ジャスティスマンとは、漫画・アニメ『キン肉マン』に登場するキャラクターである。太古の昔においての超人への神の裁きを逃れた超人「完璧超人始祖」の一員であり、一切の隙の無いファイトが武器。
太古の昔に超人としての力を正しく使おうと唱え、元神の男ザ・マン(現超人閻魔=ストロング・ザ・武道)に導かれカピラリア七光線での全超人虐殺から助かった超人達「完璧超人始祖」の一人。"完璧・陸式”の称号を持ち、「光のダンベル」を所持する。
超人界に伝わる神話において、ゴールドマンとシルバーマンの決闘を裁いた神「裁きの神ジャスティス」として知られている超人。
作中モンゴルマン(又は正体のラーメンマン)にそっくりな外見として語られており、新シリーズでの初登場時もソックリな姿だった(辮髪は甲冑と天秤とを繋げた鎖)が、戦闘時に本当の姿を現した。姿を変えたのはゆでたまご先生曰くラーメンマンの人気を借りるようで嫌だったから。
本当の姿は兜のように尖った頭部に血管が浮き出ている巨体。頭部には脳みそのような部分が露出しており弱点のように見えるが、実際は超人硬度10・ダイヤモンドパワーと同等の硬さを誇る場所である。
厳格で冷徹鋭利。その立ち姿は威厳溢れる。どのような危機にも慌てずに的確に対処し、対戦相手にも冷徹に評価を下す。感情を不安定な要素と一蹴し必要ないとしており、かつての理想の実現のために邁進している。悪魔将軍も「冷静沈着という言葉があれほど似合う男を私は他に知らぬ」「かつてのザ・マンに最も近いものかもしれん」と評している。感情に支配されている地上の超人を下等超人と見下しているのは他の完璧超人と変わらないが、何故下等なのかを冷静に分析している。その様はまさに裁判官といったところか。
その性格故にザ・マンが変貌し、理想が崩れている事を理解しており疑問を抱いている。かつてゴールドマンが目指した思想を否定していたが、悪魔・正義超人との戦いの後に考えに理解を示し認めるようになった。
手持ちの天秤で戦闘中の戦いから相手の信念などが正しいかどうかを裁判する。その裁きは容赦無く徹底しており、正確で公明。天秤に載せて相手を測り比べる装飾品は絶対の神器「光のダンベル」が形を変えたものである。対戦相手は「正しかった頃のザ・マンが抱いていた理想」と比較される事になるのだ。
特殊能力の類は持たず、己の鍛え上げられた身体能力と錬磨された技術のみで戦う正統派なファイトスタイル。永遠ともいえる時間で鍛えられた肉体と技でどのような攻撃も防ぎ、技もあっさり攻略してしまう。奇策に対しても冷静に対処して対応し、強烈な蹴りを喰らっても仰け反らず、テキサス・クローバーホールドにも顔色一つ変えず、この肉体の強さは驚異的である。
技も派手なものは無いが極限まで鍛えられた技はどれも強力で、どんなシンプルな技も致死的な技に化ける。ジャスティスマン自身も焦るという事が無く適応力が高いため、完全に隙が無い。相手が繰り出す技・戦術をことごとく看破してしまい、詰め将棋にも似た堅実な試合運びを極めて高いレベルでこなしてしまうのが特徴と言える。
圧倒的な攻撃力、戦闘技術、防御力、洞察力どれをとっても完璧であり、悪魔将軍さえも「ヤツを倒すとなるとこの私でも少々骨が折れるかもしれんな」と評価している。
ザ・マンに導かれてカピラリア七光線を逃れて以降は仲間たちと共に修練に励んでいた。ゴールドマンとも友好を結んでいたがその思想には理解出来なかった。裁きの日を経てゴールドマンとシルバーマンは始祖の下を離れてしまう。その後ゴールドマンとシルバーマンの決闘を見届けている。
ゴールドマンとシルバーマンの天上兄弟喧嘩の伝説に登場する「裁きの神ジャスティス」としてその存在が言及されている。ただ当時は2人の戦いを裁いた神と触れられたのみで、モンゴルマン登場の前フリくらいの意味合いしかなかった。
一番最後に姿を見せた完璧超人始祖としてアシュラマンの故郷でもある魔界に出現。かつてアシュラマンの先祖に弟子のミロスマンが倒され腕を奪われているが、その事についてはなんとも思っていないらしい。ただし、魔界が超人墓場に似せて作られたこと、アシュラマンの先祖が自分の弟子ミロスマンの腕を奪ったことで一族を繁栄させたことを指摘し、 魔界とその王族を「不完全な地」「偽りの王族」と批判している。
魔界の王子・アシュラマンとの対決では、まさしく完璧な技術と肉体によりミロスマンのファイトスタイルが受け継がれていたアシュラマンの攻撃を悉く無効化する。一計を案じたアシュラマンが腕を全て入れ替えて今までの戦いで倒れていった悪魔超人たちの腕を用いて戦うことで勢いを盛り返される。しかし、それでもジャスティスマンの強さは変わらず、アシュラマンは切り札の阿修羅バスターを仕掛け、改良阿修羅バスターから頭部へのダメージに的を絞ったブラッドユニット阿修羅バスターで勝負に出る。だが、頭が最も固い部分であったジャスティスマンには通用しなかった。そして、「完璧・陸式奥義ジャッジメント・ペナルティ」でアシュラマンの全腕・全顔を粉砕し勝利を収めた。しかし、戦闘中のアシュラマンの戦いっぷりからゴールドマンの求めた理想を感じ取り、天秤も善悪を決め兼ねていたため、動揺を深めてしまう。
