1971年クラシック世代とは、競馬において1968年に生まれ1971年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。
農家が片手間に生産したという出自やサラ系という血統のハンデを物ともせず、直線一気で20頭以上のライバルをごぼう抜きにして皐月賞、東京優駿を制した、「電撃の差し脚」ヒカルイマイを代表とする世代。
他には額の「?」マークの流星が有名な世代で唯一の天皇賞馬ベルワイド、得意距離はマイルと言われながら菊花賞で名手福永洋一と共に1600mスパートを仕掛け見事勝利しこれまでもあった「天才」の評価をいよいよ不動のものにしたニホンピロムーテー、2022年現在GⅠ級の史上最低体重勝利の記録を保持するカネヒムロ、他の同世代が苦戦する中重賞戦線で長く善戦し世代トップの賞金を稼いだオンワードガイ、苦手な不良馬場を克服して桜花賞を勝利し嶋田功ジョッキー初のクラシック勝利ともなったナスノカオリ、大レースで出遅れを繰り返して有名になり、しまいには「これは愛嬌」とまで言われたミリオンパラなどが有名。
また障害では牝馬ながら4戦4勝の成績で最優秀障害馬に選ばれたムーテイイチ、9歳で中山大障害を勝ったサクラ軍団の最優秀障害馬サクラオンリーがいる。
海外にはTTGの一角テンポイントやその全弟キングスポイントの父であるコントライト、オグリキャップの父であるダンシングキャップ、今現在でも唯一アメリカ国外の調教馬としてケンタッキーダービーに勝利した「カラカスの砲弾」キャノネロ、デビューから15連勝したイギリスの快速馬ブリガディアジェラード、フランスの2歳戦を勝ちまくったマイスワロー、そして英ダービー、キングジョージ、凱旋門の3大レースすべてに勝利し種牡馬としても大成功したミルリーフがいる。
この世代は衝撃的な戦法で二冠を達成した代表馬ヒカルイマイが菊花賞前に戦線離脱してしまい、またオンワードガイを除けば72年後半以降の戦績も低調であった。しかし一つ下の世代は現代にいたっても最強世代の一つに数えられる「花の47年組」であり、年末以降八大競走はおろか平地、障害にいたるまであらゆる重賞が荒らしまわされることを考えると、今振り返ればベルワイドが72年春に天皇賞を勝利したり、ニホンピロムーテーがタニノチカラやハマノパレードを相手に大阪杯を制したり、サクラオンリーが稀代の名障害馬グランドマーチスが去った後に中山大障害を勝ったことは、むしろ誇れる偉業と言えるだろう。
| 競走名 | 1971年(現3歳/旧4歳) | 1972年(現4歳/旧5歳) | 1973年(現5歳/旧6歳) |
|---|---|---|---|
| 皐月賞 | ヒカルイマイ | 4歳馬限定戦 | |
| 東京優駿 (日本ダービー) |
ヒカルイマイ | 4歳馬限定戦 | |
| 菊花賞 | ニホンピロムーテー | 4歳馬限定戦 | |
| 桜花賞 | ナスノカオリ | 4歳牝馬限定戦 | |
| 優駿牝馬(オークス) | カネヒムロ | 4歳牝馬限定戦 | |
| 天皇賞(春) | ベルワイド | ||
| 天皇賞(秋) | |||
| 有馬記念 |
| 競走名 | 1971年 (現3歳/旧4歳) |
1972年 (現4歳/旧5歳) |
1973年 (現5歳/旧6歳) |
1974年 (現6歳/旧7歳) |
1975年 (現7歳/旧8歳) |
1976年 (現8歳/旧9歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京障害特別(春) | ナスノヒエン | キタイシオー | サクラオンリー | |||
| 阪神障害ステークス(春) | ホウシユウアンダー | |||||
| 中山大障害(春) | ナスノヒエン | |||||
| 京都大障害(春) | ブルーホワイト | |||||
| 阪神障害ステークス(秋) | ムーテイイチ | |||||
| 東京障害特別(秋) | ハクコンゴウ | |||||
| 京都大障害(秋) | ムーテイイチ | |||||
| 中山大障害(秋) | マスヒロ | クリユタカ | サクラオンリー |
※当時の格付けは全てオープン重賞。太字は現在のG1級競走。
| 前世代 | 当記事 | 後世代 |
|---|---|---|
| 1970年クラシック世代 | 1971年クラシック世代 | 1972年クラシック世代 |
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最終更新:2025/12/13(土) 07:00
最終更新:2025/12/13(土) 07:00
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