赤穂市(2024年1月1日時点) | |
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面積 | 126.85km2 |
人口 | 44,816人 |
市の花 | ツツジ |
市の木 | サクラ |
隣接 市町村 |
兵庫県 相生市 赤穂郡:上郡町 岡山県 備前市 |
千種川の河口に中心市街地がある。代表駅はアーバンネットワークの西の終点・赤穂線播州赤穂駅。朝夕は新快速が乗り入れ、日中も姫路駅で姫路止まりの新快速と接続している。なお、千種川を少し上流に行ったところに山陽本線有年駅があるが、京阪神方面へは相生駅での乗り換えが基本で周辺は農村地帯。なお、赤穂線が開通するまでは、有年駅から赤穂市街地へ「赤穂鉄道」という軽便鉄道が走っていた。
赤穂といえば、江戸時代中頃の「赤穂事件」(赤穂浪士)であろう。赤穂事件を題材とした「忠臣蔵」が当たって以降、赤穂は忠臣蔵の「聖地」となった。現在でも赤穂浪士に関連する史跡が残るほか、吉良上野介領地である愛知県西尾市、赤穂浪士の墓が立つ泉岳寺のある東京都港区などとの親睦関係を深めている。
その赤穂藩の名産というのは塩であった。当時塩は現在のような化学工業的手法ではなく、塩田を用い砂浜に海水を引き込んで濃縮し、それを煮詰めて作っていた貴重品。特に省力化・効率化の実現できる「入浜塩田」は干満の差が大きく好天の日が多い瀬戸内海側で多く採用され、瀬戸内海は製塩の地となった。江戸時代の赤穂藩は、この塩田開発を推奨、塩を大量生産できない領地に輸出する塩の町として栄えた。一連の赤穂事件も、「同じ塩の生産地である三河を治めていた吉良上野介が秘伝である赤穂の製塩技術を産業スパイしようとしたことが原因」と考える識者もいる。
明治時代になり塩が国の専売になってからも繁栄は続いたが、1971年に専売公社は塩田式の廃止と交換イオン膜製塩の導入を決定し、赤穂の塩田は終焉したが、交換イオン膜製塩の工場が引き続き立地しているほか、「赤穂の天塩」として旧来の塩の町生産の塩のブランド化も図っている。またこの中の一社は赤穂の学校給食発のご当地グルメ「鶏肉のレモン漬け」のタレを生産したりもしている。
製塩工業以外にも工業が盛んで、三菱電機の変電機工場やアース製薬の主力工場・研究所などが赤穂市に所在。特に塩田跡地にはその廃止後重工業工場が誘致され、赤穂は相生や姫路と並ぶ工業都市に変貌した。一方で福浦地区には、工業地として再利用されず打ち捨てられた塩田が公園として残されている。また、播州赤穂から一駅相生側の坂越は漁港として有名で、この一帯の特産として牡蠣やイカナゴが挙げられる。
なお、福浦は1963年に隣接する岡山県日生町(現備前市)から編入した地域。このため、福浦は旧播磨国ではなく旧備前国である。このため、一帯の集落は関西電力ではなく中国電力エリアで、この福浦にある赤穂線の駅も「備前福河駅」である。
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最終更新:2024/12/25(水) 23:00
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