正義・悪魔連合と完璧超人との戦いは続き、始祖もその殆どが戦死。始祖中最過激派であったガンマンまで敗死し、衝撃を受ける。
「許されざる世界樹」での戦いではサイフォンリング3階にてテリーマンと対決。今までの戦いを顧みてテリーに対し殺す気で攻める自分に勝てれば下等超人を認めてもよい、と提案する。
テリーの奇策や全身全霊の攻撃を悉く突破し、何度も立ち上がるテリーを何度も返り討ちにする。また、途中でテリーの左足が義足である事を見破るがあえて狙わず、相手をぐうの音も出ないほどに完膚なきまでに倒す事を宣言している。策を練ったテリーのカーフ・ブランディングも通じず、義足である左足以外を完全に破壊し戦闘力を封じ、トドメの「完璧・陸式奥義ジャッジメント・ペナルティ」をブツけた。これで勝負あったと思われたが、なんとテリーは立ち上がった。四肢が破壊され、義足も外れ誰の目にも戦闘続行不可能な状態ながらも、なおも戦う意志を燃やし続けながら食らい付くテリーにゴールドマンの目指した理想と永遠の寿命以外でも永遠をもたらす可能性を見たジャスティスマンは、「二重処罰の禁止(ダブル・ジョパディ)」という法規に従い試合を放棄。自らの敗北を認め、さらに所持する光のダンベルもテリーに渡してしまう。さすがにこの予想外の行動にザ・マンとサイコマンは怒りを隠し切れていなかった。
その後、シルバーマンがサイコマンを倒したことで全てのダンベルが揃い、始祖としての役目を終えて超人たちに未来を託して消滅することを決断する。だが、ダンベルのシステムをサイコマンが作り変えていたことによって生きながらえることになる。サイコマンとシルバーマンが消滅した後、テリーからの正義超人として生きてゆくという提案を拒否。自分にできる新たな役割を探すために戦いの決着を見届けることなくいずこかへと去っていった。
超人墓場からは去ったものの、自身の立ち位置は「偉大なるザ・マンより信託を受けた」「完璧超人始祖、完璧・陸式」と発言しており、ザ・マンとは完全に決別したのでは無い様子。
地球に「オメガ・ケンタウリの六鎗客」が来襲。この危機にも自身は動くことはなかったものの、サクラダ・ファミリアへ向かうキン肉マンをワープホールを作り出すことによって手助けをする。
その後は姿を現さなかったものの、陰から戦いを操っていた大魔王サタンが現れると再び天から降り立ち、キン肉アタルやオメガマン・アリステラの窮地を救う。先祖代々の怨恨を抱えていたアリステラとも「罪人の子孫は罪人ではない」とキン肉マン二世を完全否定冷静に会話を行う一方、サタンに対しては「黙れゴミ屑」とその存在を一蹴する。
戦いが始まるとサタンの猛攻を受けるが全くダメージを受けておらず、激高したサタンが対ザ・マンのために用意していた必殺技「サタニックソウル・ブランディング」を繰り出すが、その直撃を受けてもわずかに吐血しただけでしか無かった。
サタンが裁きの天秤に装着物を投げ入れると、なぜかジャスティスマンの方が重い罪を背負っていると判定される。しかし、それはこれまでサタンをのさばらせて来た事への罪悪感に過ぎず、全く動揺する事は無く、裁きの技を次々に繰り出してサタンを圧倒する。
劣勢極まるサタンはジャスティスマンの肉体を乗っ取ろうとするが、邪心の無いジャスティスマンはすぐにサタンを引きずり出し、ジャッジメント・ペナルティで打ち砕いた。そして迫り来る危機に対して全てを説明するため、アリステラ達をザ・マンに引き合わせるべく聖なる完璧の山に案内する。アリステラはザ・マンとの和解を果たし、オメガの星を救うため帰還していった。
超神の侵攻に際しては、ザ・マンの持つカピラリアの欠片を守るため超人墓場に待機。超神たちはフェニックスが指定した世界の四カ所で戦い、超人墓場が攻め込まれる事は無かった。
8人の超人がバベルの塔に挑む事になると、今の世代の超人たちに任せて完璧超人始祖は参加しないと決まった。
かくして、超神編ではジャスティスマンの試合は組まれないまま終わりそうである。また大暴れされても困るし。
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最終更新:2024/03/19(火) 12:00
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