マックス・ラジアルとは (マックスラジアルとは) [単語記事]

マックス・ラジアルとは、漫画『キン肉マン』に登場する超人である。

概要

完璧・無量大数軍の1人で【完裂】の称号を持つ完璧超人。両肩に巨大なタイヤを装備し、両脚はサスペンション、頭は中世の騎士を思わせるような甲冑（ちょっとロビンマスクの仮面に似ている）を付けた巨漢超人である。【完裂】の異名は、肩の巨大タイヤによって対戦相手の皮膚を切り裂くことで死に追いやるところから付いている。口癖は「バルル～」「バルル～ン」。

前述したとおり、両肩のタイヤを高速回転させることによって相手の皮膚を切り裂くのが得意であり、作中でテリーマンの皮膚がグロく切り裂かれていた。また、このタイヤは防御力にも優れており、落下系の技を受けてもタイヤをクッション代わりにすることでダメージを吸収してしまう。さらに、脚のサスペンションも関節技封じとして役立つと同時に特性を活かした強力な蹴りを繰り出すことができる。
つまり、彼の持つギミックは攻撃にも防御にも優れた代物である。ただし、一般のタイヤと同じように技を放つたびにタイヤが擦り減って劣化するという弱点がある。

ちなみに、ネプチューンキングの1000人の弟子の1人であるビッグ・ラジアルとビジュアルと名前が似ているが、学研の図鑑によれば両者の関係性は不明らしい。

プロフィール

所属：完璧・無量大数軍
出身：フランス
身長：256 cm
体重：423kg
超人強度：4800万パワー
肩書：完璧・無量大数軍＜完裂＞

作中での活躍

ストロング・ザ・武道率いる完璧・無量大数軍第一陣の1人として正義超人と子供たちによるファン感謝デーに乱入。勇んで飛びかかってきた国辱超人カナディアンマンとスペシャルマンの2人を当然のように瞬殺している。

東京ドームでの正義超人 vs 完璧・無量大数軍の全面対抗戦に突入し、1番手としてテリーマンと対戦。テリーマンの必殺技を両肩のタイヤと両脚のサスペンションによって破り、さらに両肩のタイヤを使った「ドリフト・タックル」と「ビッグラジアル・インパクト」によってテリーの皮膚を切り裂いて満身創痍の状態に追い込み、優位に試合を進める。だが、リングに飛び散っていたゴムの破片によってタイヤの劣化がテリーマンにバレてしまい、己の肘を犠牲にして放った捨て身のエルボーによって右肩のタイヤが破裂してしまう。これによってテリーの必殺技が通用するようになり、カーフ・ブランディングとテキサスコンドルキックの連続技から最後は渾身のブレーンバスターを受けて敗北する。

試合後、敗れたことで完璧超人の掟に従いストロング・ザ・武道の竹刀に自らの胸を貫くことで自害する。このラジアルの自決は、目の前で見ていたキン肉マンとテリーマンに少なからずショックを与えるのであった。そして「死の掟」というシリーズの大きなテーマの問題提起的な側面もあった。

死後、プラネットマンの人面プラネットによって魂が呼び寄せられ、プラネットマンの体に顔が浮かび上がるが、サイコマンによって消滅させられる。

必殺技

ビッグラジアル・インパクト: 両肩のタイヤを高速回転させ、抱え上げた相手をタイヤに押し付けることによって相手の全身の皮膚を切り裂く技。
本人いわく、相手の皮膚の原型がとどめていれば「完裂」の異名の名折れとのこと。喰らった相手の体はかなりグロいことになる見るからに痛々しい技である。
なお、マックス・ラジアルは<完裂>の名が付いた必殺技を使っていないが、この技が該当すると思われる。
ドリフト・タックル: 両肩のタイヤを大回転させながら突進して相手を上空へと打ち上げる技。喰らった相手の体には血まみれのタイヤ痕が付けられる。
ビッグラジアル・フィン: 相手に投げられた状態から巨大タイヤを回転させることでコーナーのターンバックルを走り上がることでコーナーへの激突を回避する技。作中ではテリーマンのオクラホマ・スタンビートを破り、そのままドリフト・タックルに繋いでいる。
サスペンション・ブーツ: 両脚のサスペンションを駆使して放つ蹴り技。