イマーラ・タンドリスとは、マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)の登場人物であり、葦のようにほっそりとした体格と柔らかく上品な顔立ちを持つ、優雅な立ち振舞いのエルフの癒し手である。
世界中が都市で埋め尽くされた次元“ラヴニカ”に住むエルフの女性。“セレズニア議事会”の高位メンバーであり、癒しの魔術に長けた使い手である。人形に疑似的な生命を与える魔術も使える。これによる収入が結構多く、彼女の生活は裕福である。
ジェイス・ベレレンとは古くからの友人だが彼がプレインズウォーカーだということは知らない。ジェイスが主役の『ラヴニカへの回帰』ブロックの小説ではヒロイン的役回りとなっており見せ場も多い。
Emmara Tandris / イマーラ・タンドリス (5)(緑)(白)
伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)
あなたがコントロールするクリーチャー・トークンに与えられるすべてのダメージを軽減する。
5/7
マジック:ザ・ギャザリングでは“ヒーリング”や“治療”というイメージを「次に与えられるダメージを軽減する」という能力で表現することが多い。トークンは「名も無き一般兵」や「一般魔術師が作れるレベルの魔法生命」といったイメージを持たせられることが多いので、人物像とカードテキストがよくマッチしている。
ただし、カードとしては強いとは言えない。7マナ5/7というスペックはコストの割にパワーが小さいし、ダメージ軽減能力も活用できる範囲が小さすぎて使いづらい。リミテッドでは大型クリーチャーという扱いでそれなりに使えるが、同じ緑白の7マナクリーチャーなら 《トロスターニの召喚士》 や《目覚め聖域》のほうがいいなぁ……と言われてしまう程度である。
カードとしての能力のしょっぱさと、後述のイメージと実際のカードの性能の乖離から、公式サイトにおいても、何年もストーリーの主役だったのに本人のカードがショボかった《ジェラード・キャパシェン》と並べて「いずれ公正な評価をしたいと望んでいる」と言われてしまった[1]。
イマーラ・タンドリスのカードが発表された時、MTGコミュニティではちょっとした騒ぎになった。それが5/7というパワー/タフネスである。
MTGでは、パワー/タフネスの数値がカードに描かれた題材の戦闘能力のイメージ描写を兼ねている。人間は1/1-3/3程度、ドラゴンは4/4-7/7、ワームは5/5-7/6といったようにである。たまに6/1だったり8/8だったりする人間・クリーチャーもいるが、こういうカードは「特別に強力な魔術を使えるだけで、肉体は3/1程度」というイメージできる能力を持っていたり、イラストが個人ではなく大船団を描いており、パワー/タフネスも船団の戦闘力を表現していると考えられるようになっている。
さて、MTGではエルフも人間と似たパワー/タフネス分布をしている。屈強な戦士でも3/3程度というわけである。また、《イマーラ・タンドリス》のイラストには中央に女性が描かれているだけである[2]。
結果、《イマーラ・タンドリス》から導かれるイメージは、 【「イマーラ・タンドリス」は鍛えたエルフの戦士を片手でひねりつぶし、怪物も拳で沈める超ムキムキの癒し手エルフ】になってしまい、笑いをとってしまった。Magic Onlineで使えるアバターのイラストもすごくつよそうである。
一部では「ゴリラ」などと呼ぶ人もいたが、バカにしてはいけない。MTGのほとんどのゴリラは彼女と殴りあったら肉片になってしまう。
参考までに、後のセットでエルドラージという怪物がカード化されたが、その中の《世界を壊すもの》というカードが彼女と同じく5/7のサイズである。
Voice of Resurgence / 復活の声 (緑)(白)
対戦相手1人があなたのターンに呪文を1つ唱えるたび、または復活の声が死亡したとき、「このクリーチャーのパワーとタフネスは、あなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。」を持つ緑であり白であるエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
2/2
開発者の1人マーク・ローズウォーター(通称マロー)は自身のブログで、
「《イマーラ・タンドリス》は当初、「*/*のエレメンタル・クリーチャー・トークン」を使用する神話レアとしてデザインされていた。その後、《イマーラ・タンドリス》をレアに変更することが決まり、その際にカードの役割を上記の《復活の声》と入れ替えた」ことを明かした。
この話は現在の《復活の声》がかつて《イマーラ・タンドリス》だった(2マナ2/2であった)というわけではないのだが、2/2が「エルフの癒し手」にピッタリな大きさだったせいでいまいち疑惑がぬぐえなかった。
その後、再びラヴニカが物語の舞台になった際、マローのコラムにて「元々は《復活の声》が《イマーラ・タンドリス》だったこと」「イマーラを神話レアからレアにするに際し、既存の他のレアをイマーラにしたこと」が明かされた[3]。
2018年、再びラヴニカが舞台のエキスパンション『ラヴニカのギルド』が発売された。そこには、新しくなったイマーラも収録された。
Emmara, Soul of the Accord / 協約の魂、イマーラ (緑)(白)
伝説のクリーチャー — エルフ(Elf) クレリック(Cleric)
協約の魂、イマーラがタップ状態になるたび、絆魂を持つ白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンを1体生成する。
2/2
2マナ2/2という《灰色熊》と同じ優雅なエルフの癒し手にピッタリなサイズに、フレイバーに沿った強力なトークン生成能力を持つ、物語の中心キャラクターとしてふさわしいカードへと生まれ変わった。
掲示板
64 ななしのよっしん
2022/08/13(土) 20:03:39 ID: mW8mJTdM5M
「エレメンタル取り上げられてもた・・・せや!無限ホイミしながら戦ったらええんとちゃうか!」で到達したのが5/7だからなあ・・・。
タフネス7はまだいいとして、パワーが5なことに対しては実際にイクサヴァを戦闘不能にしてる時点で「ステゴロでの本来の戦闘力」以外の説明ができず、むしろエレメンタルを使役するスタイルはハンデあるいはリミッターだと解釈するほかない
65 ななしのよっしん
2022/10/19(水) 17:52:15 ID: mW8mJTdM5M
5/7の神話ゴリラが出たよ!
やったねイマーラちゃん!仲間が増えるよ!
66 ななしのよっしん
2023/04/15(土) 13:21:48 ID: PXKbHBGCAE
傷治せるからって片手で剣を受け止めるのは武闘派でないと出ない発想なんよ
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最終更新:2024/04/20(土) 11:00
最終更新:2024/04/20(土) 11:00
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