490
91 ななしのよっしん
2016/11/26(土) 20:40:59 ID: 46qjrnKKmM
この作品は宮崎や高畑には作れなかっただろうな
この二人だとあまりにも思想がガチガチすぎる
92 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 01:46:53 ID: oxmpdD7zri
>>89
だから、前面に出ることを否定してるんじゃなくて、出過ぎると受け止めるを越えて押し付けるになって楽しくないといってんだろうが、何読んでんだ
作者の考えが前面に出てても、塚本晋也の野火なんかは楽しめたぞ
93 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 03:12:24 ID: J0BG5+1VoC
出過ぎてもいないし押し付けにもなってないと言われてるんだろ 俺も押し付けとは全く感じないよ
なぜならこうの史代作品は夕凪の街 桜の国も含めてポジショントーク感が全く無いからね
それを押し付けと断じてエンタメ要素を損なっていると言う理屈なら、今まで親しんできた作品の多くも否定しなければならないことになる
作家の主義主張が「出過ぎる」なんてことは発生し得ない そもそもそれを言うなら作品の中で作家の考えが出ていない部分など存在しない 大きな物語から小さな物語まで全てが作家の思考の射程なのだ
卑近な日常描写は主義主張とは別物で、誰でも普遍的に受け入れ可能だからOKというのでは、あまりにも狭い
積み上げた描写の必然的結論として言葉で言わねばならぬと作家が思ったなら言うべきだ それに対する否定的な意見など全く無い たとえ自分の意見と違ったとしても、それが作品を損なうとは全く思わない
「最後の部分が楽しめなかった」 それは良い それは出発点だ
だけど「だから作家は主義主張を作品の中で『し過ぎてはいけない』」となると、それは何か別の批判のための批判めいてくる そうではない
もし仮に原作と映画を比較して原作のオチに何かしらの批判をつけるとすれば「あの言葉はすずさんの必然としては出てこないのではないか」(戦時中のリアリティとはまた別の話)というのがある 私はそうは思わないけど
これだけ気合の入った作品なのだから、何を論ずるにせよ、そのくらいの深さの議論が聞きたいところだ
94 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 04:23:43 ID: oxmpdD7zri
>作家の主義主張が「出過ぎる」なんてことは発生し得ない
これは明確に発生する。
そうじゃなきゃプロパガンダ映画なんて言葉が出来上がるわけないだろ。これの原作も映画もそうではないとは思うが。
それに、だれも作家が主義主張こめてはいけないなんて言ってないだろ。だが、作品内の積み上げから逸脱して主義主張が突出してしまったなら、それは作家の勇み足で、ややもすると押し付けになる。
片渕さんの言葉を借りるなら「映画は半分は観客が作っている「観客が観てはじめて完成する」ものであって、それは全てのフィクションがそうだろう。原作の件の箇所は、やはり市井の生活を積み上げてきたこの作品からはみ出しすぎた勇み足だったし、それによってオレには紋切り型に見えて、げんなりしてしまったんだよ。
範囲を広げすぎた創作論にすり替えて、批判のための批判なんていってしまうのはどうだよ。
あと、玉音放送は全然最後じゃなくねえか。
95 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 05:58:26 ID: /n1RWO5mCm
あの程度の表現でげんなりするってのも敗戦アレルギーに対するアレルギーに思えるなwww
96 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 07:48:59 ID: nmooWa+xre
この作品は風の谷のナウシカの原作版でナウシカがセリフであらわしていた命と人のあり方を完璧に映像化していると思う。宮崎駿へのただならぬ意識を感じる、のは気のせいか。
97 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 08:08:39 ID: b+vicU9g1b
原作も映画も一貫して一人の人間の小さな片隅を描いてはいるけど
それが世界全体で行われてることと無関係な風には描かれてないし
あのシーンも台詞はよりすずさんの実感に近づけようとしてるけど
旗をカットするとかはしてない訳だから意味合いはそんなに変わってない気もする
原作の鳥瞰で広工廠とB29を描いてるとことかドキッとする感じで好きだし
