解釈違いにも程がある 単語


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解釈違いにも程がある とは、漫画魔法少女にあこがれて』の魔法少女厄介ファン主人公マジアベーゼ(柊うてな)の台詞である。

概要

原作10話、アニメ7話で登場する台詞

マジアベーゼとマジアアズール

魔法少女が大好きな普通少女柊うてなは、マスコット ヴェナリータに騙されて悪の組織 エノルミータ女幹部 マジアベーゼ変身させられてしまう。そして大好きな魔法少女チーム トレスマジアと戦うハメになってしまう。当初は"いた対魔物に変える力"を使って嫌々戦わされるベーゼだったが、「魔法少女のめちゃくちゃな姿が見られること」や「決して屈することなく悪に挑んでくる魔法少女の気高い姿」を堪できることに気付き、徐々にエスカレートしていく。そんなベーゼの性癖など知らず、トレスマジア今日も町を守り続ける―――

だが、トレスマジアの一人:マジアアズール(水神小夜)はベーゼの拘束技や攻撃に奮を覚えるようになっていった。いつしかわざと捕まってる疑惑がでるくらいあっさり捕縛されるようになり、魔法少女側のマスコットヴァーツはおろか当のうてなからも「どうしちゃったんだろう」と心配される有り様。

ベーゼvsアズール

幸い、このままでは駄だという自覚があったアズールエノルミータ公園に呼び出し、単身戦いを挑む。奇しくもそのタイミングで応じられるメンバーがベーゼのみであったため、アズールとベーゼのタイマン勝負の形になる。全身全霊でベーゼにみ掛けるアズールだったが、アズールの全力を見てむしろベーゼは奮し過になっていく。技の応酬の果て、ついにアズールがベーゼを貫いた―――かに見えた。

しかしベーゼはそれをあっさりかわしており、お返しとばかりにパンダの遊具を三角木馬のような魔物に変貌させ、間を入れずアズール目隠し&ギャグボール拘束したうえで三角木馬魔物に座らせる。計り知れない快楽にもがきながらもまだ抵抗しようとするアズールを見て、ベーゼはさらに潮していく。三角木馬から振り落とされ地に這いつくばアズールを見下ろし、彼女先で撫でながらベーゼは煽る。

ほら...アズールさん
まだ終わりではないでしょう...
もう一度立ち上がって...! わたしまだまだまだまだ満足していませんよ...!?
(意訳:あずーるがんばえー!!)

まだ向かう意志が残っているのか、アズールはベーゼの足首を掴む。ベーゼはさらに昂る。

ン 良 い で す ね ぇ !!
ほぉら頑って...

だがアズールの答えは、ベーゼがめる理想とはかけ離れたものだった。

ベーゼ... さま...
もぅ... もう... わたし... だめれすぅ... わたしぃ...
わたしベーゼ様に...勝てませんでしたぁ...

ベーゼ様...ぁ もっと...
もっと... くらさい...

眼下にあったのは、全に堕ちてのように振る舞うアズールの姿だった。自身の全力でもベーゼに届かず、彼女を支えていたモノは全に折れてしまった。もはやすがり付けるのはベーゼ以外になく、快楽へ身を委ねるという選択をしたのだ。ベーゼはそのままアズールを足蹴にする。さらなる快楽を期待していたアズールは、まるでを見るようなベーゼの態度に困惑する。ベーゼはアズールの胸ぐらを掴み、睨み付ける。

ヘラヘラするんじゃありません
もしかしてあなた 闇堕ちしようとしてますか?

正義ヒロイントレスマジア 全ての女の子の憧れ
そのあなたが悪の組織に媚びへつらう?
いけませんいけませんいけませんいけません
いけませんいけませんいけません

 

程  解
が  釈
あ  違
る  い
   に
   も

 

 

ヒロインとしての持を持ちなさい

 

ベーゼは心底失望した様子で飛び去っていく。どん底に突き落とされたままのアズールを一人残して―――。

これまでは魔法少女を間近で見て喜んだり辱しめて奮したりしていたベーゼが、初めて苛立ちを滲ませてキレるという印的な台詞である。

「魔法少女」の解釈の相違

マジアベーゼこと柊うてなは「魔法少女がすき」「魔法少女がめちゃくちゃにされるのがすき」そして「どんな困難や恥辱に苦しめられても、人々のために正義のために立ち上がる魔法少女がすき」―――だがその根幹には「魔法少女正義ヒロインであるべきだ」という彼女の解釈がある。だから魔法少女正義の心を抱き続けている限り、どんな恥態をしても構わないしむしろ奮する。だが正義や誇りを捨てて悪に屈するようなことだけは受け入れることができない。ベーゼとして戦うのもあくまで魔法少女を煌めかせるためであり、嫌っているわけではないし殺すようなこともしない。んではいるが、リスペクトが確かにそこにある。
そんな事情を知らないアズールからすれば、悪に自身の正義の心をへし折られた挙げ句、なぜか悪の手先から魔法少女の在り方を説かれるという意味不明な状況。結果的に、この時点でベーゼに一番精神的ダメージを与えたのはアズールであるというのは皮かもしれない。

事実アズールたちトレスマジア応援する子どもたちは作中で描写されており、今のアズールを見れば子どもたちは失望するだろうというベーゼの摘は正しい。アズールをそこまで追い詰めたのがベーゼ自身という一点を除けば。

つまるところ、ファンであるベーゼがめているのは「魔法少女の理想の姿」であり、まさしく魔法少女へのあこがれである。一方当事者であるアズールにのしかかっているのは「魔法少女(の私)は悪に勝てなかった」という現実であり、両者の解釈には大きなギャップがある。
アニメ版では幼少期のうてなが「ミラクルみみる」という魔法少女アニメを視聴し「どんな強い敵にも諦めず戦いを挑む魔法少女みみる」に奮を覚えるという描写が追加された。そして小夜もこのアニメを見るのだが「所詮作り物、現実は違う」と切り捨ててしまうという、両者の差異が強調されていた。

自分の手でアズールの心身を粉々に砕いておいて、壊れちゃったら解釈違いと突き放すのは身勝手でまさしく悪そのもの。マジアベーゼめんどくささ魅力が存分に込められた台詞である。
ちなみに、ベーゼは以前サルファと戦った際に「負けを認めれば許す」という提案をしている。サルファはその提案に乗らなかったが、仮に負けを認めていたら許すどころか今回のようにガチギレしていたのだろう。本当に厄介極まりない。
最も、ここで闇堕ちキャンセルされたことで、アズールは後に再起することができるのだが...

その後

戦いを放棄し、複雑な思いを抱えてたそがれるうてなの元へヴェナリータがやってくる。うてなはアズールトドメを刺さなかったことの是非を問うが、ヴェナリータは責めなかった。その代わりに

どの口があんな説教するんだと思ったね

という至極マトモ感想を返した。

その後、アズール魔法少女としての初心を取り戻すためにマジアサルファたちと修行に励むのだが、物語はベーゼたちとエノルミータ初期メンバー(ロード団)との戦いに移行していき、アズールたちトレスマジアは一旦フェードアウトしてしまう。その間もうてなはアズールを傷つけたことをしく後悔しており、合わせる顔がないとまで思い詰めていた。だがロード団との戦いの終盤、復活を果たしたアズールgネタバレやめてもらえますか
したがって、うてなとアズールの再開およびベーゼとアズールの再戦は、ロード団との戦いが終わるまでもうしばらく待たされることになる。

解釈違いの例

ベーゼが解釈違いだと感じるパターンは他にもあり、

などが挙げられる。他方で

などは許容できるようである。結局ベーゼのさじ加減次第。

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