森博嗣(もりひろし 1957年愛知県生まれ)とは、小説家、研究者(工学博士)である。
1996年、『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。ただし実際の応募作は第2作として出版された『冷たい密室と博士たち』。本来『すべてが~』はシリーズ4作目だったのだが、デビューにあたって順番を入れ替え、よりインパクトの強い作品である『すべてが~』を第1作として出版した。これが大ヒット作となり、講談社ノベルスの看板作家としての地位を確立する。
デビュー当初は、S&MリーズやVシリーズなどのミステリィを中心に執筆していたが、スカイ・クロラシリーズなどのSF作品や『工作少年の日々 Under Construction forever』などのエッセイ、『猫の建築家 A Cat of Architect (絵・佐久間真人) 』などの絵本等、様々な作風で執筆を行っている。
処女作である『冷たい密室と博士たち』を雑誌「メフィスト」に応募し、出版が決まって編集部が連絡を取った際には既に続編を4作目まで書き上げていた、という逸話が示すように、大変な速筆である。デビューから20年で、著作は小説からエッセイ、趣味の分野まで含めると150冊を超える。小説はビジネスとして書いていると公言しており、だいぶ前からしばしば「数年内に小説を書くを止める」と発言しているが、それがいつになるのかは今のところ不明。
デビュー当時は、某国立大学の工学部助教授であったが、現在は退職している。専門は「粘塑性体の流動解析手法」。学術著書として、『建築材料 ―その選択から施工まで―』等があるように、建築学者である。
趣味人としても知られ、最近は鉄道模型製作に没頭されているご様子。他にも、イラスト、車、骨董品・キャラクタの貯金箱収集などの趣味がある。趣味系の著書には、『悠悠おもちゃライフ』『ミニチュア庭園鉄道 欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の昼下がり』『アンチ・ハウス ANTI HOUSE 』等がある。
また、「森むく」のペンネームで漫画の同人活動を行っていたこともある。同人サークル「グループドガ」を主宰し、同人誌即売会「コミックカーニバル」を開催した。グループドガ解体後は「出版JETPLOPOST」を主宰した。JETPLOPOSTの同人には、山田章博などが在籍していた。当時描かれた漫画作品の幾つかは『森博嗣のミステリィ工作室』に収録されている。
カタカナの使い方に特徴がある。「ミステリー」を「ミステリィ」(本当は「ミステリ」じゃねーかって言うツッコミは野暮です)、「メーカー」を「メーカ」、などと表記する。これは理系分野では長音記号(“ー”とかの伸ばし棒のこと)を単語尾に多用しないというルールが存在したためである(現在この縛りはない)。
なのでこのようなカタカナを使用している人は森ファンの可能性が高い。
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最終更新:2024/12/04(水) 03:00
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