正宗(装甲悪鬼村正)とは (マサムネとは) [単語記事]

「世に鬼あらば鬼を断つ　世に悪あらば悪を断つ　ツルギの理ここに在り」

　本項では装甲悪鬼村正に登場する劒冑（意思を持ったパワードスーツのような武器）、或いはそれを身に纏った武者について解説する。その他の正宗については、正宗の項を参照のこと。

概要

　作中では天下一名物とまで称される名甲であり、正義を体現する武者である。

　仕手（装備者）は綾弥一条（名字と名前はこの順なので注意）。正義を志す人物であり、正宗との相性は極めて良いと言える。天下一名物と呼ばれる程の名甲であるとされるが、その神々しさからか、一度も纏われる事なく凡そ数百年に渡って死蔵されてきた。誰も使いたがらなかったとか言うの禁止。
　独立形態の形状は天牛虫(カミキリムシ)。正宗七機巧と呼ばれる様々な武装と強力な陰義を所持するが、仕手に大いに肉体的負担を強いる。その分、仕手の再生能力にも長けるらしいが、痛いものは痛い。

以下、かなりネタバレ全開なため注意。

人物（？）

人間だったころ

　鎌倉時代末の人間であり、当時の元寇が非道の限りを尽くす様を目撃。この世に正義を成すために劒冑となる事を決意する。そして、劒冑鍛治へ弟子入りし、蝦夷と呼ばれる鍛治種族が幅を効かせる中、例外的に天下一名物と呼ばれる程の劒冑として生まれ変わった。

現在

　一言で言うならば、暑苦しい正義バカである。
　劒冑としては例外的に非常に饒舌であり、うるさい。仕手よりもよく喋るのではないかとすら言われている。変態的な機巧、ぶっ飛んだ言動の数々も、全ては生前の正義に対する思いからであり、正義こそが正宗の行動原理かつ存在意義でもあるのだが……この作品は、英雄の物語ではないのである。

性能

　天下一名物と呼ばれるだけはあり、性能は高い。特に防御力には特筆すべきものがある。

攻撃３　防御５　速度２　運動性３（５段階評価）

　武装として太刀等も普通に装備するが、特筆すべきはその機巧である。

正宗七機巧（まさむねななつのからくり）

正宗さんを正宗さんたらしめるとも言える、七つの機巧。
他の劒冑では陰義として通用しそうな物もあるが、それを機巧として装備していることも天下一名物たる所以である。

飛蛾鉄炮・弧炎錫　ひがてつほう・こえんしゃく
「てつはう」という武器。簡単に言うならば爆弾のようなもの。
但し、原料として正宗の甲鉄のみならず仕手の肉体をも消費する。
正宗さんの時代にはまともな銃火器が無かったため、このような装備になったとか。
また、近距離で使用した場合確実に自身にもダメージが及ぶ諸刃の剣。

隠剣・六本骨爪　おんけん・ろっぽんこっそう
肋骨ソード。甲鉄化された肋骨を伸ばし、相手を拘束する。
どう考えてもヒロインが使う技ではない。

朧・焦屍剣　おぼろ・しょうしけん
所謂ヒートブレードである。炎の剣という主人公らしい技。
……だが、熱過ぎて使用者の手まで焼ける。尚、植物相手の相性は滅法良いとか。

無弦・十征矢　むげん・じゅうせいし
指鉄砲。指を射出して攻撃する。一本ずつ別の敵を狙うこともできる模様。

割腹・投擲腸管　かっぷく・とうてきちょうかん
文字通り、腹を割り、甲鉄によってコーティングされた腸を投擲する。スローイングオーガンとも。六本骨爪からの追撃に使用されることが多い。
どう考えてもヒロインが使う技ではない。
余談だが、本作の外伝や某デモベでも腸が武器になる辺りが、ニトロプラスの恐ろしいところである。

？？？
名称不明。通称肘バルカン。本編最後の最後でムービー中に出てくる技。

神形正宗・最終正義顕現
詳細不明。以下深刻なネタバレ。

「正義ハ潰エテハナラヌ也　不朽不倒ノ大樹タル可シ」

本編中では、英雄編において発動。両断された一条の身体を再生しようとした結果、明らかに名状しがたいクトゥルフ的な物が出現した（この状態が「神形正宗」とされている。どう見ても邪神のような……ああ、窓に！窓に！）。

漫画版英雄編にて、この形態では触手で攻撃を行うことが判明。更に邪神度が増した。

ネタバレここまで。

通天砕・螺旋槍　つうてんさい・らせんそう
邪念編で登場した八つ目の機巧。進駐軍からパクってきたドリル。

陰義

深刻なネタバレのため不可視化

因果応報・天罰覿面
「善因には善果あるべし！悪因には悪果あるべし！害為す者は害されるべし！災い為す者は呪われるべし！」
と謂う言と共に放たれる、正宗の必殺技（但し、言うのは劒冑）。相手の陰義をそっくりそのままコピーし、跳ね返すという驚愕の性能。またの名を『陰義返し（リターン・ザ・ピリオド）』。
　但し、跳ね返すためには正宗がその攻撃を受けきらねばならないため、強力な攻撃であればあるほど自身が撃破されるリスクも存在する諸刃の剣。