飛鳥部勝則(あすかべ かつのり)とは、日本の小説家である。新潟県出身であり、小説も新潟や佐渡島近辺が舞台になることが多い。
1998年に『殉教カテリナ車輪』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同賞の最終候補には3作が選ばれたが、満場一致で本作が選ばれたという。
作風は基本的に推理小説。作中に絵画を登場させ、図像学による解釈と事件の展開を重ね合わせるというものである。作家自身が描いた油絵が登場することも多い。またデビュー当初は画家らしい幻想小説に似たものが多かったが、最近では怪奇小説のエッセンスを盛り込んだものが多い。
また謎めいた雰囲気の少女が登場し、物語の重要人物になることが多い。佐藤友哉が「ああっ、お兄ちゃーん」という人にぴったりの本だとすると、飛鳥部勝則は「私のこと……構わないでもらえますか///」という人にぴったりである。ロープぺろぺろ
ミステリマニアの間では熱烈な支持者がいる一方で、セールス的には恵まれず、2010年の『黒と愛』を最後に新刊が出なくなり[1]、既刊もあまり文庫化されなかったため、延々と既刊の古書価が高騰し続け、一部の作品は数万円の値で取引されていた。
2023年夏、書泉にて『堕天使拷問刑』が限定復刊されるとマニアの間で大きく話題となり、5000部が完売。これを受けて冬には『鏡陥穽』『黒と愛』、2024年には『殉教カテリナ車輪』『ヴェロニカの鍵』『レオナルドの沈黙』が限定復刊と再評価が進んだ。同年11月には新作『フィフス』が同人誌として刊行され、2025年には『堕天使拷問刑』がハヤカワ文庫JAから17年越しの文庫化を果たした。
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最終更新:2025/03/23(日) 16:00
最終更新:2025/03/23(日) 15:00
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