ダブルメジャー(Double Major)とは、2020年生まれのアイルランド生産・フランス調教の競走馬である。鹿毛の騸馬。
ダイワメジャー産駒として極めて異端な存在である。
主な勝ち鞍
2023年:ロワイヤルオーク賞(
GI)、ショードネイ賞(
GII)
2024年:ロワイヤルオーク賞(
GI)、モーリスドニュイユ賞(
GII)、ケルゴルレイ賞(
GII)
2025年:ケルゴルレイ賞(
GII)
父ダイワメジャー、母*ダンスクエスト、母の父Dansiliという血統。
父は皐月賞などマイル・中距離でG1・5勝を挙げた名馬。種牡馬としてはアドマイヤマーズなど短距離~マイルの活躍馬が多い。
母は1勝馬。母の父は現役時代は善戦続きの馬であったが、種牡馬としては*ハービンジャーなど多くの活躍馬がいる。
2019年に母が日本に輸入され、ダイワメジャーを交配して同年6月に帰国。翌2020年の3月2日にアイルランドで産まれ、Goldikovaなどを生産・所有したヴェルテメール兄弟の生産所有馬としてフランスのクリストフ・フェルラン調教師に預けられた。
3月10日のドーヴィル競馬場のAW1900mの未勝利戦この時点で父親的に割と長いにてマキシム・ギュイヨンを背にデビューして2着となった。なお、デビュー時点で既に去勢されている。
4月4日のトゥールーズ競馬場の芝2100mの未勝利戦にてエンツォ・コラッロを背に初勝利を挙げた。再びギュイヨン騎手に戻して4月下旬のパリロンシャン競馬場の芝2150mの条件戦に出走するが、後にパリ大賞を制するFeed The Flameの4着に敗れた。その後、5月末のアンジェ競馬場の芝2300mの条件戦で2勝目を挙げた。
初のパターンレース出走となった7月中旬の芝2400m戦フレデリック・ド・ラグランジュ賞(L)は2着。続いて8月5日の芝2800m戦ミシェル・ウィヴェ賞(L)もSevenna's Knightの2着。グループ競走初挑戦となった芝3000m戦ジェラル・ド・ジェフリー賞(GIII)は叩き合いに敗れてアタマ差の2着。3戦続けて2着という結果になった。何かドンドン距離伸びてきたな。
その後は凱旋門賞ウィークエンドの3歳限定戦ショードネイ賞(GII)に出走。3番人気の支持を受けた。レースは2番手で追走して、逃げ馬に照準を合わせての競馬。直線を迎えると残り400mのところで抜け出して後続の追い込みを3/4馬身差で振り切って勝利。見事にグループ競走初制覇を果たした。
ちなみにショードネイ賞の距離は3000m。ダイワメジャー産駒のこれまでの重賞最長距離は国際重賞では1800mが最長距離であったが、これを大きく更新した。
そしてフランスの元三冠最終戦ロワイヤルオーク賞(GI)に出走。レース序盤から先頭に立って後続を牽引。競り掛けられる場面もあったが先頭は譲らずそのまま直線を迎える。激しく手が動く後続勢を他所に後続との差をグイグイと広げいく。最後は鞍上が流して腕を挙げる余裕すら見せながらも7馬身半という圧倒的な着差を築いてG1初制覇を華々と飾った。
ダイワメジャー産駒のG1制覇距離は全てマイル以下であったが、ロワイヤルオーク賞の距離は3100m。今まで産駒G1の最長勝利距離の倍近くもある距離でG1制覇を勝利した。ここまでくると父親が違うんじゃない?
4歳初戦は4月、芝3000mのバルブヴィル賞(GIII)。1番人気に支持されたレースでは好位から先頭に立ったが、Sevenna's Knightらに差されて3着。
5月、芝3100mのヴィコンテッスヴィジエ賞(GII)は直線で内を突いたが3着。
7月の芝2800mのモーリスドニュイユ賞(GII)では、逃げ切りで1馬身差付けて勝利。
8月の芝3000mのケルゴルレイ賞(GII)はステファン・パスキエを鞍上に迎え、単勝1.4倍の1番人気に応えて後続を先導する形で7馬身差の圧勝。
更に10月にはギュイヨン鞍上でカドラン賞(GI)に出走。3番手で追走したものの直線で失速し、勝ち馬Kypriosから20馬身以上離れた最下位5着に終わった。……流石に4000mは長かったか。
同月には再びロワイヤルオーク賞(GI)に出走。前年のロンシャン競馬場からサンクルー競馬場に移動したが、ここは好位から最終コーナーで内を突き、Sevenna's Knightに1馬身以上付けて連覇。
5歳初戦はAW2700m戦で始動したが、Candelariに敗れて2着。
続いて芝3200mのドバイゴールドカップ(GII)に遠征。好位から先頭に立ったが、Dubai Futureに差しきられて2着。
5月には同年から昇格したヴィコンテッスヴィジエ賞(GI)に出走。先行したが結果はCandelariの5着。
7月は前年勝利したモーリスドニュイユ賞(GII)に出走したがここは3着。
8月にケルゴルレイ賞(GII)へ出走すると、ここは連覇で重賞6勝目を果たした。
| ダイワメジャー 2001 栗毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| スカーレットブーケ 1988 栗毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
| Lady Victiria | |||
| *スカーレットインク | Crimson Satan | ||
| Consentida | |||
| *ダンスクエスト 2011 鹿毛 FNo.14 |
Dansili 1996 黒鹿毛 |
*デインヒル | Danzig |
| Razyana | |||
| Hasili | Kahyasi | ||
| Kerali | |||
| Featherquest 1998 鹿毛 |
Rainbow Quest | Blushing Groom | |
| I Will Follow | |||
| Featherhill | Lyphard | ||
| Lady Berry |
クロス:Northern Dancer 4×5×5(12.50%)
ダブルメジャーに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。
掲示板
16 ななしのよっしん
2025/09/04(木) 13:53:47 ID: Za9PvnfbFC
一応ロワイヤルオーク賞は3連覇有力と言っていいのかねえ
ダブルメジャー自身全盛期は過ぎていると思うのだが、フランス超長距離のパターン制システムはG1が4つある分むしろ過疎ってるから激しい戦いをあんま期待出来ないんだよな
17 ななしのよっしん
2025/09/12(金) 19:09:55 ID: yzyJaZ8Gzi
日本に来て春天走って本場のステイヤーの実力を見せつけて長距離路線を疎かにしたJRAの連中を後悔させてほしい。世界で見てもステイヤーをあんなに冷遇してるのは日本くらい、デルタブルースやディープボンドは海外なら間違いなくステイヤー種牡馬になれてた
18 ななしのよっしん
2025/12/23(火) 14:22:43 ID: JuwL2yT+qF
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最終更新:2025/12/26(金) 16:00
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