98 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 11:26:44 ID: o7Go5feoEK
その時代に生きた成長しないなにものにもならない普通の女の人の話は高畑・宮崎・庵野には書けないよなあ
「成長神話」「エリート崇拝」から抜け出せない三人だから
99 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 12:06:19 ID: J0BG5+1VoC
その「宮崎・高畑」的なものと違う っていうの良くわからないんだよね
比較する意味も薄いけど、逆にその2人と全然意思なものを作ってる感触は一切なかったから
あの2人がマルクシズム的世界観の影響を受けてるっていうの、ほんとに初期のテレビシリーズならまだ話として分かるけど、最近の作品でそれを言うのは流石に偏見ではないかと思うよ
100 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 12:09:04 ID: J0BG5+1VoC
というかその話で思い出したけど
この話の核心はかなり「かぐや姫の物語」に近いことを言ってる
流石にこの世界の片隅にでは現実に対してそこまでシニカルな見方を直接表現してないけど
101 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 12:46:21 ID: oxmpdD7zri
圧倒的で冷酷な現実・暴力と、それに負けないユーモアという点では、となりの山田くん思い出したな
102 名無し
2016/11/27(日) 16:09:23 ID: ZYQ4smhnM2
太平洋戦争の記事読んだらこの余韻がぶっ飛んだ
戦場ってマジで狂った非日常でしかないわ
確かにすずさん達も恵まれてはいないが、大戦末期における戦地での絶望感はまさに地獄としかいい様がない
103 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 17:34:09 ID: o7Go5feoEK
圧倒的な敵を前にしても立ち向かえるという根拠のない信頼と自負、あと成長願望と成長しなきゃという強迫観念が宮崎・庵野辺りの持ち味で、捨てられない思考だと思ってる
高畑は一時アンチファンタジーと言ってたようになにかを否定しないと何かを肯定できないという批判家の一面が強い
あくまでアニメ作家だから比較してるだけだしほんとに言いたいのは「すずちゃんかわいい」なんだけどなw
104 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 20:35:15 ID: 5m8F99zpo5
圧倒的絶賛の中で批判してる人はどんなレビューなんだろうと見てみたら
「名前も知らない人と結婚して家事にこき使われ義姉にいびられてるのに
何であそこまで広島の実家に帰るといわずに我慢したのか同じ女性としてわからない」
てのがあってオイッ!とツッコみたくなったw
105 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 20:39:22 ID: QJqlJFt5JJ
無知は罪だな
106 ななしのよっしん
2016/11/27(日) 21:12:01 ID: 46qjrnKKmM
107 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 00:18:46 ID: z+sfXjsnD2
大和ミュージアムでポスターが貼ってあったのを見て、所謂マニアックなアニメ映画だと思って見に行ったら、かなりご年配の方とか子供連れの方とかが見てて、結構有名な作品なんだなぁと思ったわ
何というか、現代の知識を持ってタイムスリップしたわけでもない当時の人には戦争ってこうだったのかなってのがスゲー自然に描かれてたわ
個人的には、終盤直前の、皆何がよかったのかちっともわからない的なセリフが一番心に来たわ
108 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 07:32:51 ID: xrux65xc3Q
あの広島の街の焼け野原から広島カープが生まれたんだな
と思うとカープが広島の人たちから圧倒的に支持されているのもわかるわ
109 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 20:24:35 ID: q/s6CoCDcb
>>73
亀レス失礼。
サントラで「どこにでも宿る愛」と聴こえてきて、
もしかしたら…と思って原作読んでみたらリンクしてた。
ラストの演出が本当に泣かせてくる…。
