SMILE区分 単語


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SMILE区分とは、競馬における距離区分法の一つである。ロンジンワールドベストレースホースランキングJPNサラブレッドランキングなどにおいて用いられる。

概要

ざっくり言うと、競馬におけるレース距離Sprint/Mile/Intermediate/Long/Extended と5つに区分する。それぞれの区分は現在は下表のようになっている。

区分名 説明 アメリカカナダ以外 アメリカカナダ
Sprint 距離 1000m-1300m 1000m-1599m
Mile マイル 1301m-1899m 1600m-1899m
Intermediate 距離 1900m-2100m
Long 中長距離 2101m-2700m
Extended 距離 2701m-

歴史

SMILE区分は1986年ロンジンワールドベストレースホースランキングの前身といえるインターナショナルクラシフィケーションで採用され、2007年距離区分の見直しを経て現在の形になった。インターナショナルクラシフィケーションの前身といえるヨーロピアクラシフィケーションにおいてはSMLの区分が1977年から1985年まで使用されていた。SML区分のMはMileではなくMiddle頭文字である。

区分名 説明 距離
1977~81年
Sprint 距離 1200m以下
Middle 距離 1200m2000m未満
Long 距離 2000m以上
1982~85年
Sprint 距離 1300m未満
Middle 距離 1300m以上、2200m未満
Long 距離 2200m以上
1986~2006年
Sprint 距離 1400m未満
Mile マイル 1400m以上、1900m未満
Intermediate 距離 1900m以上、2200m未満
Long 中長距離 2200m以上、2800m未満
Extended 距離 2800m以上

レース事情

日本の場合

近年、特に1990年代に入って短い距離でのスピードが重視されるようになり、2000m以下のGI重賞が大幅に増えた。半面、それ以上のL・E区分の重賞は番組に乏しい。
GIで2400m以上のレースは、天皇賞(春)有馬記念ジャパンカップのみであり、特にクラシックディスタンスと呼ばれるレースの2レースのみである。L区分としても宝塚記念エリザベス女王杯が加わるのみである。GIIGIIIともなるとより深刻で、GIIこそE区分の阪神大賞典ステイヤーズステークス、L区分の日経新春杯AJCC京都記念日経賞目黒記念オールカマー京都大賞典アルゼンチン共和国杯が挙げられるものの、GIIIに至っては3400mのダイヤモンドステークス以外は全て2000m以下でありL区分のGIIIは開催されていない(いずれも2021年時点、なお2021年は番組編成の関係で日経新春杯は中2200mとなった)。

ただしレースレーティングという点で見ると、日本で行われるL・E区分のGIレースは各区分で世界トップレベルレート記録しており、数は少ないとはいえ際的には高く評価されていると言えよう。

なおダート路線は力が必要であることからクラシックディスタンス2000mと言われ、かつては東京大賞典3000mの距離で行われ、チャンピオンズカップの前身であるジャパンカップダート2100m、ジャパンカップダート以前の中央競馬ダート王決定戦ウインターステークスが2300mとL・E区分の大レースも存在したが、現在E区分のダートGIはすでになく、L区分の交流重賞ダイオライト記念のみである。

JRAのGI競走

日本JRAGIレース(2023年)に関して、SMILE区分を適用すると、以下の通りになる。

レース レース特性 区分
フェブラリーステークス 4歳以上ダート1600m M
高松宮記念 4歳以上芝1200m S
大阪杯 4歳以上芝2000m I
桜花賞 3歳1600m M
皐月賞 3歳芝2000m I
天皇賞(春) 4歳以上芝3200m E
NHKマイルカップ 3歳芝1600m M
ヴィクトリアマイル 4歳以上1600m M
オークス 3歳芝2400m L
日本ダービー 3歳芝2400m L
安田記念 3歳以上芝1600m M
宝塚記念 3歳以上芝2200m L
スプリンターズステークス 3歳以上芝1200m S
秋華賞 3歳2000m I
菊花賞 3歳芝3000m E
天皇賞(秋) 3歳以上芝2000m I
エリザベス女王杯 3歳以上2200m L
マイルチャンピオンシップ 3歳以上芝1600m M
ジャパンカップ 3歳以上芝2400m L
チャンピオンズカップ 3歳以上ダート1800m M
阪神ジュベナイルフィリーズ 2歳1600m M
朝日杯フューチュリティステークス 2歳芝1600m M
有馬記念 3歳以上芝2500m L
ホープフルステークス 2歳芝2000m I

欧州の場合

欧州ダービーが(日本菊花賞に対応する)各セントレジャーを回避して凱旋門賞へ向かったり、それに伴ってアイルランド等ではセントレジャーが古に開放されるようになったことと合わせ、日本以上にE区分の地位が落ちつつある。

対策としてウイニングポストでおなじみのステイヤーズミリオン(同一年で定されたL区分のGIレースを複数勝利すると高額報酬が付与されれる)が制定された…ものの、ストラディバリウスが連覇を達成すると止されてしまうなど、イマイチ上手く行ってるとは言い難い。

更に近年では、

…といった問題も浮上している。

活用事例

この区分はロンジンワールドベストレースホースランキングJPNサラブレッドランキングなどの競馬におけるレーティングにおいて競走馬レーティングを獲得した距離区分を示すための区分であるが、この区分を用いての大まかな距離適性について語ることができる。

例として、キタサンブラックの場合は、勝利しているレースを見ると、以下の通りになる。

区分 勝利
S 0
M 2(GII1・新馬戦1)
I 3(GI2・条件戦1)
L 4(GI2・GII2)
E 3(GI3)

見ての通り、基本的には中距離以上、中長距離・長距離が基本になる。スプリントに至っては出走すらしていない。

今度はアグネスデジタルを見てみよう。

区分 勝利
S 1(新馬戦1)
M 8(GI4・GII1・GIII2・条件戦1)
I 3(GI2・GIII1)
L 0
E 0

こちらはマイルが基本で、中距離もいけるといったところである。長距離は出走自体なし。中長距離宝塚記念有馬記念以外出走しておらず惨敗している。短距離新馬戦以外は勝ててないことから、中心となる距離マイルである。マイルでは馬場を問わないが、距離はそこまでばらついてない。

距離適性がばらついてる例としてはナリタブライアンがいる。

区分 勝利
S 1(新馬戦1)
M 5(GI1・GII1・GIII1・OP1条件戦1)
I 1(GI1)
L 2(GI2)
E 3(GI1・GII2)

とは言っても、マイル以下の勝利と、中距離以上の勝利は見事に時期が分かれており、全く被ってない。

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