西武池袋線とは (セイブイケブクロセンとは) [単語記事]

西武池袋線とは、西武鉄道が運営する鉄道路線である。

概要

西武池袋線は、東京都豊島区の池袋駅と埼玉県飯能市の吾野駅を結ぶ西武鉄道の鉄道路線である。

スイッチバックになってしまうため、運転系統は飯能駅で分断されており、飯能～吾野間は西武秩父線と一体となって運行している。そのため、飯能～吾野間も西武秩父線であると勘違いする人が多く、そのように掲載してしまう雑誌等も見られる。
直通先の東京メトロ以外（=自社）の路線名を案内放送で滅多に使用しないのもその原因と思われる。（西武鉄道or西武線に統一）

西武有楽町線経由で東京メトロ有楽町線・副都心線と相互直通運転を行っている。また、本数は少ないが西武秩父線経由で秩父鉄道秩父本線にも乗り入れを行っている。
東急東横線渋谷駅が地下化される2013年 3月16日からは、副都心線経由で東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線への相互直通運転が開始された。

列車種別

各駅停車: 表記は基本的に「各停」、案内放送は各駅停車となる。; 種別によっては途中駅から各停となる列車もあるため、始発から終点まで各停の列車が運行されない時間帯のある区間もある。; なお、飯能以遠は特急を除いた全列車が各停となる。; 池袋～飯能を走りきる列車は早朝のみだったが、2013年 3月16日のダイヤ改正で日中に設定されるようになった。
準急: 池袋（西武）駅発着の列車を中心に設定され、一部に地下鉄直通の列車も設定されている。; 池袋線のダイヤはこの準急と急行、各停を基本に、他の種別が組み込まれる形となっている。; 石神井公園以遠は各停となるため、所沢までの利用が多い。
2010年 3月6日の改正で池袋発小手指・所沢行き列車の多くが西武球場前行きに変更され、狭山線への利便性向上に貢献していたが、2012年 6月30日ダイヤ改正で再び所沢行きとなった。
快速: ラッシュ時などにおいて他の種別の補完目的で設定されている。
以前はラッシュ時以外のほとんどの列車が地下鉄へ直通していたが、2013年 3月16日のダイヤ改正により、快速急行に置き換えられた。
野球開催時は快速急行の行先・種別を変更する形で設定される。
急行: 所沢以遠は各停となる。夜祭などの季節臨では一部が西武秩父まで、それ以外は基本的に飯能までの列車となる。ただし、2013年 3月16日からは西武秩父発着も設定されたほか、土休日のは秩父鉄道からの直通列車も設定されている（2ドアセミクロスシートの4000系使用）。; 朝夕には小手指発着の列車が設定されている。
過去には吾野行きが設定されたことも。
快速急行: 略称は「快急」。各停と異なり、表示関係にも「快速急行」が見られる。; 特急に最も近い種別であり、池袋～西武秩父間の列車は2ドアセミクロスシートの4000系を使用している。一部は秩父鉄道にも直通する。
2013年 3月16日から、平日日中・土休日朝・日中に副都心線・東急東横線・みなとみらい線に直通し、元町・中華街発着となる快速急行が新設された（一部は有楽町線新木場発）。基本的には2本/時で運行され、小手指発着と飯能発着が1本ずつである。
これにより、西武秩父発着の快速急行の大半が急行に置き換えられた。
なお、池袋発着は練馬を通過するが、地下鉄と直通する列車は練馬に停車するので注意。
通勤準急: 略称は「通準」。池袋を出ると大泉学園まで停車しない「千鳥式」の看板であったが、練馬駅の需要が高まり、2008年 6月のダイヤ改正で停車駅に練馬が加えられた。大泉学園以遠は各停となる。; 種別名に「通勤」が付く電車の停車駅は、昼間しか利用していない人の頭を混乱させる。
通勤急行: 略称は「通急」。平日朝、上りのみで運転される非急行停車駅利用者向けの救済列車。; 途中駅の利用者も多い西武鉄道ならではの種別と言える。
特急: 池袋線系では西武秩父発着の「ちちぶ」と飯能発着の「むさし」、野球開催日に西武球場前発着で運転される「ドーム（旧スタジアムエクスプレス・ローズエクスプレス）」の三種が運行されている。; 乗車には特急券が別途必要になるが、比較的安い。; 通勤や買い物での需要も多くあり、平日はそちらの面が目立つ。

廃止された種別

通勤快速: 1988年に上り1本のみ設定された種別。所沢始発で設定され、後に小手指始発（一時期は飯能始発）となる。所沢→池袋間は大泉学園しか止まらないと言う変わった種別であった（後に東久留米にも停車）。
2001年 12月に廃止された。
区間準急: 1998年 3月に有楽町線直通列車が減少し、池袋発着列車が減少したため、中村橋・富士見台・練馬高野台の救済目的で設定された列車。池袋～練馬間のみノンストップであった。先ほどの3駅のためだけに設定された種別であり、その他の駅にとってはあまり意味が無い種別であった。2003年 3月廃止。
なお、ダイヤ乱れ時に練馬以西は各駅停車となる準急が運行されることがあり、案内表示で「区準」と表示される場合がある。

