天誅~闇の仕置人~とは、2014年1月24日から3月14日までフジテレビ系列で放送されていたドラマである。全8話。
概要
戦国時代から現代へタイムスリップした女忍者が、彼女の世話をしている主婦との契約のもと、現代にはびこる数々の悪人達を仲間達と一緒に仕置するという内容。
タイトルに「仕置人」とついているが当然ながら『必殺シリーズ』ではなく、悪人は決して殺さず公衆の面前に晒すこともあるのでむしろ『ザ・ハングマン』に近い存在と言った方がいいだろう。
出演者の京本政樹はかつて『必殺シリーズ』に出演しており、役名や仕置技などは京本が演じた役のパロディとなっている。
また、主人公・サナを演じた小野ゆり子は、本作が初主演となる。
なお、裏番組には北大路欣也主演のドラマ『三匹のおっさん』があったせいか、視聴率面では苦戦している。
ちなみに正子役の泉ピン子は、第6話の被害者役を演じた小林綾子とは朝ドラ『おしん』で、第7話の被害者役を演じた吉村涼とはドラマ『渡る世間は鬼ばかり』でそれぞれ母娘役を演じており、第8話(最終回)の本放送中に訃報が流れた宇津井健とは『渡る世間は鬼ばかり』で父娘役を演じている。
主な登場人物
闇の仕置人
- サナ(演:小野ゆり子)
- 本作の主人公で、本名は「セン」。
戦国時代で彼女の妹と共に逃走中に爆発に巻き込まれた影響で現代へタイムスリップした女忍者。現代で後述の村田正子と出会い、彼女と「決して殺さない」で悪人に天誅を下すという契約をした。
武器はクナイで、仕置時はこれ(と悪人が持っている刃物の二刀流の時がある)で悪人の額に×印をつけている。
その時に黒いフードを被っていることから、警察やネット等では「フードマン」と呼ばれている。悪人に正義の味方と言われると、「私には正義など無い。握り飯一つ分の仕事をする。ただそれだけ」と返すのがパターンである。
現代の文化には戸惑い気味だが、すぐに慣れている模様。
- 松田竜次(演:京本政樹)
- 松田流古武術の使い手で通称「先生」。古武道を介護に応用したものを主婦や介護施設の人達に教えている。
登場は第1話だが、第2話で悪人のアジトに乱入してサナのピンチを救ったことでそのまま「仕置人」となった。
剣術や棒術だけでなく、「組紐屋の竜」の様に紐を投げて悪人の首を締める技や、「名張の翔」「金つばのリュウ」の様にマフラーを投げて凶器を奪い取る技を使うなど、戦闘能力は極めて高い(ちなみに木刀を使った殺陣の一部は「秋草新十郎」を彷彿とさせるところがある)。ちなみに彼が天誅の時に口元を覆うマフラーだが、演じた京本の話によると「中村主水」がアイディアの元になったとのこと。
サナの言動から彼女がタイムスリップした忍びなのではないかと勘ぐっているが、あまりにも突拍子もない話なので確信には至っていない。
なお、彼には24年前にある事情があって亡くした親しい女性がいる。
- 東条ミツ子(演:三ツ矢雄二)
- 正子がよく通っているスナック「天守閣」のオーナーで、いわゆるオネエ(オカマ)。本名は「東条一」。
以前の仕事はサラリーマンで家族もいたが、彼がオネエなのがばれて妻に逃げられ家も追い出された。しかし、第2話での事件をきっかけに息子や母親と和解している(この時に竜次ともどもサナの仲間となる)。
普段は女装しているが、「仕置」の時はスーツに眼鏡姿という格好となり、七色の声を使い分けて悪人を油断させるなどのアシスト役をしている。腕っ節は弱い。
- 八巻辰(演:柳沢慎吾)
- 以前はコソ泥の常習犯だった刑務所帰りの男で、現在は「まごころエプロン」という宅配弁当の配達員をしている。
第3話で昔の自分の手口を真似た連続強盗事件(+殺人のおまけつき)に巻き込まれ、真犯人に殺されるところをサナ(と竜次)に助けられたことから彼女らの仲間になる。
「仕置」の時は弁当屋のジャンパーの上に黒いジャンパーを着用し、黒マスク(普段は白マスク)をかけてから現場に向かう。ミツ子とコンビを組んでのアシストが主な役割であり、腕っ節は弱い。
チームのムードメーカー的存在…というか、完全に柳沢慎吾である。
- 村田正子(演:泉ピン子)
- 行き倒れていた正体不明のサナを助けて家に住まわせている主婦で、サナの「契約主」。
正義感が強く、悪事に対する怒りが頂点に達したときに「サナ…天誅!」と命じることで仕置が開始される。
同じ敷地内の別の家に息子夫婦と孫が住んでいるが、息子夫婦とは折り合いが悪い(仲の良い孫は第4話で事件に巻き込まれるが、この孫を助けて悪人を退治することがチームとなった「仕置人」の初仕事となる)。
「仕置人」が出動した後は、自宅の仏壇で彼女らの無事を祈っている。
サナのことは、他の登場人物には帰国子女として紹介しているほか、出自についても最終回で聞くまでは分かっていなかった。
なお、彼女には24年前に行方不明となった娘(ゆかり)がいるが、その娘はサナの妹に瓜二つである。
警察関係者
- 一ノ瀬大和(演:竹財輝之助)
- 警視庁城西署に勤務している、後述する首藤の「相棒」を自認する若手(30歳)の刑事。
第1話で自殺志願者と間違えられたサナと出会い、それ以降、「フードマン」が仕置を行った現場をたびたび見たことから彼女に興味を持つようになる(サナも彼に対して何かしらの感情を持つようになる)。
一見すると頼りないやさ男だが、実は一歩及ばないとはいえサナと大体互角の体術の持ち主である。
- 首藤重吉(演:嶋田久作)
- 警視庁城西署に勤務する定年間近の刑事で、一ノ瀬の上司。
物語序盤は、悪人の額に×印を残す私刑を繰り返していたサナ他「闇の仕置人」を逮捕しようとしていた。
なお、24年前の連続少女失踪事件の担当刑事だったものの、上からの命令で捜査を打ち切られて今に至っているという過去がある。
最終的には警察を辞職。やり残した前述の事件の解決のために仕置人に協力するという立場となった。
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