SMILE区分 単語

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SMILE区分とは、競馬競走の区分法である。ロンジンワールドベストレースホースランキングJPNサラブレッドランキングなど、ランキングへ掲載された競走馬レーティングを獲得した距離区分を示すために使用される。

概要

ざっくり言うと、競馬距離別に区分したものである。その区分は、以下の通りである。

区分名 説明 アメリカカナダ以外 アメリカカナダ
S(Sprint) 距離 1000m-1300m 1000m-1599m
M(Mile) マイル 1301m-1899m 1600m-1899m
I(Intermediate) 距離 1900m-2100m
L(Long) 中長距離 2101m-2700m
E(Extended) 距離 2701m-

GIレース

日本JRAGIレース(2023年)に関して、SMILE区分を適用すると、以下の通りになる。

レース レース特性 区分
フェブラリーステークス 4歳以上ダート1600m M
高松宮記念 4歳以上芝1200m S
大阪杯 4歳以上芝2000m I
桜花賞 3歳1600m M
皐月賞 3歳芝2000m I
天皇賞(春) 4歳以上芝3200m E
NHKマイルカップ 3歳芝1600m M
ヴィクトリアマイル 4歳以上1600m M
オークス 3歳芝2400m L
日本ダービー 3歳芝2400m L
安田記念 3歳以上芝1600m M
宝塚記念 3歳以上芝2200m L
スプリンターズステークス 3歳以上芝1200m S
秋華賞 3歳2000m I
菊花賞 3歳芝3000m E
天皇賞(秋) 3歳以上芝2000m I
エリザベス女王杯 3歳以上2200m L
マイルチャンピオンシップ 3歳以上芝1600m M
ジャパンカップ 3歳以上芝2400m L
チャンピオンズカップ 3歳以上ダート1800m M
阪神ジュベナイルフィリーズ 2歳1600m M
朝日杯フューチュリティステークス 2歳芝1600m M
有馬記念 3歳以上芝2500m L
ホープフルステークス 2歳芝2000m I

事例

この区分は、概ねの適性を把握するためのものである。例として、キタサンブラックの場合は、勝利しているレースを見ると、以下の通りになる。

区分 勝利
S 0
M 2(GII1・新馬戦1)
I 3(GI2・条件戦1)
L 4(GI2・GII2)
E 3(GI3)

見ての通り、基本的には中距離以上、中長距離・長距離が基本になる。スプリントに至っては出走すらしていない。

今度はアグネスデジタルを見てみよう。こうなる。

区分 勝利
S 1(新馬戦1)
M 8(GI4・GII1・GIII2・条件戦1)
I 3(GI2・GIII1)
L 0
E 0

こちらはマイルが基本で、中距離もいけるといったところである。長距離は出走自体なし。中長距離宝塚記念有馬記念以外出走しておらず惨敗している。短距離新馬戦以外は勝ててないことから、中心となる距離マイルである。マイルでは馬場を問わないが、距離はそこまでばらついてない。

距離適性がばらついてる例としてはナリタブライアンがいる。

区分 勝利
S 1(新馬戦1)
M 5(GI1・GII1・GIII1・OP1条件戦1)
I 1(GI1)
L 2(GI2)
E 3(GI1・GII2)

とは言っても、マイル以下の勝利と、中距離以上の勝利は見事に時期が分かれており、全く被ってない点に注意せよ。

問題

日本の場合(特に近年)、スピードが重視されるようになり、短距離2000mのGI重賞が大幅に増えた半面、それ以上のL、E区分の重賞には乏しい。古GIで2400m以上のレースは、天皇賞春有馬記念ジャパンカップのみであり、特にクラシックディスタンスと呼ばれるレースの2本にとどまる。IとLの事実上のともいえる2200m以上としてもそれに宝塚記念エリザベス女王杯が加わるのみである。

GIIGIIIともなるとより深刻であり、GIIこそE区分の阪神大賞典ステイヤーズステークス、2400m・2500mでは日経新春杯日経賞目黒記念京都大賞典アルゼンチン共和国杯が挙げられるものの、GIIIに至っては3400mのダイヤモンドステークス以外はすべて2000m以下である(いずれも2021年時点、なお2021年は番組編成の関係で日経新春杯は中2200mとなった)。またダート路線も(力が必要であることからクラシックディスタンス2000mと言われているとはいえ)E区分はすでになく、L区分の交流重賞ダイオライト記念のみである。

なお、長距離冷遇問題は今に始まったことでもなく、欧州ダービーが(日本菊花賞に対応する)各セントレジャーを回避して凱旋門賞へ向かったり、それに伴ってアイルランド等ではセントレジャーが古に開放されるようになったことや、日本においても天皇賞秋2000m変更は1984年のことであるが、それでもウイニングポストでおなじみのステイヤーズミリオンが制定されるなど、昨今では長距離路線の再評価がされつつあるし、欧州でいえばKGVI&QES凱旋門賞などが該当するクラシックディスタンスが冷遇されることにはなっていない。あまりにも短距離重視になってしまうのも考えられようである。

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  • 26 ななしのよっしん

    2024/05/31(金) 18:42:01 ID: t1D/gyJi+6

    ここでケチ付けた所で何ともならんけど
    Long:中長距離Extended:長距離という訳は変じゃないか
    それぞれ長距離距離あたりが妥当な訳だと思うが

  • 👍
    0
    👎
    0
  • 27 ななしのよっしん

    2024/06/01(土) 00:57:36 ID: ce6ospls/h

    英語翻訳したわけじゃなくて後からできたSMILEを元からあった距離分類に対応させてるだけだから直訳にならないのは仕方ないかもしれない

  • 👍
    3
    👎
    0
  • 28 ななしのよっしん

    2024/09/10(火) 22:10:19 ID: qLKvhluEDa

    >>26
    いやでも解るよ
    L区分を長距離だなんて死んでも訳したくないって気持ち
    日本競馬いては2400はが何と言おうと中距離であってそれ以外の何物でもない」んだよな
    何でクラシックディスタンスが長距離扱いなんだよと
    認められねーから間をとって中(チョット長イ)距離って事で手を打とうぜって感じなんじゃねーかな

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