KGS

KGSとは、

1. 無料のネット碁対局サイト。
2. ベラルーシ共和国の通貨「ソム(som)」のISO通貨コード

ここでは、1について記述する。

1

KGSとは、無料のネット碁対局サイトである。

KGS公式ページ

利用法解説サイト KGSの使い方

概要

KGS GO Serverの略称。
（本来は囲碁メーカー・棋聖堂の支援を受け、Kiseido Go serverの略だった） 

KGSは高品質のシステムでありながら無料のため、世界中の囲碁ファンが集まっている。

ユーザ登録無し、インストール無しでも始められるお手軽さが特徴。また、ライトユーザ向けであるとともに、簡便・多彩なルール設定が可能であるため碁キチも満足がいくサービスが提供されている。

特徴

初心者向け仕様

通常は19路盤で打たれるが、5路盤、9路盤などサイズ選択が自由である。 指導碁モードでは派生図を示すなど盤面を編集しながら対局を進められる。

ランクは、ルールを覚えていない事を示す[30k](級)からはじまり、超初心者同士の対局でカオス展開を鑑賞することもできる。

盤

盤のサイズは2路～38路まで選択可能である。

2路盤ではたまに見かけるあの画像の結末を確認でき、多くのプレイヤーが１度は試みている。

38路盤で打つ馬鹿プレイヤーは数時間を費やすこととなり、対局の果てに碁の真理を垣間見る。たいていの場合、飲酒の上の暴挙であるため寝落ちによる終局も珍しくない。

対局形式

通常の対局の他、連碁（２人vs２人）、多面打ち（１人vs複数人）、デモ（エア友達と1人で検討）ができる。

ルール

世界標準の日本ルールがデフォルトであるが、古代のルールに近い「中国ルール」、アメリカ囲碁協会が定めた「アメリカルール」、我が道をゆく「ニュージーランドルール」が選択可能である。

時間方式

対局時間はデフォルトで「秒読み方式」だが、「サドンデス（切れ負け）」、「スイス方式」、「無制限」から選択し、持ち時間は自由に設定できる。

検討モード

指導碁、デモ対局、および通常の対局後に検討モードに入ることができる。派生図を作って打ち直したり、盤上に記号をつけて他プレイヤーに詰碁の問題を出したり、使い方は自由である。

段級位（ランク）

KGSはレーティングシステムによりランク付けを行なっている。過去６ヶ月の全ユーザの対局結果からリアルタイムで再計算が行われ、自分が対局を行なっていないときでも常に変動しつづける仕組みになっている。

画面上部メニューの「ユーザ」→ユーザ情報の編集→「ランクグラフ」タブを開くと、株価みたいに自分のランク変動の歴史を見られる。他の人のランクグラフは、名前を左クリック→ユーザ情報の表示→「ランクグラフ」タブで見られる。

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ランクは囲碁初心者の[30k]から、プロ入段レベルの[9d]までがある。接尾辞の"k"は級を示し、"d"は段を示す。さらにプロの段位を示す"p"もあるが、これはレーティングとは別にプロ本人からの申告で設定されている。プロになりすましてpランクをとっても表示が変わるだけで面白くないぞ。

登録したばかりのプレイヤーは[?]ランクから始まり、公式戦（レーティング対局）を行うことで自動的にランクが計算される。この計算過程は対局相手のラン クが基準となり、例えば[5k]のプレイヤーと互先で打つと[4k?]のランクが得られる。この"?"記号はランクが確定していないことを示す。ランク推 定に十分な勝ち数と負け数が得られると"?"がとれてランクが確定する。つまり、saiレベルになると負けないのでいつまでもランクが確定しない。そんな 奴はKGSにくんな。

KGSのレーティングシステムはアメリカ囲碁協会（AGA）のレーティングが元になっている。レーティングの数値自体はユーザが知ることはできず、ランク（[5k]や[9d]など）として離散値化された形式か、ランクグラフによってのみ知ることが出来る。