110 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 21:20:55 ID: AzX1P5HvXH
初日に観に行ったら疎らだったから、こんなもんかと思っていたけど、順調に観客動員を伸ばして何より。
中島本町とか呉の祖父の生まれ育った家が出てきた時は、ぐっと来た。
まあ他の作品を貶してまで褒めている奴ははっきりいって気に食わない。(君の名は。とか)特に「永遠の0」がクソ映画、とかツイッターで言っている奴ほど、プロフィール欄を見て「あっ…(察し)」となってしまう。自分の思想の証明のためにこの作品を都合よく解釈して引用するのは正直いって止めて欲しい…この映画がとても好きなので。
111 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 21:43:49 ID: ktvg76WryA
>>108
本作の直後、呉の闇市から”仁義なき戦い”が生まれるんですが、それは・・・
112 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 22:26:37 ID: U5NPtSnoeM
エンタメ重視の「君の名は。」
若者向けだけど話重めの「聲の形」
年齢層高めで、どちらかというと玄人好みの「この世界の片隅に」
それぞれが、それなりに結果をだしているというのは
業界にとっても良いことの筈なのにのね
113 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 22:44:08 ID: U5NPtSnoeM
天井をなぞる様子、松葉集め、薪をくべる風呂
スイカ、遠浅の海岸、泥を落とす井戸の水
時計の音、大きな納屋
どれもウン十年前、親の故郷で体験した景色だったので
懐かしい感じがしたし、舞台に親近感も感じた
114 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 22:50:56 ID: sgD+Lk+6sj
今日観てきた
下世話で申し訳ないが、すずさんの色っぽいシーンがとても印象に残っている
普段はマイペースで、はっきり言ってあまり垢抜けた女性ではないのに、水原と二人きりになる場面や防空壕の場面で急に女の顔になる所で凄い引き込まれた
115 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 22:54:32 ID: l3Mhw9c0T4
日本人の悪い癖で、あまりにも語気荒く絶讃されると逆に見に行く気が失せるってのがあるが、これもなんかそんな感じがしてなぁ
twitterとか見ずに行く方が先入観減っていいかもしれん
116 ななしのよっしん
2016/11/28(月) 23:32:12 ID: n2XUXga2AB
玉音放送聞いて「はーやれやれ終わった終わった」って席を立った義姉さんが
家の裏手で「晴美…晴美…」つって泣き崩れてたシーンはもの凄く心にきた
117 ななしのよっしん
2016/11/29(火) 01:02:39 ID: oxmpdD7zri
径子さんのあの慟哭は、ずっと耳に残ってるなあ
人前では泣けず、影で泣いてるのがまた…
径子さんと戦場で人が変わってしまった水原が、この映画の中で一番心に残った人物かもしれん
118 ななしのよっしん
2016/11/29(火) 01:46:50 ID: dApjoIOR61
>>110
片隅見て素晴らしいと思って感想漁ったけどいちいち君の名は。よりどうのこうの言ってる頭堀田頭江川なやつ多すぎだよなどこ見ても
君の名は。はマスコミに持ち上げられるのに片隅はスルー!君の名は。はステマだ!とか騒いでる信者とか目も当てられないんですけど・・・君の名は。ってマスコミは最初スルー→予想外にヒットして慌てて後追い報道してんのに
119 ななしのよっしん
2016/11/29(火) 07:20:12 ID: b+vicU9g1b
>>96
生命は闇のなかにまたたく光だとかそのへんの台詞?
こっちの場合は光と言っても炊事の竈の火とか家々の灯りとか
生活に根差したもののことな気がするな
片渕監督が宮崎監督と自分を比べて理想の人と現実の人とか言ってたし
いやどっちが良いとか悪いとかじゃなくて
120 ななしのよっしん
2016/11/29(火) 20:00:25 ID: 5m8F99zpo5
意図的なのかたまたまなのかわからんけど
エンドロールの最後でヨーコちゃんがすずさんじゃ無くて径子さんのほう見つめてるの何かほっこりするな
ほめた!
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