) や富山県富山市八尾生 (じょうのう) は助詞の「の」の表記が略されている可性もあり、「生」の発音は「o」「u」しかない可性も捨てきれない。三重県伊賀市の「上友生 (かみともの)」「中友生 (なかともの)」「下友生 (しもともの)」ももともと「kami (上) +tomo (友)+no (助詞の「の」)+ o (生)」の可性が高い。類例に宮城県柴田柴田町の「中名生 (なかのみょう)」も同様のことが考えられる。

人名に至っては2025年までは漢字からおおよそ連想できない読みでも問題なかった (というよ「読み」を役所に届ける必要がなかった) ことも踏まえ、メジャーどころに絞る他ないと判断した。

もともと、濁音便を除けば音読みは「セイ」「ショウ」「サン」しかないわけだが、そこに日本の様々な生活のなかで読みが増えていったのだろう。そして多く使われた中には音便化してしまい、熟字訓と化したものや、別の表記が「生」に置き換わってしまったものもあるわけである。熟字訓に「りゅう」「にゅう」「ぎゅう」と「yu」の音が多いのもベースとなる読みは同じであったからであろう。

なお、「死」の読み方は音読みでは「シ」、訓読みでは「( ) ぬ」であり、音訓一致で1通りのみである。どんな生き方をしようとも、死ぬことは変わらない、ということだろうか。まあ生と違って縁起のいい字ではないし、そうそう使わないといえば使わないだろうが……。

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