ツヴァイ!!とは (ツヴァイとは) [単語記事]

『ツヴァイ!!』（Zwei!!）とは、日本ファルコムより2001年 12月20日に発売されたアクションRPGである。プラットフォームはWindows。

概要

特徴の異なる2人のキャラクターを交互に切り替えながら、お供のペットを連れて各地にあるダンジョンを攻略していく。

このゲームの特徴として、敵を倒しても経験値は得られず、敵を倒すと得られる食べ物アイテムを食べることによって体力が回復し、同時に経験値が得られる仕組みになっている。

ゲーム本編を起動しないで使えるデスクトップ時計や、ミニゲームが複数用意されているのも特徴である。

基本は2Dグラフィックだが、巨大ボス等は3Dで表現されている。

続編の『ツヴァイ2』（ZWEIⅡ）が2008年にWindowsで発売された。

難易度について

本作はエンディングへ至る為に必要な正規ルートのダンジョンや、敵の難易度はそれ程高くなく、クリアーするだけならさほど苦労はしないだろう。

しかし、正規ルートから外れたダンジョンや敵、いわゆる隠しダンジョンや隠しボスに関しては例外で、とてつもない難易度になっている。

どれくらいかというと、最終ボスを楽勝に倒せる程に成長させた主人公たちが、雑魚敵相手に瞬殺されてしまう程である。隠しダンジョンにおいて、ハサミを持った雑魚敵が四方から高速で迫って来る時の絶望感は異常。

それらの隠しダンジョンや隠しボスを攻略しないと手に入らないレアアイテムがあったり、１週目では登場しない敵もいるので、全アイテムをコンプリートする為の敷居はかなり高いと言える。

家庭用ゲーム機移植作

PS2版がタイトーより2004年 8月26日に発売。

PSP版が日本ファルコムより2008年12月11日に発売。
2010年 12月16日に「スーパープライス」シリーズとして、廉価版パッケージとダウンロード版が発売。

PSP版の追加・変更点

４つの難易度追加。らくらく・ふつう・むずい・しびれるの４段階から選べる。
ゲーム本編のBGMをPSP用にアレンジ。
- 設定でゲーム中のBGMをWindows版へ切り替えられる。
ピピロとポックルの戦闘ボイスを一新。それぞれ、今野宏美と白石涼子が担当。必殺技発動時の掛け声等が追加された。
ゲーム内のステータス画面や会話時の顔グラフィックが変更。イベントシーンでキャラクターのバストアップのグラフイックが表示されるようになった。
ゲームクリア後、２週目の特典としてレベルの上限が３０から４０に引き上げられるようになった。
ウンディーネランドにあるミニゲームが、シューティングゲームから一度戦った事のあるボスとのタイムアタックに変更。
デスクトップアクセサリーや、ミニゲーム４種類（ペットモニター、ツヴァイ!!シューティング、タイピングオブイース、モナモ～ナ）が廃止。

音楽CDについて

Windows版のBGMを収めた「オリジナルサウンドトラックツヴァイ!!」とアレンジ曲集の「ツヴァイ!!スーパーアレンジバージョン」が発売中。

PSP版のBGMを収めた「ツヴァイ!!オリジナルサウンドトラック 2008」がPSP版の初回特典として配布された。現在の所（2010年 1月4日現在）、CD単品では販売されていない。サントラ単品としては、音楽配信サイト「iTunes Store」でダウンロード販売されている。

主な登場人物

ピピロ
- 本作にて主人公の一人である金髪の少女。かわいい外見とは裏腹に非常に辛辣な言葉で相方を叱咤激励（主に叱咤）する。また、お金に関しては一切の妥協を許さず、貸したお金は利子を付けて返済させる。「利子はトイチよ」。鬼のような性格の彼女だが、物語後半では意外な一面を見せる。
- 操作キャラクターとしては魔法弾を放つ遠距離型。魔法弾にはある程度の追尾機能があり、自動的に敵の方へ飛んでいく。ゲームの進行に応じて複数の属性を持った魔法を使いこなす。物理防御力は低いが、魔法防御力が高い。
ポックル
- 本作にて主人公の一人であるダジャレが好きな緑髪の少年。各地にあるオブジェクトを調べるとその都度ダジャレを絡めて説明する。夢の中でもダジャレを言い続ける。「ペンチでピンチに陥った！」。家事全般をこなし、主夫業が板に付いている。どちらかと言えば控えめで温厚な性格の彼だが、ピピロを怖がらせる者に対しては怒りを隠さない。
- 操作キャラクターとしては剣で攻撃する近距離型。物理攻撃だが追尾機能が備わっており、その場で攻撃ボタンを押せば敵が居る方向に向かって攻撃してくれる。魔法防御力は低いが、物理防御力は高い。正面からなら敵の魔法攻撃を吸収し、敵に跳ね返す事も出来る。あるアイテムを装備すれば重い障害物を押す事が出来る。
師匠
- マフラーで顔の半分を隠し、名前も明かさない謎の男。ポックルにはカッコいいと思われ師匠と呼ばれる。掛け声一つで２人やペットに特殊な技を伝授する。
コルベット
- 主人公たちの前に立ちはだかる謎の敵。巨大モンスターを２人にけし掛ける。猫と言われると怒り出す。彼（？）の台詞「ネコ言うニャ―ッ！」は曲名にもなっている。巨大な魔力を持っているが、２人から恐れられる事は全く無く、あげくピピロからは「アホネコ」「ネコなのに可愛くない」と散々な事を言われる。
謎の覆面男
- 主人公たちが住む村に現れた男。村の宝である女神像を盗む所から２人の冒険は始まる。コルベットと組んで何かを企んでいるようだが、その立ち居振る舞いは紳士的であり、横暴なピピロに対しても落ち着いて対応する。
ナターリャ
- 主人公たちが住む島にやって来た綺麗なおねーさん。ある物を探しているらしい。グラマラスなボディの持ち主（ドット絵的に判断して）。村や各地のダンジョンで出会う事になる。
トム
- ナターリャと行動を共にする少年。ピピロとは気が合わず、出会う度に口喧嘩となる。ピピロ曰く「犬属性」らしい。
マカール
- 主人公たちと同じ村に住む青年。武器屋を営む。いい歳なのだが独身で、その事を妹に心配される。物語後半ではあるアイテムを持っていくと、強力な装備を作ってくれる。
泉の精
- 村の泉である事をすると現れる綺麗なおねーさん。各ダンジョンをクリアした成績に応じてアイテムを貰える。ピピロたちにされた事がよほど頭にきたのか、アイテムを渡す際も怒りながら押し付けてくる。ぷんぷん。