絶対にクビにならないシリーズとは (ゼッタイニクビニナラナイシリーズとは) [単語記事]

絶対にクビにならないシリーズとは、JR西日本製作による仮想CG 再現教則VTR シリーズに対するタグである。

概要

元ネタはふいにニコニコ動画にアップロードされた『重大事故仮想再現ＶＴＲ』シリーズの動画である。
その物騒な名前の通り、主人公である電車の運転士が諸処の理由により意識が漫然としてしまい、結果見落としてはならないことを見落として、脱線や事故車両との衝突・線路崩落などの重大事故が起こってしまう…という状況を、仮想CGで再現したVTRである。

この動画群において、漫然と運転した結果、遅延や信号見落といったヒューマンエラーを頻発し、その結果電車を脱線させたり線路を汚損したり乗客に致命的な被害を出したりしてもクビにならない主人公が、どの作品にも同じ顔で出てくる。
いわゆるモデルの使いまわしというやつだが、それを軽く嘲った（皮肉った）タグが「絶対にクビにならないシリーズ」である。

また、作中に頻出する、その問題行動を起こす運転士は、作中では名前すらつけられていないものの、ニコニコ動画では仮名として　股尾前科（またお　まえか）という名前がつけられている。
→股尾前科運転士

その、華麗な職歴

彼はダイヤ改正で久々に大阪の運転区（京橋運転区と思われる）へ配属となったが、以前乗っていた線区と言う事で運転方法の変更等を軽視してしまった結果、停車パターンやダイヤが丸っきり変わったダイヤで運転するハメとなり、遅れが発生した為回復運転を行っていたが、あろう事か分岐器の速度制限を失念して結局脱線して大惨事を起こす。

その後も場内信号が赤であるにも関わらずATS-Pの故障と誤認して無断解除した結果、隣の入換列車が側面に突っ込み脱線したり、下り勾配による制限速度を失念して踏み切りで立ち往生していた車に激突（しかも棒型発光信号が発光しているにも拘らず非常ブレーキを掛けなかったというオチ付き）、更には閉塞指示運転中にあろう事か中継信号を確認して速度を上げてしまい、線路陥没（因みにこれが原因で閉塞信号機が断線していたと考えられる）に対応出来ずに突入・脱線させたり、挙句、福知山線尼崎脱線事故の様にカーブを速度超過のまま突入（幸い減速させた為脱線はしなかった）する等、普通ならば問答無用でクビになるであろう重大事故を起こしまくっていたりする。因みにこの時点での被害は、223系 1000 番台が8両（「分岐器速度超過編」で2両脱線大破、「場内信号機 ATS 無断復帰編」で先頭車2両激突大破、「閉塞指示運転取り扱い誤り編」で4両脱線大破）と一番多く、1両1億7000万円x8=13億6000万円、221系先頭車両が「下り勾配速度超過編」で立ち往生中の車に激突し前面下部大破=約1000～3000万程度(?)である。他にもダイヤ遅れによる損害や軌道の修理にかかる費用、乗客の治療費などを考えるなどを考えるととんでもない被害額が生じているであろう。

そして「ワンマン運転士状態確認疎漏」編においては何故かクビにはなってないがどこかの地方（車両と車両色から富山の高山本線:富山鉄道部と思われる）へ飛ばされた模様。しかしそこでは遂に乗客に直接危害を加えたも同然の事故を起こす。

それでもクビにならなかった前科運転手。

その後も車両を流転させて近隣住民らに多大な迷惑をかけたり、お客さんを線路に落として危うく対向列車の運転手も巻き添えにするようなことも起こす。

そしてついに「列車防護未実装」編で踏み切り内人身事故を発生させた後、防護無線を発報せず、乗客に案内を行わなかった。線路に下りた乗客共々対向列車にグモッチュイーーン＼(＾o＾)／になったと思われたが、その後の動画で間一髪の所で併発事故は免れた事が判明。前科運転手も数週間後には乗務に復帰し、再び事故を起こした。

次に巻き込まれるのはあなたかもしれない・・・

補足

このシリーズの動画がうpされた段階では、実写（しかも一般人では入れない様な所が多かった）とCGを組み合わせたプロレベルの動画クオリティと、実践的かつ専門的な説明内容、登場する車両・路線風景や頻発する業界用語・大阪弁から、JR西日本の教則用ビデオなのでは？という推測はコメント等で出ていた。それでも、はっきりとした出所の確証が得られず不明であった。