ダルメシマンとは (ダルメシマンとは) [単語記事]

ダルメシマンとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。

概要

ダルメシアンをモチーフにした超人であり、「完牙」の異名を持つ完璧・無量大数軍の一人。自ら「完璧なる猟犬」を自負している。デザインも白い毛並みに黒い斑点があるダルメシアンそのものになっている。実際の犬の嗅覚が人の100万～1億倍と言われているのに対し、ダルメシマンの嗅覚は人の1京倍。キン肉マンのイエローホールを喰らうと即死するのではないだろうか？鳴き声口癖は「ウォンウォン」。

粗暴なイメージが強いが、その嗅覚と鋭い洞察力によって敵を猟の獲物のように追い込む技巧派の完璧超人である。相手の弱点を見抜く優れた眼力を持っており、実際予測が難しいブラックホールの動きにも柔軟に対応していた。ファイトスタイルは犬の特徴をそのまま活かした多彩な攻撃が特徴的で、異名の通り鋭い牙による噛み付き攻撃を得意としている。また、ドーベルマンに変化することもでき、これによって噛みつき攻撃をさらに強化することができる。ちなみに脂肪の乗った横腹の噛み心地が好みらしい。

戦闘シーンではクレバーな面もあるが、完璧超人にしては言動が粗暴であり、相手に対してやたら挑発的だったり、煽ったりとやや小物臭が漂っている。反面、ブラックホールの煽りに対してムキになる一面があり、煽り耐性は低い様子。また、犬の特性に忠実な超人のため、犬の本能に逆らえず、それが弱点になってしまうこともある。ブラックホールには「おまえは完璧だが超人としてではなく完璧な犬だ」と言われ、死後サイコマンに「負け犬」と罵られるなど、酷い言われようなのも印象的。

学研の図鑑によると、犬タイプの超人は意外といないようで、ダルメシマンのみと記されている。

プロフィール

種別：完璧・無量大数軍
出身：イギリス
身長：190cm
体重：97kg
超人強度：2500万パワー
肩書：完璧・無量大数軍＜完牙＞

作中での活躍

完璧・無量大数軍の第一陣として登場。クラッシュマン、ターボメンと共にジェロニモを痛めつけ、全面対抗戦では当初中国・万里の長城でラーメンマンを待ち受けていたが、突如現れた七人の悪魔超人の一人、ブラックホールと戦うことになる。

影と同化する得意の四次元レスリングを展開するブラックホールに対し、人間の一京倍という嗅覚とドーベルマンに変身することで強化された牙によって影の中から引っ張り出してしまう。さらに唾液分泌シールドによって影を消し去り、スペクルボムで顔の穴を塞ぐことによってブラックホールの得意技をことごとく封じ込めてしまう。そして＜完牙＞マッドドッグ・トゥースによってブラックホールの体中に噛み付き、ダメージを与える。だが、死んでいった仲間への想いからボロボロになりながら立ち上がってきたブラックホールは、自らコーナーポストにダイブすることでスペクルボムを外し、ついに至高のブラックホールによって四次元空間へと吸い込まれる。脱出には成功したものの、犬の本能に従っていることを見抜かれ、ブラックホールが予め誘導していた牛や豚の骨の形（Iの形）に似せた傷口からまんまと脱出してしまう。罠にかかったダルメシマンは真空飛びヒザ蹴りを顔面に浴び、最後はフォーディメンションキルによってKOされ、悪魔超人に初勝利を献上してしまう。
敗れたダルメシマンは、完璧超人の掟に従い自害しようとするが、自害を許さないブラックホールの赤き死のマントによって斬首されてしまい、悪魔超人の立ち位置を示す見せしめに利用される。

死後、プラネットマンの人面プラネットによって魂が召還されるが、サイコマンに物申したことで「黙りなさい、この負け犬」と罵られたうえに顔面を握り潰され消滅する。

必殺技

スペクルコントロール: 自分の体の斑点を移動させたり、集合させることによってその部分を変化させることができる技。
多彩な攻撃に繋げるのみならず、斑点を自身の頭部に集結させることによってドーベルマンに変身して顎を強化し、噛み付きの威力も強化できるなど汎用性が高い。
学研の図鑑には品種が違えど同一の種「イエイヌ」であることからドーベルマンに変化できることは当然と書かれている。
＜完牙＞マッドドッグ・トゥース: 顔面をドーベルマンに変化したことにより顎を強化した状態で敵の体を噛み付き、全身を八つ裂きにしてしまう必殺技。噛み付いたまま爪で掻きむしりとどめを刺すことも。
マッドドッグ・フリップ: 相手の脇腹に噛み付いた状態のままバックフリップで投げる。
スペクルボム: スペクルコントロールによって集めた斑点を堅い球体にし、相手に向けて投げつける。ブラックホールの顔の穴を塞ぐことによって吸引ブラックホールを封じ込めた。
唾液分泌（サリベーティング）シールド: 吐き出した大量の唾液によってシールドを作る。ブラックホール戦では、太陽の光を遮ることによって影を消し去り、四次元レスリングを封じ込めた。
ケンネルマウス: スペクルコントロールによって体に大きな穴を作り、敵を挟み込む。
ダルメシアンクラッチ: ケンネルマウスで捕らえた相手に対して放つ関節技。
ドギーネイル: 足の先から鋭い爪を出現させる。本来は蹴り技に使用するものだが、吸引ブラックホールから身を守るためにリングに爪を立てる防御技としても使用していた。ただし強化型の至高のブラックホールには通用せず、折れてしまった。
ドッグイヤー・クラッシュ: マッドドッグ・トゥースで噛み付いた後、相手の頭部の側面に膝蹴りを叩き込む。冠技のマッドドッグ・トゥースよりもこちらのほうがフィニッシュ・ホールドっぽい。