トビア・アロナクスとは、漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の主人公である。ここでは(多分)同一人物であろう「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」のカーティス・ロスコについても説明する。
元は木星への交換留学生の一人であったが、その途中で偶然木星帝国の野望を知り、宇宙海賊クロスボーン・バンガードに協力し、木星帝国の野望を阻止する為に活動する。
両親は事故で既に他界しており伯父夫婦とその息子の4人家族という宇宙世紀の主人公の家族構成としてはかなりヘビーな環境である(基本的に宇宙世紀ガンダムの主人公は、両親は健在な事が多い)。ただ、トビア自身は宇宙開発に取り組んでいた両親の事を誇っており、また伯父夫婦に家族同様に育てられていたようでガンダム主人公としては(又、冨野作品主人公としても)珍しく家族の仲は良い
ガンダムの主人公らしく作業用MSの操縦技術を習得しているが、それだけで留まらず混乱している状況で適切に操縦を行ったり、生身でMSを相手取って相手の装備を利用して機体を奪い取ったり、有りもので不利な状況を打開する等卓越した戦闘センスを持ち合わせている上に、育ての親の教育の賜物と見本的な主人公、シーブック・アノーキンケドゥ・ナウを見て成長したせいか極めて真っ直ぐで正義感が強い性格である。
また物語の中盤以降、交換留学船に乗っていたベルナデット・ブリエット(テテニス・ドゥガチ)の力になる為に様々な努力をしている。
劇中でもニュータイプである事が明示されているが、トビア自身は「進化した・選ばれた人間」と云われる事を否定し「ひとりの人間」であろうとしている「俺は人間だ!人間でたくさんだ!!」と。
見事、木星帝国の野望を打ち砕き、平穏な日々を取り戻したかに思えたが………
乗機はベズ・バタラ→クロスボーンガンダムX-1→クロスボーンガンダムX-3→クロスボーンガンダムX-1改・改「スカルハート」→クロスボーンガンダムX-1パッチワーク→クロスボーンガンダムX-1フルクロス→クロスボーンガンダムX-0。緊急時としてバタラ、クロスボーンガンダムX-1、クロスボーンガンダムX-2に乗っている。初搭乗が敵の量産機だったり特攻機だったり実験機だったりと機体に恵まれない主人公でもある(逆に言えば彼の成長を端的に表してるとも採れる)
実は現存する全てのクロスボーンガンダムに乗ったことがあるのは彼だけである。
また、何気にアムロ・レイと同じく核ミサイルの弾頭切りをやっていたりする(これは作者である長谷川裕一氏によるオマージュ)
木星戦役後、キンケドゥからクロスボーンガンダムX-1を譲り受けベルナデットやクロスボーンバンガードの仲間たちと「ブラック・ロー運送」を開業しコロニー間の運送業をしながら、わりと平和に暮らしていた・・・が、その裏で様々な人物から依頼を受けて・・・連邦高官の悪事をすっぱ抜いたり、ニュータイプ猿と戦ったり、アムロ・レイのコピーと戦ったりと中々波乱万丈な生活を送っている。
おそらく本来の宇宙世紀の人間としては2度目にスーパーロボットと戦う羽目になったチームであると思われる。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』では前作から引き続き、主人公を務める。
この時代に復活した木星帝国の「神の雷計画」、コロニーレーザー「シンヴァツ」の地球への発射を阻止すべく、元「死の旋風隊(デス・ゲイルズ)」の3人を含めた計7人の強行軍による作戦「鋼鉄の七人」を決行。
テテニス・ドゥガチへと戻る意思を示した一人の少女に、ある約束事を誓う。当時の木星では「トビア・アロナクス」は戦争に加担した犯罪者として命を狙われる立場にあるため、木星には付き添えなかった。
そのトビアがテテニスを支える為に取った行動は、「トビア・アロナクス」としての自分を捨てる事。かつてキンケドゥ・ナウとして、ベラ・ロナの傍にいる事を選んだシーブックの後追いとも呼べる選択だった。
作戦中、カリスト兄弟との壮絶な戦闘の中で次々と仲間を失うが、最後には辛くも勝利を掴んだ。
だがコロニーレーザーの発射阻止(ミラー破壊)という作戦の都合上、コロニー内部に突入する必要があった。光のカリストとの決着はコロニー内部。その戦闘で乗機のクロスボーンガンダムX1フルクロスは行動不能に陥る。
「シンヴァツ」は発射に近い段階だった事で、エネルギーの行き場がなくなり爆発間近だったが、エウロペ・ドゥガチの彼女自身を犠牲にした行動により、機体ごと外に投げ出された。
しかしフルクロスもその爆発に巻き込まれ機体は大破。トビア・アロナクスは行方不明となる。
その数年後、テテニス・ドゥガチの傍には、常に一人の「盲目の青年」がいたとされる。
公式の記録では「トビア・アロナクス」と「ベルナデット・ブリエット」の名は残されていない。