KGSが採用しているレーティング計算の数式に よると、ある1局の勝敗がレーティングに与える影響は以下の要素に影響され、ランクに大きく影響する対局もあれば、その逆もありうる。基本的にKGSのラ ンクは他人との相対的位置づけを決めるものなので、勝ったご褒美に段級位がもらえる日本の段級位制とは性質が異なることに留意することね。

• 対局相手のレーティング
• デフォルトのハンデ(置き石、コミ)からの変更幅
• 自分が所属する層(5k以下の層、4k以上1d以下の層、2d以上の層)
• 過去6ヶ月間に何局対局したか
• どの程度過去に行われた対局か

ニコニコ囲碁クラブ

「部屋」という単位でチャットルームが分かれている。このひとつであるニコニコ囲碁クラブを表示するには、画面上部メニューの「部屋」→部屋のリスト→クラブ→ニコニコ囲碁クラブ→入室。

KGS Plus

KGS PlusとはKGSに寄付をすること、KGS Plusメンバとは寄付したユーザのことである。この制度が生まれた経緯は次の通りである。

KGSは2006年まで棋聖堂という碁盤屋さんがスポンサーになっており、名前も「棋聖堂碁サーバ」という名前だった。が、現在はスポンサーではなく、広告主の１つに留まっている。スポンサーが無くなったことでKGSの運営は広告収入のみで賄わざるを得なくなるも、囲碁の広告ではたかが知れており存続に窮することとなった。そこで、有料の囲碁講座を開いてその月謝から手数料収入を得るというスキームが考案された。これが現在のKGS Plusである。

欧米の囲碁ファンにとってプロの講義や寄付添削を受けられることは大変なメリットで、それらの国では「KGS Plus = KGS有料会員」という認識が持たれている。一方、日本・中国・韓国では囲碁の知識を得る手段が豊富にあるためネットでの囲碁講座を魅力と感じる向きは少ない。このため「KGS Plus = 寄付」という認識が持たれている。

KGS Plusメンバの特典は、上述の通りプロ・セミプロによる囲碁講座が聴講できることと、公式トーナメントに優先的に参加できることの２点である。逆にデメリットとしては、ユーザ名の前に変な六角形のアイコンがついてしまうことが挙げられる。

公式トーナメント

月例トーナメントが開催されており、優勝者・準優勝者にはKGS Plus １ヶ月分などの賞品が贈られる。月によってルールが異なり、早碁大会、９路盤大会、変則路(17路)大会、鉄人トーナメント（５日間に亘って６時間おきに全２０局を行う）などがある。

KGSトーナメント一覧

KGSにいるプロの一覧

ユーザ登録していることを公表している日中韓のプロ棋士は以下のとおり。彼らは対局を行うためというよりも、レッスンプロとして指導碁を行う場所とし利用している。

ユーザ名	ランク	本名
FengYun	9p	豊雲
vic1000	9p	千豊祚
BIBA2011	9p	金承俊
Younggil	8p	安永吉
kbcpro	8p	金成来
ysyoon	8p	千豊祚
YilunYang	7p	楊以倫
mingjiu	7p	江鸣久
MaedaRyo	6p	前田 亮
TaranuC	5p	Cătălin Țăranu(タラヌ・カタリン)
guojuan	5p	郭鹃
liubo	4p	劉波
hajin	3p	李夏辰
Benhu	3p	胡帥
breakfast	3p	Александр Григорьевич Динерштейн(アレキサンダー・ディナーシュタイン)
redrose	3p	Светлана Валерьевна Шикшина(スヴェトラナ・シクシナ)
YinKuo	3p	尹廓
Jennie	2p	Jennie Shen(ジニー・シェン)
fanhui	2p
huangjia	2p	黃佳
jackjin	2p
Mandy	2p
echoli	1p
farmboy	1p	James Kerwin(ジェームス・ カーウィン)
JKerwin	1p	James Kerwin(ジェームス・ カーウィン)
zsi	1p	Kőszegi Dia(ディアナ・コセギ)
LiTing	1p	李喆

関連動画

関連コミュニティ

関連項目

• 囲碁
• ニコニコ囲碁クラブ
  • 囲碁生主棋力一覧
• VIP囲碁部
• 東洋囲碁（タイゼム）