築地劇団から東宝で7年間。それから東京ラジオグループを経て赤坂プロに所属する。
日本芸能実演家団体協議会の専務理事も務めた。
日本初の声優プロダクションである青二プロダクションの設立に参加した。役者になる前は牧師になりたくて神学校に通っていたという。
菊田一夫の下で舞台での才能を開花させる。映画評論家でお馴染み双葉十三郎企画・原案の『日真名氏飛び出す』で俳優として一躍人気となる。『日真名氏飛び出す』の主役に抜擢したのも双葉であり、雑誌「スクリーン」で双葉によって“スター欄”で紹介されたこともある。
だが、以降は日真名氏のイメージが強すぎてしまいドラマなどで主役に恵まれなかった。
1958年頃から声優として活動を始め『ララミー牧場』の主人公ジェス・ハーパーの役を演じたロバート・フラーの吹き替えや、『スタートレック/宇宙大作戦』のスポット役のレナード・モニイの吹き替え、バートン・ランカスターの吹き替えなどをしていた。
初吹き替え作品は『カウボーイGメン』のいずれかのお話で生アテレコ時代。アテレコブームの火付け役ともなった『ララミー牧場』のロバート・フラーとは彼が来日した際に話したことがあり、吹き替えがやりやすくなったという。フラーを「セリフはうまくないが身体がよく動く」と評していた。
また、彼が日本の舞台でちょっとした劇をやった時に久松氏が生アテレコをしたという。
バート・ランカスターは一作ごとに全く異なった演技をするので役者としてやりがいがあると話す。アテレコの仕事の話をきくと早めに試写をしてからアテレコ二日前から体調を整え長編スクリーンは台本を五冊ほど用意し肩をこらせないようにするという。ランカスターのくせは声を出す前に必ず白い歯を見せることらしい。
ランカスターの好きな映画は「終身犯」、「エルマー・ガントリー 魅せられた男」。特に前者は宗教論争を扱った映画だからこそ神学校に通い聖書に読みふけった自分にしかできないだろうと自負していた。また「泳ぐひと」のランカスターの吹き替えがやりたいと79年に語っていたが吹き替えの有無は確認されていない。
アテレコの仕事について「反射神経が磨かれ役者としての、生命にもつながる。役者の仕事は台本のセリフを言いこなすことであり、これには舞台で芝居の勉強をじっくりやってからでないと、生きたセリフは出てこない。アテレコは声優同士のかみ合いが大切ですね」と話している。
活弁士の徳川夢声の跡を継いでみたい、とも話している。それに市川中車の独特な語り口調を足して自己流の喋りをしてみたいとも話した。
など
バート・ランカスター(OK牧場の決斗、ニュールンベルグ裁判、地上より永遠に、カサンドラ・クロス、旅路etc...)
クルト・ユルゲンス(眼下の敵、史上最大の作戦、眼には眼を、嘆きの天使etc...)
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最終更新:2024/04/28(日) 04:00
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