グレッグ・イーガン(Greg Egan, 1961年8月20日~)はオーストラリア出身のSF作家。
医療関係のプログラマを経て専業作家となる。専門は数学。
イーガンは覆面作家として知られ、性別、人種、容貌、家族構成等は不明である。
そのため、彼(彼女)の正体を巡ってインターネットの一部では様々な憶測が流れており、AI説、美少女説、知能を持った脳腫瘍説、宇宙人説等が囁かれている。残念ながらどれも定説と成るには至ってない。
普通に白人のおっさんじゃないの?という意見も稀に見かけるが、そんなわけはない。
所謂SFの中でも、特にハードSFと呼ばれる科学的な理屈っぽさを全面に押し出した作風。
数学、物理学、宇宙論、人工知能、哲学等、日常生活ではまずお目にかかれないような科学概念が「こんなの小学校でならっただろ?」的に何の説明も無く登場した上で、作者のデッチ上げた突拍子も無いアイデアが精緻な論拠と考察をもって展開されていくので、知性を正面突破された読者は「で、ですよねー・・・・」とその妄想を納得せざるを得ない(場合が多い)。読後は何か酔っ払ったような感覚に襲われる。
反面、科学とか理論、アイデアの比重が非常に高いため、読後まったくキャラやストーリーが印象に残らないという意見も散見される。が、それはどうでもいいことだ。
2024年現在の邦訳短編集は6冊。いずれも翻訳者の山岸真による日本オリジナル編集。
初めての方は『祈りの海』、『しあわせの理由』あたりから入るのが無難らしい。『TAP』は初期のホラー作品があったりして全体的にちょっと毛色が違うものの、表題作は相変わらずのイーガン節が炸裂している。
2024年現在、邦訳長編は10作。ほかに未訳長編が4作ある。全て翻訳は山岸真。
初心者がいきなり『ディアスポラ』に手を出して、10ページで投げるというのは良く聞く都市伝説である。
量子力学が好きな人は『宇宙消失』、計算機好きな人は『順列都市』がいいかも知れない。『万物理論』はハードSF版『涼宮ハルヒの憂鬱』だと思うと理解しやすいかも。他の長編では『ゼンデギ』がイーガンの長編の中では比較的読みやすいと評判。
S-Fマガジンが2014年に行ったオールタイムベストSF投票では、海外長編部門で『ディアスポラ』が2位、『万物理論』が6位、『順列都市』が37位にランクインしている。
『An Unusual Angle』は小さな出版社から2500部しか刷られず再刊もされていないという最初期の習作。邦訳の可能性は限りなく低い。『Teranesia』は東京創元社から邦訳予定(いつになるのかは不明)。『Dichronauts』『The Book of All Skies』もきっとそのうち訳されるはず。のんびり待とう。
グレッグ・イーガン
現代を代表するハードSF作家
SF好きなら誰もが彼の作品を読んでると思って間違いはないしかし……しかしだ
実は私も結構な部分
よくわからないで読んでいる私だけじゃない
みんな実は
結構 よくわからないまま読んでいる…(中略)
……とにかく 私が何を言いたいのかと言うと
グレッグ・イーガンは多少よくわからなくても
すっっっごくおもしろい!!
短編集『祈りの海』に収録の「誘拐」をMMDドラマ化したもの。
同じく、短編集『祈りの海』に収録の「ぼくになることを」をMMDドラマ化したもの。
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掲示板
27 ななしのよっしん
2019/09/30(月) 19:15:20 ID: v9BFJc24jv
イマイチ評価の低い『万物理論』だけど、イーガンの導入にこそこれを読んでほしいな〜
一般的にいうイーガンの特徴である緻密さは確かに薄くて、その点は物足りなさはあるんだけど、
のちの作品に通じるテーマが切り分けられないまま丸ごとぶち込んであってなんとも言えない魅力があると思う。
28 ななしのよっしん
2020/11/07(土) 16:21:30 ID: McVmZhRs+3
道徳的ウイルス学者に出てくる異様に頭の回転が早い売春婦がイーガン作品の女性キャラの象徴みたいで好き
29 ななしのよっしん
2021/05/05(水) 12:28:11 ID: ypCughjzkJ
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最終更新:2024/04/26(金) 02:00
最終更新:2024/04/26(金) 01:00
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