路線図

西武池袋線と一体となって運行している西武秩父線の路線（吾野～西武秩父）も掲載する。

凡例: ●：停車、｜：通過、◎：西武有楽町線直通のみ停車
◇：臨時停車、◆：池袋7:52発の準急は4・5・10・11月は西武秩父まで延長運転（従来は小手指行）

駅番号	各駅停車	準急	快速	急行	快速急行	通勤準急	通勤急行	特急	駅名	■乗り換え路線 ◇臨時停車詳細
SI 01	●	●	●	●	●	●	●	●	池袋駅いけぶくろ	■JR東日本山手線・埼京線・湘南新宿ライン ■東武鉄道東上本線 ■東京地下鉄：丸ノ内線・有楽町線・副都心線
SI 02	●	｜	｜	｜	｜	｜	｜	｜	椎名町駅しいなまち
SI 03	●	｜	｜	｜	｜	｜	｜	｜	東長崎駅ひがしながさき
SI 04	●	｜	｜	｜	｜	｜	｜	｜	江古田駅えこだ
SI 05	●	｜	｜	｜	｜	｜	｜	｜	桜台駅さくらだい
SI 06	●	●	●	｜	◎	●	｜	◇	練馬駅ねりま	■西武鉄道　西武有楽町線（東京地下鉄有楽町線新木場駅・東京地下鉄副都心線・東急東横線・みなとみらい線元町・中華街駅まで直通運転） ■西武鉄道　豊島線 ■都営地下鉄　大江戸線 ◇「ドーム」の一部（旧ローズエクスプレス）が停車
SI 07	●	｜	｜	｜	｜	｜	｜	｜	中村橋駅なかむらばし
SI 08	●	｜	｜	｜	｜	｜	｜	｜	富士見台駅ふじみだい
SI 09	●	｜	｜	｜	｜	｜	｜	｜	練馬高野台駅ねりまたかのだい
SI 10	●	●	●	●	●	｜	●	｜	石神井公園駅しゃくじいこうえん
SI 11	●	●	｜	｜	｜	●	●	｜	大泉学園駅おおいずみがくえん
SI 12	●	●	｜	｜	｜	●	●	｜	保谷駅ほうや
SI 13	●	●	●	●	●	●	｜	｜	ひばりヶ丘駅ひばりがおか
SI 14	●	●	●	｜	｜	●	●	｜	東久留米駅ひがしくるめ
SI 15	●	●	●	｜	｜	●	｜	｜	清瀬駅きよせ
SI 16	●	●	●	｜	｜	●	｜	｜	秋津駅あきつ	■JR東日本　武蔵野線（新秋津駅：徒歩10分）
SI 17	●	●	●	●	●	●	●	●	所沢駅ところざわ	■西武鉄道　新宿線
SI 18	●	●	●	●	｜	●	●	｜	西所沢駅にしところざわ	■西武鉄道　狭山線
SI 19	●	●	●	●	●	●	●	｜	小手指駅こてさし
SI 20	●	●	●	●	｜	●	●	｜	狭山ヶ丘駅さやまがおか
SI 21	●	●	●	●	｜	●	●	｜	武蔵藤沢駅むさしふじさわ
SI 22	●	●	●	●	｜	●	●	◇	稲荷山公園駅いなりやまこうえん	◇入間航空祭開催時に臨時停車
SI 23	●	●	●	●	●	●	●	●	入間市駅いるまし
SI 24	●	●	●	●	｜	●	●	｜	仏子駅ぶし
SI 25	●	●	●	●	｜	●	●	｜	元加治駅もとかじ
SI 26	●	●	●	●	●	●	●	●	飯能駅はんのう
SI 27	●	◆		●	●			｜	東飯能駅ひがしはんのう	■JR東日本　八高線
-	｜	｜		｜	｜			｜	北飯能信号場きたはんのう
-	｜	｜		｜	｜			｜	武蔵丘信号場むさしがおか
SI 28	●	◆		●	●			◇	高麗駅こま	◇巾着田曼珠沙華開花時に臨時停車
SI 29	●	◆		●	●			｜	武蔵横手駅むさしよこて
SI 30	●	◆		●	●			｜	東吾野駅ひがしあがの
SI 31	●	◆		●	●			｜	吾野駅あがの
SI 32	●	◆		●	●			｜	西吾野駅にしあがの
SI 33	●	◆		●	●			｜	正丸駅しょうまる
-	｜	｜		｜	｜			｜	正丸トンネル信号場しょうまるとんねる
SI 34	●	◆		●	●			◇	芦ヶ久保駅あしがくぼ	◇GW・夏休み期間の一部列車が臨時停車
SI 35	●	◆		●	●			●	横瀬駅よこぜ
SI 36	●	◆		●	●			●	西武秩父駅せいぶちちぶ	■秩父鉄道　秩父本線（御花畑駅）