秘密情報部トーチウッドとは (ヒミツジョウホウブトーチウッドとは) [単語記事]

秘密情報部トーチウッド（Torch wood）とは2006年からBBCで放送されているテレビドラマである。

2013年時点でイギリス・アメリカではシーズン4まで放送済み。
日本ではスーパー！ドラマ TVでシーズン3までが放送済、シーズン4がWOWOWで放送済み。

なお現在諸事情によりシーズン続行が凍結状態にある→http://dramanavi.net/news/2011/12/t-1.php

概要

元々は別のドラマとして企画されていたが、プロデューサーがドクター・フーの制作に抜擢され企画は封印。
古くから人気のあるドクター・フーの新シリーズということで、情報の遮断を図るため当初台本などには「Doc tor Who」のアナグラムである「Torch wood」を使用。
その語感を気に入ったプロデューサーが封印していた企画にこのタイトルを付け、スピンオフとして動かすことになった。

アメリカの犯罪ドラマをイメージしているため陰惨な事件はしょっちゅう、レギュラー陣の人間関係はぐちゃぐちゃでほぼ毎回誰かがセックスしてる、欝EDも当たり前の、（一応）子供向けの『ドクター・フー』を見ている層からすると少なからずショックを受ける内容である。なおBBCではR-15の扱い。

シーズン3は全5話、シーズン4はアメリカとの共同制作となり毛色が変わっている。

登場人物

ジャック・ハークネス - 演：ジョン・バロウマン（竹若拓磨）
- 通称キャプテン・ジャック・ハークネス。51世紀の元タイム・エージェントで元詐欺師でトーチウッドのボス。第二次世界大戦中のイギリスでアメリカ人義勇兵として過ごしている時にドクターとローズに遭遇。そのまま一緒に旅をした後、19世紀のイギリスに流れ着きトーチウッドに拘束される。その後エージェントとして登録され、ドクターとの再会を夢見て21世紀の今日までエイリアンと戦っている。ある事件がきっかけで不死身になっており、老化も他の人間と比べると非常に遅い。外見も内面も性別を問わず他者を惹きつける魅力の持ち主で、本人もオムニセクシャル。自らの過ちを糾したドクターを（色んな意味で）愛し、10代目ドクターの切り落とされた右手を大事に保管している。ちなみにジャック・ハークネスは別人の身分であり、本名は一度も明かされていない。
- なお彼の時間移動をまとめると（「～」は時間移動ではなくその間ずっと生きたという意味）、51世紀（場所は不明）→20世紀（第二次世界大戦中）→21世紀→2001世紀（宇宙船内）→19世紀～21世紀→100兆2007年（マルカッサイロ星）→21世紀→27年～21世紀→？（タイムトラベルが自由にできる時代）→21世紀、となる。単純に生きた年数を数えると2000歳を軽く超えている。
グウェン・クーパー - 演：イヴ・マイルズ（石塚理恵）
- 当初は警察官として登場。トーチウッドの秘密を知り、また欠員が出たためジャックにスカウトされメンバー入りする。正義感が強く弱者を救う優しさがあるが、その結果が向こう見ずな行動であったり倫理的に問題のある行為に繋がることが非常に多い。リースという同棲相手がおり、一般人である彼との生活とエイリアンと戦う非日常との板挟みになる。美人だが残念な点が多すぎて不人気…と思いきやイギリスでは英雄的キャラとして大人気らしい。脚本家にも。歯のことは突っ込んでやるな。
オーエン・ハーパー - 演：バーン・ゴーマン（浪川大輔）
- 医者。解剖や薬の調合が主な担当。皮肉屋で酒癖と女癖が悪く、特に女は取っ換え引っ換え弄ぶ。グウェンと関係を持ち（グウェンにとっては不倫）、それを悪びれもせず以前付き合っていたトシコに見せつけてさも当然のように生活するナルシスト。自分の失敗で逆ギレする事が多い。後にジャックに次ぐチートキャラへと変貌。なお本来はこのように荒れた性格ではなかったことが明かされている。
トシコ・サトウ - 演：森尚子（北西純子）
- 数学者。漢字では「佐藤敏子」と書き、通称トシ。コンピュータの天才で、時空の裂け目の算出からハッキングまで全てを担当。祖父の代からの在英邦人。オーエンに恋をしていたがただの遊びと明言され、1年に一度一日だけ冷凍保存から解凍されるトミーを愛し、敵であるエイリアンのメアリーと付き合うなど悲恋が多い。常に冷静で自分を犠牲にすることも厭わない強さを持つが、1941年にタイムトリップした際は偏見の視線に怯えを隠せずにいた。メンバーの中でもかなりの暗い過去を抱えているが、普段は明るく真面目。
イアント・ジョーンズ - 演：ギャレス・デイヴィッド＝ロイド（阪口周平）
- コーヒー淹れ係兼事件の後始末係兼雑用係。シーズン2からは捜査に加わることが増える。普段はトーチウッドの入り口であるダミーの土産物屋にいる。物静かで丁寧な言葉づかいをするが、段々とブラックジョークも口にしだす。元は『ドクター・フー』のある事件で壊滅したトーチウッドの別の支部におり、そこでサイバーマンに改造されかけた恋人を人間に戻すため働いていた。このことでジャックとの関係は悪化するが、後に恋人同士になる。
リース・ウィリアムズ - 演：カイ・オーエン
- グウェンの同棲相手。トーチウッドでの任務にばかり集中して、私生活を捨てかけているグウェンを待ってくれる稀有な優しさの持ち主。ただし超常現象には懐疑的。あと少しキレやすい。
アンディ・デイヴィッドソン - 演：トム・プライス
- グウェンの警官時代の同僚。以前からグウェンに好意を抱いているが、全く気付かれていない可哀想な男。
キャプテン・ジョン・ハート - 演：ジェームズ・マースターズ
- ジャックがタイムエージェントと詐欺師だった頃の相棒兼恋人。51世紀人。嘘と致命傷を与える攻撃でトーチウッドのメンバーを掻き乱し、その理由がジャックに自分のことをもっと考えて欲しいという、若干ヤンデレ気味のツンデレ。
マーサ・ジョーンズ - 演：フリーマ・アジマン
- トーチウッドとはあまり仲の良くない組織UNITに所属する医者。エイリアン絡みの事件で捜査のため派遣されてくる。『ドクター・フー』からのゲスト出演で、10代目ドクターのコンパニオンを務めていた。ジャックとは宇宙壊滅の危機を一緒に解決した仲。ジャックとイアントの関係を見ぬく辺り、観察眼は鋭い。