ジャンケンゲーム あっちむいてホイ!とは、データイーストが開発・販売したアーケードゲームである。
1996年発売(但し後述する諸説有)。名前の通りじゃんけんとあっち向いてホイができる1人用のアーケードゲーム。販売元のデータイーストは現存しないため現在は製造・販売されていない。
画面のキャラクターとじゃんけん・あっち向いてホイを行い勝敗を競う。
対戦できるキャラクターは4人で声付き。最初に対戦するキャラクターはプレイヤーが選ぶことができる。プレイヤー側が勝つと別のキャラクターが乱入して新しい勝負を挑み、4人全員に勝つとオールクリア。
ゲーム内の表示から筐体の全体図も確認できるが、動作していた専用筐体はたまの像が上に置かれているものだったようだ。ゲームオーバー時には筐体下部から参加賞としてお菓子が排出される仕組みになっていた。
キャラクターデザインやゲーム内の原画担当は後に「化物語」等で著名となる渡辺明夫氏(背景は他のスタッフの仕事とのこと)。
「ジャンケンスティック」と称されるスティックタイプの操作レバーを操作する。裏側にはボタンが2つあり、レバーを握って2つとも押すとグー、離すとパー、人差し指と中指だけ離して下側のボタンだけ押すとチョキとして判定される。攻撃で指をさす方向と、防御で顔を振る方向はレバーを傾けて決める。
ポイント制をとっており、1回のミスでゲームオーバーとはならない。ゲージが上部にあり、「ホイ」で相手ターンに逃げ切るか自ターンで勝つとポイントが得られるが、自ターンで勝つ方が得られるポイントが多い。一定回数勝ちゲージが最高に達するとカードが払い戻され勝利となるが、制限時間内にポイントが一定値を超えなければ負けとなる。時間経過で速度が増加するほか、人数が進むと各キャラクターの制限時間が短くなっていく。
またゲージ8割状態で時間切れの場合は引き分けとなり、その場合でも次のステージに進めるが、ポイント不利での試合開始となり、開幕から凄まじいスピードで挑まねばならない為、ほぼほぼ負け確定である。
アニメーションは多彩で、プレイヤー側が勝ちそうになると焦るグラフィックも用意されている等各キャラクターの表情が非常によく作り込まれている。なぜか背景のビルや煙突、五山送り火の「犬[1]」までホイに合わせて動く。
開発元のデータイーストといえば「トリオ・ザ・パンチ」や「ファイターズヒストリーダイナマイト」など、現在でも愛されているデコゲーと呼ばれる代表作を複数擁し、固定ファンも存在したそこそこ有名な会社である。
しかしこの作品に関してはかなりマイナーなゲームらしく、その存在はネットにおいてもWikipediaの渡辺明夫氏の項目くらいにしか見つからず、ネット黎明期のゲームマニアサイトや画像検索においてもほとんど詳細な情報や筐体写真が見当たらないという謎のゲームで、長らく注目されていなかった。
X(SNS/旧Twitter)では、2015年~2016年までの間に散発的に本ゲームのスクリーンショットがアップされていたが、この時もあまり注目される事はなかった。
それによれば、当時このゲームは1996年2月21日から22日にかけて幕張メッセで行われた「AOU1996アミューズメント・エキスポ」のデータイーストブースにロケテスト出展されていた模様である。その際配られていたチラシが、2013年発行の「アーケードゲーマー Vol.2」に掲載され、そこに渡辺明夫氏がデザイナーであることが記されており、Wikipediaの記述の元はこの雑誌である可能性がある。
しかしあまりにストイックすぎるゲーム性の為か、他のゲームに埋もれてしまった可能性も否定できない。当時この「AOUショー」の様子を、テレビ東京の「ニュースもぎたて朝一番」が特集していたが、そこで取り上げられていたのは体感レースゲームと、当時流行りの格闘ゲーム(バーチャファイター3、ストリートファイターZERO2、龍虎の拳外伝。SNKの名物広報・高津祥一郎らも出演)であった。
ところが、そこから更に数年後の2025年8月下旬にXで突如話題に挙がった事が影響したためか、8月末~9月上旬ごろにYouTubeの一部アカウントのおすすめ欄に、8月29日投稿の「janken
」というタイトルの当ゲームのプレイ動画が表示されるようになるなど広く注目され、それに続く形で同ゲームの動画が他にもいくつか散見されるようになったことから、内容の平成感やかわいらしさなどから一部で話題となった。
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https://twitter.com/Ginko828/status/1958670968966324696
これらの反響を受けてか、その後同年10月26日にGame*Sparkの記者が渡辺明夫氏に取材を試みた記事が掲載されるに至った。
この記事で渡辺氏は当時の自身とデータイーストとの縁や制作秘話について語っているが、中でもこのゲームの処遇については
と述べている事から、前述の「AOUショー」や池袋のロケテスト、そしてどこかの旅館と、全く流通しなかった訳ではないものの、このゲームがお蔵入りした幻のレアゲームであることが分かった。
なおデータイーストは現在版権が数社に分散しており権利がどうなっているかは不明である。2ボタン+レバー操作という仕様上、既にデータイーストの作品の復刻実績がある「アーケードアーカイブス」等で配信されても恐らく動作に支障はない作品だが、再び公の場で日の目を見る機会は来るのだろうか。
, onitama.tvより
掲示板
1 ななしのよっしん
2025/11/28(金) 23:52:39 ID: TYQIyTb0pi
ともみとまいこは負けたら脱げよ
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 00:00
最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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