「もし……迷ったら目だけを──信じて」
「目を?」
「忘れないで」
「トビア・アロナクスは行けなくても ぼくはきっと行く。 約束だ!また・な」
『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』では木星でカーティス・ロスコと名乗り、「蛇の足(セルピエンテ・タコーン)」に所属している。
本来のカーティスは「鋼鉄の七人」作戦に参加したテテニスの義母エウロペの恋人である。トビアが前作でカーティスになり変った理由は、先述通り木星に身を置いてテテニスを支える為のもの(エウロペからはそのためにカーティスのIDを譲られている)
詳細な経緯は鋼鉄の七人(全3巻)を買い揃えるか、どこかで聞きかじるかして貰いたい。
視力を失っているが、「音」で判別する類稀なる空間認識力と、持ち前のニュータイプとしての直感力で的確に判断しており、MSの操縦技術もかなり高い。旧型のクロスボーンガンダム・ゴーストで新型MSと渡り合う程の腕前である。
ちなみに彼は主人公ではない。クロスボーンを知っている人には、ポジションとしてはキンケドゥ・ナウだと言った方が理解が速いかもしれない。前作主人公として、また主人公フォント・ボーの良き先輩分として、彼を支えている。
余談だが子持ちである
テテニス・ドゥガチ(ベルナデット)の息女にして今作のヒロインであるベルナデット・ドゥガチ(ベル)はカーティス(トビア)とテテニスの娘。ベルには知らされていなかったがベルもどこかで彼が父親である事に勘付いていた様子。知らされなかった理由は自分の出自がバレた時にベルが政治利用に狙われる可能性を防ぐため。
父だと認知こそしないものの初の娘という事もありとんでもない子煩悩になっており、娘に近付く男は木星で死刑という噂を艦内に垂れ流したり、ベルといい関係になりつつあるフォントの処遇に「婿養子」「死刑」という花占いを一人黙々と興じたりしている。
ちなみに、多くの人物がフルネームを言いかけては死亡したり、あるいはカーティスに遮られたりして正体を秘匿していたのだが、フォントとベルがクロスボーン・ガンダムを持ちだした先で出会った鋼鉄のパン屋もといトビアの宇宙海賊時代の先輩であるキンケドゥ・ナウことシーブック・アノーがフォントと読者にその正体を明言している。
『ゴースト』の16年後が舞台の『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』にも登場。『ゴースト』での経験を経て、テテニスと合流した後に正式に婚約を結びドゥガチ家の婿養子となった。第2子である長男ニコルを授かり、紆余曲折はあったものの作中で一家再合流を果たしている。
しかし妻テテニスがコールドスリープに入った状態でタカ派の策略により離れ離れになり、時が経過した為肉体年齢は大きく離れてしまった(カーティスが52歳でテテニスが39歳)。
娘ベルとは違いニコルに対しては最初から父親だと認知していたが、ニコルが若い頃のトビアに瓜二つのため、今度はカーティスが整形して顔が変わっている事が原因で、真実を知らない息子の悩みの種となっている。
物語が佳境を迎える段階でカーティスは本編から離脱し、木星圏に帰還していった。彼の物語は『機動戦士クロスボーン・ガンダム X-11』にて語られる。
『機動戦士クロスボーン・ガンダム X-11』では52歳にして主人公に復帰し、腰痛と戦いつつ木星圏のタカ派との戦いに身を投じる。
その中でカーティスは敵の女性エージェント「イオ」とやむなく共闘する事になる。
掲示板
74 ななしのよっしん
2023/10/05(木) 01:03:14 ID: GF9r0AYgH1
キンケドゥの義手もロボアームだったし
医療技術はそんなに発達してないんかな宇宙世紀
75 ななしのよっしん
2023/10/19(木) 17:21:23 ID: MDpkbD9AwZ
・無印
ドゥガチ→レスバにもリアルファイトにも勝利
・鋼鉄の7人
影のカリスト→レスバにもリアルファイトにも勝利
光のカリスト→レスバに応じず、リアルファイトで勝利
・ゴースト
キゾ中将→レスバには勝利したが、リアルファイトで敗北
・DUST
首切り王→直接的な絡み無し
・X11
「ブタ」の動機があまりにも小物すぎて、レスバに発展しなかった
トビアって、中々のレスバ強者だよな
76 ななしのよっしん
2023/11/26(日) 18:32:00 ID: PyqIcFhgEU
>>73-74
後付けも後付けだけど『F90FF』に出てきたカガチも30前なのに既にハゲで義眼だったなぁ
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/21(土) 22:00
最終更新:2024/12/21(土) 21:00
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