遠軽町

遠軽町（えんがるちょう）とは、オホーツク総合振興局管内の町（地方公共団体）である。紋別郡に属する。

概要

遠軽町（2024年10月1日現在）
面積	約1,332.45km2
人口	17,549人
町の花	コスモス
町の木	エゾヤマザクラ・藤
隣接 市町村	オホーツク総合振興局 北見市、紋別市 常呂郡：佐呂間町 紋別郡：湧別町、滝上町 上川総合振興局 上川郡：上川町

2005年10月1日、紋別郡に属する（旧）遠軽町・生田原町・丸瀬布町・白滝村の新設合併により発足した町である。この合併により、全国の市町村中8位の面積となる広大な町域となった。ちなみに人口はオホーツク管内の町村では最も多い。

町名の由来は、アイヌ語で臨眺する所を意味する「インカ_ラウ_シイ（inkar-us-i）」から。これは遠軽の市街地の西はずれにある瞰望岩を表したもので、かつてアイヌがここで見張りをしていたことにちなむ。もちろんベンガルとはなんら関係がない。

地勢は主に湧別川およびその支流の生田原川に沿って市街地や農地、交通網が形成されており、それ以外の大半は山林に覆われている。上川町と接する南西部は北大雪山系の山々が連なる。
内陸特有の寒暖差が激しい気候であり、夏はクソ暑い反面、冬はクソ寒い。生田原地区などでは日最低気温日本一が観測されることもある。雪もそれなりに降るが雪質は軽め。

紋別郡に属する町だが、隣の湧別町や佐呂間町とともに他の紋別郡の市町村とは異なる経済圏を構成する。

主な産業は農業・林業などで、ジャガイモ・アスパラガスなどの特産品がある。なぜか札幌にも支店を出している遠軽信用金庫の本店があったり、ジンギスカンのたれでおなじみのベル食品の工場があったりなどしており、名前だけは聞いたことがある人もいるのではないだろうか。

交通

遠軽地区は旭川・北見・紋別方面の交通が交差する要所となっている。

道路

高速道路

• 旭川紋別自動車道
  • （←比布方面）奥白滝IC/白滝PA ─ 白滝IC ─ 丸瀬布IC ─ 遠軽瀬戸瀬IC ─ 遠軽IC

2024年現在、遠軽ICから湧別方面への延伸に向けて事業中である。

国道

• 国道242号
• 国道333号
  • 北見峠

道の駅

• 道の駅 遠軽 森のオホーツク
• 道の駅 まるせっぷ
• 道の駅 しらたき

鉄道

• JR北海道 石北本線
  • （←旭川方面）奥白滝信号場 ─ 上白滝駅 ─ 白滝駅 ─ 旧白滝駅 ─ 下白滝信号場 ─ 丸瀬布駅 ─ 伊奈牛駅 ─ 瀬戸瀬駅 ─ 新栄野駅 ─ 遠軽駅 ─ 安国駅 ─ 生野駅 ─ 生田原駅（網走方面→）

町の中心駅は遠軽駅で、ここと白滝駅・丸瀬布駅・生田原駅には特急列車も停車する。かつて白滝シリーズを筆頭とした秘境駅を町内に多数抱えていたが、現在そのほとんどは廃止、または信号場への格下げとなっている。

国鉄時代には遠軽駅から紋別駅などを経由して名寄駅に至る名寄本線もあったが、JR北海道に承継されて2年ほど後の1989年に廃止された。この名残で、遠軽駅は平面スイッチバックの駅となっている。

名所とか

遠軽地区

• 太陽の丘えんがる公園
  • コスモス園
  • 見晴牧場
  • 瞰望岩
• 日本キリスト教会 遠軽教会

生田原地区

• ちゃちゃワールド（木製のおもちゃを集めた博物館）

丸瀬布地区

• 丸瀬布森林公園いこいの森（動態保存された貴重な蒸気機関車がある）
• まるせっぷ藤園

白滝地区

• 白滝ジオパーク
• 合気道ゆかりの地碑（白滝地区開拓の傍ら、合気道を創始した植芝盛平を称えた記念碑）

関連動画

関連リンク

• 遠軽町
• えんがる町観光協会

関連項目

• 北海道
• オホーツク総合振興局
• 日本の市町村の一覧
• 北海道：市町村の一覧