と学会とは (トガッカイとは) [単語記事]

と学会とは、世の中にはびこるトンデモ物件をウォッチングする団体である。
「学会」とはなっているが、日本学術会議が認定した団体ではない。

概要

1989年、藤倉珊が『日本 SFごでん誤伝』にて”トンデモ本”の概念を提唱したことから、1992年に設立。
トンデモはオカルト、疑似科学、陰謀論、歴史、宗教、予言、UFO、テレビ番組、小説など多岐にわたり、それらも等しく斬りまくっていく。
……目的は斬ることではなくウォッチングのはずなのだが、こう書かれてしまうように批判的団体と捉えられることも少なくない。

なお、ニコニコ動画でも公式チャンネルで過去の活動の動画などを配信している。

初代会長はSF 作家でもある山本弘だったが、2014年をもって引退。現在会長が誰かは不明。

日本トンデモ本大賞とは、毎年6月あたりにと学会が開催するイベントである。第10回（2001年度）までは日本 SF大会の1イベントだったが、第11回から独立した。流れとしては（第17回、2008年度では）

受賞作についてはこちらを参照。ここでは、特にニコニコ的に面白いものを取り上げていく。

第6回(1997年度)大賞受賞
松平龍樹『発情期ブルマ検査』
- 官能小説…なのだが、ヒロインの方が想像を絶するアニメヲタで、
  終盤では2ページにわたりエヴァンゲリオンのストーリーを弾劾する。そこのシーンは圧巻である。
第14回(2005年度)大賞受賞
副島隆彦『人類の月面着陸は無かったろう論』
- ムーンホークス論(アポロ計画陰謀論)書物であるが、
  ほぼすべてのページに間違いや突っ込みどころが存在する、
  2005年刊の本でありながら21世紀の日本を代表できそうなトンデモ本。
第16回(2007年度)特別賞受賞
MOSAIC.WAV『ギリギリ科学少女ふぉるしぃ』
- かやぴー柏森進の本気炸裂。疑似科学の本質をついた超ハイレベルな萌え電波ソング。
  「サイ・ミッシング」だの「クラークの第3法則」だのJ.B.ラインの有名エピソードだのネタ満載、爆笑ものである。

日本トンデモ本大賞の常連講演者や年鑑系以外の本の執筆者に限定している（きりがないから）

明木茂夫
 中京大学国際教養学部教授。おもに中国のオタク事情を担当している。
中京大学の生徒に人気があるらしい。
天羽優子
 山形大学理学部物質生命化学科准教授。専攻は水に謎の商品価値をつけて売ろうとする商売についてまとめたサイト「水商売ウォッチング」の運営者。
「大丈夫。医学がだめでも科学があります。歩けるどころか、空だって飛べるようになりますよ…」の人。
江藤巌
 作家、兼(日本唯一の)宇宙開発評論家。
開田裕治
恐竜イラストレーター。「トロ・ステーション」にて紹介があった。
開田あや
開田裕治氏の妻で官能小説家。おもに”あちら系”担当。
菊池誠
 大阪大学サイバーメディアセンター教授。専攻は学際計算統計物理学。…だがなぜかニセ科学の批判も多く行っている。
声
 コスプレイヤー。日本トンデモ本大賞のタイムキーパー。
志水一夫
作家、科学解説家。2009年 7月3日逝去。享年55歳。
立川談之助
落語家。「トンデモ落語の会」に参加している。
新田五郎
 トンデモマンガ専門。
原田実
古史古伝の研究家。
稗田おんまゆら
 占い師。
本郷ゆき緒
トンデモロマンス担当。

町山智浩
 学会結成初期に尽力し、『トンデモ本の世界』をベストセラーにしてこの学会を一躍有名にした立役者。が、唐沢の盗作問題発覚以降は一貫して彼を批判し続けており、現在では「盗作を黙認している」としてと学会自体をも嫌っている。
柳田理科雄
『空想科学読本』などシリーズに対して、作品に対する知識のなさ、科学知識の誤りなどを何度か批判されている。さりとてトンデモ本扱いというわけでもなく、批判的な会員が複数所属していたという状態？
山本会長による批判本も出版されたが、と学会として出版したものではない。